こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの5/4のMad Moneyはどうだったでしょうか。
マーケットという列車が脱線しようとしている。そういう言葉が多くとびかうのにわいはうんざりや。Fedは利下げをするべきやったんや。利上げするべきじゃなかったんや。もうこの株式市場からは逃げ出さなければいけない。そういう雰囲気が引き続き渦巻いて、今日はダウは-0.86%、SP500は-0.72%、そしてナスダックは-0.49%と下落の日になったで。もしかしたらあなた達にも、マーケットの列車の脱線は避けられないことだと、今は映っとるかもしれんな。
やけどわいは総悲観というものには与しないんや。わいは今週ずっと、マーケットにはこの四つのハードルがあると言うてきたやろ。一つ目がFOMCで二つ目がAppleの決算、そして三つ目が明日の朝8:30に発表される雇用統計で四つ目が債務上限の問題や。まず一つ目のハードルについては乗り越えたと思うで。不安がいっぱいで実際パウエル議長がしゃべって株価は下がったんやが、そこのところのインパクトは落ち着いてきとると思うんや。
ただ、Fedは銀行危機を実際よりも甘く見とるところがひっかかる。シリコンバレーバンク、シグネチャーバンク、シルバーゲイト、そして今週はFirst Republicと、四つのもの銀行破綻があったんや。SVBは実は悪いローンは少なかった。First Republicは実は当初はここまでのことになるとは全然思われていなかった。こういう、ここまでの経緯を考えた時に、Fedのこの先の銀行危機の状況が良くなっていっているという見方が正しいのかどうか。First Repulicなんかは銀行連合が300億ドルのデポジットをして助けようとしたのに無理やったんや。
First Republicがやばいのは長い間ずっとわかっとった。FDICだけが悠長にしとった。やけどいざ破綻したらあせって、電光石火でJPMへの身売りを決定した。発表は月曜日の朝の三時やで。いかに慌ててたかわかるやろ。わいはFDICはもっとええ仕事ができたんやないかと思っとる。彼らのこのプランの無さは責められるべきや。そしてこの体たらくだということをFedは認識すべきなんやが、認識してないように思える。First Republicが破綻してから賢いマネーマネジャーは地銀株をこぞってショートしとる。そしてそれが地銀株の下落の連鎖をおこしとるんや。
この日売買停止になったのはウェスタン・アライアンス・バンコープとパックウェスト・バンコープや。いずれもめちゃめちゃ下落してからの売買停止や。ファースト・ホライゾンはトロント・ドミニオン銀行との合併破棄が嫌気されて、これもめちゃ下げとる。地銀が危ないってなったら、今の時代は全部ETFでひとまとまりに売買される時代やから、たいして危なくない地銀株もどんどん下がってしまうんや。そして結局は地銀株だけでなく、大手の銀行株も含めて、銀行セクター全体が大きく下がってしまう。
銀行に多くのお金を預けとる富裕層はだいたい株式市場を注視しとる。地銀株がこんなに下がったら預金を引き上げるに決まっとるやないか。FDICはこんなこともわからんのか。FDICが保証する25万ドル以上の預金を持っとる人で、不必要にリスクをとりたい人なんかおるか?今の状況は危なすぎるやろ?わいはパウエル議長は賢いから、この状況をわかっとると思っとったで。ただ彼は銀行危機のおこりっぱなのところ、3月のところを主に注視しとるだけのようやった。四月以降どうなっているのかきちんと見とるんか?という会見の内容やった。
その会見がまずかったから、だからマネーマネジャーは会見後、文字通りすぐさま地銀株をショートしたんや。そういう動きをされると、危なかろうがそうではなかろうが、もはや全ての地銀株が危険や、となってしまう。わいは簡単に今の状況を打破できる手段はあると思うで。例えば、FDICは明日の朝すぐに、もしくは今すぐにでもええんやが、それぞれの銀行がきちんと投資しとる預金は全部保証すると言えばええんや。クレジットポートフォリオが問題のある銀行は救わないが、そうでなければ全部救うと言えばええんや。
そうなったら一気に株価は回復するで。そうなったら預金の流出も歯止めがかかるやろう。わいは銀行のことは良く知らんが、株のことはFDICよりもFedよりも詳しい。株が今の一連の動きに深く関わっとることをわかっとかんとあかんのや。FDICが勝手にそんなことする権限はなくて議会を通さんとあかんという人もおるやろう。やけど議会が支援的ではないなんてことがあると思うか?地方銀行は文字通りどこにでもあって、それぞれの地方の人々の生活を支えとる。それぞれの地方から支持をうけとる議員たちが強硬に反対するやろうか?
