【ジム・クレイマー】リセッションリセッションうるさいな！全員がBull Marketやと認識する前の段階で相場に入ってほしいんや！【Mad Money】

人生は好機に満ちとるがそれをつかまんかったら何にもならん。だから機会を逸する場合があるということを知っとかんとあかん。例えば今、投資の好機があるとして、それを逸するのはめちゃめちゃ簡単や。そうや、巷に流れるリセッションという言葉をずっと聞いておけばええだけや。もう最近のリセッションの議論はエンドレスや。いつからリセッションなのか。どれほどシビアになるのか。いや、もうリセッションは立派に始まっているのではないか。それを大々的に吹聴するのは全くミスディレクションや。特にお金を儲けたいのなら、それを妨げるものなんや。

今日はリセッションだけやない。イーロンマスクはあかんという声も同じぐらいきかれた。昨日の決算をうけての声や。売り上げもEPSも予想を下回ったし、粗利益率が19.3%と、2020年第4四半期以来の水準に沈んだんや。アナリスト予想の粗利益率が22.4%やったから、それより大きくしたやったで。テスラの利益が削られとるやないか、となったんや。Tesla株は-9%以上下がったし、そんな今日はダウは-0.33%、SP500は-0.60%、ナスダックは-0.80%やったで。

さて、そんな下落の日でもわいがリセッション、リセッションと皆が騒ぐのにうんざりするのには理由があるんや。皆、シビアなリセッションに陥った時に最もダメージが深いセクターをわかって言うとるんか？それらが今不調やったら何かの兆しかと思うかもしれんが、本当に今はそういう状況なんか？シビアなリセッションに陥ったら打撃を最も受ける類のセクターを一つ一つ見ていこうやないか。

まず一つ目はスティールや。このセクターが最もシクリカルと言っても過言ではないで。Boom and Bust経済、このサイクルの影響をスティールメーカーが受けるのは自明で、これは皆知っとることやろ。リセッションに陥る時はアメリカで一番のスティールメーカーのNucorのような株をショートするのが普通の戦略や。だけど、や。今日のNucorの決算発表を聞いたか？素晴らしいEPSで大きなビートやったんや。多くのアナリストが更なるスローダウンを予想しとった中で大きな裏切りや。ガイダンスも素晴らしかったで。株価は今日5.5%上昇して、これが他のスティール会社へと波及したピンアクションになったで。もしこのセクターをショートしとった人がいたら、わいに住所を教えてくれや。お葬式用の棺を送るからな。

スティールメーカーの次にリセッションで影響を受けるのは何や？これも明らかや、ホームビルダーや。Fedが利上げをしたらホームビルダーがどれほどみじめになるか、これ以上の利上げはもうさすがに耐えれん、リセッションまっしぐらやと思うのが普通や。だけど、や。もう金利は0%から5%に上がっとるんやで。それでどうなった？今朝、DRHortonが決算を発表したんやが、EPS、売上高ともに予想を大きく上回ったんや。受注が前四半期比で73%増加したんや。だから今日株価が5.6%上がったのも納得や。ここで指摘したいのは、この会社はアメリカで最大のホームビルダーやということや。

最大のホームビルダーがこんなに好調なリセッションなんてあるんか？彼らは今回の金融引き締めでFedが利上げする時はいつも、自信を持って大丈夫やというとった。ウォール街がリセッションをおそれるがために、結果として短期債よりも長期債の上りがましになって、それがローン金利の上昇をましにした。何にせよ、アメリカ一のホームビルダーが新高値をつけるリセッションって何なんや？今日のこの動きでわいのお気に入りのLennarとかToll Brothersの株も上がったで。この前LennarのCEOが番組に来てくれた時も素晴らしい話をしてくれたのに、誰も気にしてないようやった。なんということや。

次はなんや？リセッションやったら車会社をショートしろというのが通例や。車にかかわる全てのものはリセッションで下落するとされとる。やけど今日SP500銘柄で一番上がったSnap Onはどうなるんや？今日8%も上がったが、世界は真逆になっとるんか？リセッションなのに車会社がええなんてありうるんか？違うやろ。Snap Onが素晴らしい会社で、多くの人が考えとるより経済の状態がええということやろ。じゃないとSnap Onの今日の決算があんなにええわけないやないか。

あとは何や？例えば半導体製造装置のセクターや。このセクターはめちゃめちゃシクリカルや。経済が悪い時にはこのセクターも悪い。オーダーの数が激減するんや。やけど今日、SP500で二番目に上がったのはLam Researchやった。なんでや？なぜなら昨夜の決算が素晴らしかったからや。そして半導体製造装置のメーカーの株を全体的に押し上げたで。KLAとかや。ここでも素晴らしいピンアクションがあったんや。

あとは例えば鉄道や。リセッションであかんくなるセクターや。やけど今日の引け後にCSXが素晴らしい決算を発表したんや。9%もの売り上げグロースや。後は化学会社の株もリセッションでは持ちたくないはずやが、やけどたった今、PPGが素晴らしい決算を発表したで。PPGはそもそも既に素晴らしいプレアナウンスをしとったんやが、それよりも素晴らしい数字やったんや。

もしかしたらわいが、たまたまいい決算を出した銘柄だけをことさらに取り上げとると疑う人がおるかもしれんな。やけど注意深く毎日をおっていったら、今わいが言うたようなことは毎日のようにおきとるんや。多くのエコノミストやコメンテーターがリセッションを心配するコメントばかりを繰り返す傍らで、素晴らしい数字がどんどん発表されとる。リセッションの恐怖に多くの人が飲み込まれることは良い面もあって、だから消費者製品株とかは好調やったりする。ディフェンシブ株を呼ばれる株も、いったんは下落しても良く買われるんや。こういうこともひっくるめて、今のマーケットをなんて呼べばいいと思う？まさにブルマーケットやろ？

皆がリセッションを警戒している間にブルマーケットは着々と形成されて進んでいくもんや。もちろん株の中には一時的には上がってもそのまま上昇を保てなかったりもするものもあるが、でもわいは強調したいで。いつの局面でもどの場所でも、今日が世界の終わりだみたいに言う人はおるもんや。やけど良くその人の言うことを聞いてみればええで。ただの思い込みじゃないのかどうか。根拠がきちんとあるのかどうか。

結論やが、シビアな経済のスローダウンがあるんやったら、今まで言うてきたようなセクターのここまでの好調さはあり得ないで。確かに下落する株もあるが、今日大きく上昇した株の中にはリセッションを懸念するんやったら上がるはずのないものがあるんや。Bullが鼻息荒い証拠や。眠っているのでももうちょっとで虐殺されるのでもないで。いくらエコノミストが、リセッションは避けられないと言おうと、や。わいはあなた達には、明らかに全員がBull Marketやと認識する前の段階で相場に入ってほしいんや。シビアなリセッションはないんやないか？ソフトランディングいけるんやないか？こうやって皆が思ったときはもう遅すぎるんやで。