こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの4/19のMad Moneyはどうだったでしょうか。
またこんな日や。今日も株式市場は下落からはじまって、そこに買い手が参入してどんどん上がった日になったんや。今日は結局ダウは-0.23%、SP500は-0.01%、そしてナスダックは+0.03%とフラットな日になったんやが、よりつきの株価の下落具合はひどかったんやで。あまり物事をわかっていない売り手によってマーケットが下がって、物事がわかっている買い手によって戻ったんや。わいはここで、なんでこのような下げがおこるのか、わかっとくことは有意義やと思うんや。裏側をわかっとったら、その事象を利用して儲けることができるかもしれんからな。
なんで今朝はマーケットは惨めな動きやったんや?まずはヨーロッパの動きがあるで。今アメリカに比べてヨーロッパの株価の動きは冴えないんや。今ヨーロッパは恐ろしいインフレに見舞われとって、そのニュースが悪くとらえられてしまう。アメリカのインフレの対処よりもだいぶ遅れとるんや。イギリスとか、まだYoYでインフレが10%やったりするんやで。ということはヨーロッパではまだまだ、どんどん金利が上がるということや。イギリスの中央銀行がインフレをなんとか飼いならしたところで、ヨーロッパはイギリスだけではないで。
二つ目の理由として、ネガティブなアナリストや報道や。多くのコメンテーターがマーケットが開く前にあまりにネガティブなことを吹聴しすぎや。Fedはあと一回の利上げなんかじゃ到底インフレをやっつけることなんかできん。まだまだ複数回の利上げが必要だ。そういう憶測が口々に言われるのを聞いていると、株を買う気がなくなってくるやろ。
三つ目の理由として、政治的な要因があるで。中国との緊張関係の高まり、台湾がどうなるのか、そういうことが解決するはずがないと皆思っとる。ロシアとウクライナの戦争だって、解決に向かういいニュースが聞こえてこないことはもはや当然で、何か聞こえてくる時はバッドニュースばかりや。あとは債務上限の問題もあるやろ。今ワシントンからいいニュースが聞けることは期待できないんや。
最後、四つ目の理由として、アナリストによるダウングレードがあるで。今全体的には、アップグレードよりもダウングレードのニュースの方が多くなっとるんや。そしてそのことによって、今回の決算シーズンでの決算発表の捉え方もネガティブな方にバイアスがかかっとるようになっとる。積み重なっとるショートセラーも相まって、今マーケットの雰囲気はネガティブに染められてしまっとるんや。ショートは株価を必要以上に醜くさせて、そのせいで多くの買い手が離れていってしまったりする。
こういう理由で株が売られるんや。そしてその売られたところを、きちんと自分でホームワークをしとる人たちが買いに入るというわけや。カンファレンスコールをきちんと自分で聞いて、ただ他の人のいうことを集めるだけじゃなくて自分の頭で考える人が株を買っとるんや。それも少しずつ買い集めとるんや。売られたところを、しめしめ、と、こっそり買っとるんや。今日のMorgan Stanleyの決算だって売り上げもEPSもきちんとクリアしてわいは良かったと思ったが、はじめ株価の動きは下だったんや。結局今日は大きな陽線をつけた日になって、+0.67%とプラスで終わったが、決算発表直後の株の売られ方といったらなかったで。
確かにMSの決算には失望をよぶ箇所もあった。やけど注意深く決算を見たら、そして銀行に詳しい人やったらどの数字を一番注目して重視すべきかわかるはずや。Net New Assetsの数字なんか前回の決算から倍になっとって素晴らしかったんや。1100億ドルというグレイトな数字や。だからわいは今朝のCNBC Investing Clubのモーニングミーティングで、まだまだこの株が大きく下落しているときに、この下落は間違っとると言うたんや。やけどわいがそういうてから、そこまではSP500銘柄で最も悪いパフォーマンスだった株価がどんどん上がりだしたんや。きちんと理解しとる人が買いだしたんや。
そういう意味ではわいはGoldman Sachsだって、似たようなことになるべきやと思ったんや。実際今日は株価が上がっとるやろ。確かに投資事業の利益が17%も落ちたという字面だけ見たら、これはあかんのかなと思うやろ。やけどその比較対照が、GSの歴史上最も儲けた時ということを皆忘れとったりするんや。きちんと絶対値を見たら、まだ数字的にはベストのうちの一つであったりするんやで。
今朝のAbott Labsの決算は素晴らしくて、どの要素の数字も予想を上回っとった。やけどニュースのヘッドラインを書く人はちょっと勘違いしたみたいで、ただまあまあの決算だったようにはじめは伝わった。やけど決算資料のスライドが配布されたら瞬く間にいい決算だということが知れ渡って、株価はそこから爆上がりして、今日は+7.82%やったんや。
かように、プロフェッショナルなアナリストでも決算を精査するのは難しい。各会社によって重視すべきメトリックスは違う。何が大事なのか、比較対象は何なのか。やけどあなたがホームワークをするといことはそれらを把握することなんや。もしそれが自分でやるのが難しい、マーケットに四六時中張り付いていられるわけないやろ、と思う人は、是非わいのMad Moneyをフォローし続けてほしいし、CNBC Investing Clubのメンバーになってほしいで。
結論やが、全体のパターンを認識せんとあかん。毎朝マーケットにはネガティブなバイアスがかかる。そしてそこをきちんとした買い手が狙うんや。
このパターンはいつまで続くのでしょうか。
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