FDICよ、是非わいが言うたことをやってくれ。さもなくば、恐ろしいことになるかもしれんからわいはFDICを責め続けるで。さて、二つ目のハードルやが、Appleの決算や。これに関しては無事クリアしたようやな。わいはここまで株価があまりに順調に上がっとって、だからハードルが上がっとるのを心配しとったんや。売り上げもEPSも予想をビートして、900億ドルの自社株買い計画も発表されたで。去年と比べていけてない数字もあるにはあるが、わいはこれで十分な決算やったと思うで。やから、この二つ目のハードルも越えたとみるべきや。わいがいつも言うとるように、Apple株はOwn it, don't trade itやな。
三つ目のハードルは明日の朝の雇用統計や。わいらはインフレとの戦いにおいては進展を見とるで。ガソリン価格は下がっとるし、サプライチェーン問題は解決しとる。ほとんどの物の不足は終わっとるんや。多くのコモディティー価格は下がったし、ただ、まだまだしつこいのが賃金インフレや。これがFedが最もこわがっとることなんや。わいは賃金インフレはクールダウンしてきとると思っとるで。アメリカはここのところ移民をどんどん受け入れとって、実はここのところ六か月間で受け入れた移民の数は、過去六年間で受け入れた移民の数より多くなっとるんや。移民たちは家族を食べさせるために必死になって働く人が多い。労働者不足がどんどん解消されてほしいで。
後は皆も多くのニュースを目にしとると思うが、多くのテクノロジー会社で大きな解雇が続いとる。AIの躍進もあって、これからまだまだレイオフが続くかもしれんのやで。わいは明日の朝の雇用統計は賃金インフレの改善が見られると期待しとるんや。まあでもまだまだ改善が必要やという状態やと思うけどな。最後はより長期の問題として債務上限の問題があるで。今までと違って、例えば2011年に見られたように大きな問題になる可能性があるで。あの時問題だったのは格付け会社がアメリカの債券をダウングレートしたんや。そしてSP500は結局19%も下がったんやで。
イエレン財務長官が特別措置が6/1で終わるかもというたのにわいは衝撃を受けたんや。わいらはどうしたらええんや?これに関してはわいはちょっと現金ポジションを貯めといた方がええと思うんや。今買いたい銘柄があってもちょっと待ってみるんや。もし明日の雇用統計が無事にすんだら、わいらは三つのハードルを越えたことになる。マーケットは一時的には上昇するかもしれん。やけど、一時的には、と言うたのは、最後のハードルが難関だからや。議会がそこまでもめないという少ない確率に賭けることがええとは思わん。
だからもしマーケットが一時的にでも上昇したら、現金化のチャンスや。ちょっと利確したりするんや。そして債務上限問題がどうなるのか見守るんや。わいはファンドはまさにそうしとるで。株を売っとるんや。例えばFDICがさっきわいが言うたような素晴らしい手をうったら、株式市場は上がるやろう。そういう時が利確のし時や。結論やが、もし最後の四つ目のハードル、債務上限問題をクリアしたら、わいはマーケットにもっともっとポジティブになるやろう。それまでは我慢の時も来るかもしれんから、現金を多少は厚くして備えておこうやないか。そして債務上限問題で株式市場が下落したらまた入ったらええんや。債務上限問題は決定的な問題にはならない、いつか解決するやろう問題やからな。やけどその途中で株式市場が大きく下落することはありうるんやで。2011年の時のようにな。
債務上限問題が心配ですね。
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