こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの5/12のMad Moneyはどうだったでしょうか。
銀行株とか工業株とかがいけてない動きなのはまるであの債務上限問題がひどかった2011年の時のベアマーケットの再来のようや。実際今、ウォール街は、債務上限問題がマーケットに大きな打撃を与えるんやないかと恐れとる。だから今日は下落の日になって、ダウは-0.03%、SP500は-0.16%、そしてナスダックは-0.35%やったんや。昨日も言うたけど、2011年はわいらにいい教訓を与えてくれるんや。今同じようなことがおきようとしとるわけやから。
ただ当然2011年と今とでは違うところもいっぱいあるかもしれん。確かに2011年は民主党も共和党もなかなかおりあわずにひどいことになって、最終的に皆が痛みを感じるような予算案の妥協をしなければあかんかった。特に幸せになった人はいなかったほどや。今回はどうかというと、どちらかというと共和党の方が強硬というか、デフォルトも辞さないという感じになっとる。リセッションもやむなし、と。そうなったら少なくともバイデンの再選は防げると思っとるんやろう。
一方で民主党は妥協を強いられるような協議は一切したくないと思っとるかのようや。皆の年金が止まったら共和党がもめることしか考えてないせいだとでも言わんばかりになるかもしれん。今日イエレンは、このままいったら何某かはデフォルトせざるを得ないというたが、そうなってはじめて両党がそれぞれの相手方を本格的になじり始めることになりかねん。2011年の時は今よりももうちょっと、双方ともきちんと妥協せんとあかんという意識が背後にあったような気がする。
ただ今のような状況も締め切りが刻々と迫るにつれどんどん変わっていくやろう。最終的にはわいはバイデン大統領が譲歩せんとあかんようになると思うが。結局のところ彼はもう一期大統領をやりたいんやからな。もしデフォルトとかおこって高齢者用の医療保険とか年金とかにダメージがあったら、再選はパーになってしまうからな。ということで、こういう状況は果たしてわいらにどのような意味を持つかが重要や。
まずやっぱりわいらは普段よりはより多くの現金を持つべきやと思うんや。2011年はマーケットが19%も下落したことを忘れたらあかん。格付け会社による馬鹿げた債券の格下げがあったからな。そしてもしかしたら前回より悪いんやないかという想定までしておくべきや。さっき言うたように、今回の方が妥協点が難しく見えるからな。株価が下落するとして、それはいつおこると思う?わいはもしかしたら、5月の最終週よりも早くおこる可能性があると思うで。
IRSが受け取った税金が予想より低かったということも出たからなおさらや。ということで、もう騒がしくなる時期に入っとるんや。この週末はだから引き続き、債務上限問題関連のニュースに注目せんとあかん。あと、わいらが注目せんとあかんのは、更なる地方銀行の破綻があるのかどうかや。FDICはまだまだ容赦なくつぶれるところはつぶすやろう。ということで来週のゲームプランにいきたいんやが、まず月曜日は、週末の債務上限問題と銀行危機の動きにどういう進展があって、それが月曜日の株価にどう反映されるかに注目なんや。
火曜日はまずHome Depotの決算に注目や。もちろん業績に注目やし、ハウジング関連のプロフェッショナルな請負業者が今好調そうやから、それが良いふうに出とるといいなと思うが、それと共に気になるのが盗難問題や。ドラッグストアで万引きがひどいということはいつも言うとるが、もはや問題はドラッグストアだけではなくなってきて、Home Depotもそれに苦しんどるし、リテール全体の問題になってきとるんや。さて、この週のベストの決算は火曜日にあるON holdingsやと思うで。スイスの靴会社や。雑草のようにすくすくと成長しとる。売り上げが20億ドルに達した期間は、昔のNikeより全然早かったんや。要チェックや。
火曜日は更に4月の小売売上高の発表があるで。消費者の消費が落ちとるということが発表されるかもしれん。皆リセッションをおそれて、しかも債務上限問題の混乱を恐れて、財布のひもが固くなっとるかもしれんのや。小売売上高の減速は2011年にも見られたことや。しかも更にわるいことに、この日はFedの、建設的ではない意見を持っとる二人のタカ派委員がしゃべるんや。Loretta MesterとJohn Williamsや。まだまだ利上げを、なんてことを言うかもしれんで。銀行危機がまだまだ終わってない今、そういう言説もより危険になってくるんや。
水曜日はまずTargetの決算発表があるで。この会社はもがいとるところやが、とくにハード、家電とかが良く売れてないと思うんやが、大丈夫やろうか。難しい時期やと思うで。今のようなトリッキーな状況でこういうリテールがどれほど良くやることができるのか、予想するのは難しい。良く経営されとる会社であってもな。ただ、同じ日に決算発表があるTJXに関してはそうは思わんで。BBBYが破綻したけど、そういう時こそTJXのような会社の出番や。皆財布のひもが固くなったらどんどんディスカウント店に流れるやろう。
水曜日の引け度はCiscoの決算発表があるで。ええ決算やと思うんやが、今ウォール街のアナリストはこの株を嫌っとる。後はTake-two interactiveの決算発表もあるで。前の決算後にCEOがきて、その時の決算の数字は気に入ってないというとったが、わいはそれが今回繰り返されるとは思わんのや。水曜日は更にわいのCNBC Investing Clubの月例ミーティングがあるんや。特にTJXとかの、わいのファンドで持っとる銘柄については詳細をカバーするから是非見てくれよな。
木曜日の朝は良いニュースが聞けるかもしれん。ウォルマートの決算発表があるんや。Walmart+のサービスは今真の盛り上がりを見せとると思うで。さて、Alibabaの決算発表もあるんやが、どうなるやろうか。わいは普段から中国株には近づくなというとるんやけどな。Alibabaだけは別やという気持ちもあるで。中国といえば、木曜日に決算発表があるApplied Materialsは中国ビジネスを大きくやっとる。今半導体の過剰在庫は解消に向かっていて、一番ひどかったPC分野でさえ大丈夫になってきとるということやから、注目しとるで。
金曜日はパウエル議長がManetary Policy Panelでしゃべるんや。彼が素晴らしい経済の感覚を持っとることは皆しっとるやろ。彼はインフレの数字と、債務上限問題の危険性をバランスを持って考えとると思うで。もしかしたら銀行危機もきちんととられられとるかもしれん。このモザイク状になっとる問題を彼にはきちんと認識し続けてほしいんや。インフレの数字だけおうのではなく、な。
金曜日は更に二つの注目決算があるで。Foot LockerとDeereや。わいのファンドはFLのポジションを持ち始めて、どんどん増やしていきたいと考えとる。CEOのMary DillonはUlta Beutyで実績をあげたCEOで、その時のようにFLのターンアラウンドを成し遂げてくれると期待しとるんや。今決算はめちゃめちゃ大事な決算になると思うで。4%の配当もあるんや。後はDeereやが、この会社の決算は穀物業界を占うことになるんや。農業分野は状況が変わりやすいことをわいは知っとる。ということで注意深く見極めて、軽々にバットを振らんようにせんとあかんで。債務上限問題が落ち着いたらわいはこの会社に対してもっと掘り下げて考察したいと思っとるで。
結論やが、今週末とか近未来にこの債務上限問題が解決するとはとても思えないんや。だからわいらは現金を厚めにして身構えんとあかん。先週そう言うたんやが、この週でそうやってくれたかな?2011年のプレイブックを見ると、わいらは来週も難しい週になるということが書いとるんや。
冴えない状況が続くかもしれないですね。
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