こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの5/30のMad Moneyはどうだったでしょうか。
はぐれたら負け、そんな相場になってきとるよな。勝者と敗者がくっきり明暗が分かれすぎで、勝者からはぐれたら負けざるを得ない相場になってきとるんや。今の勝者は言うまでもなく、AIに関わるテクノロジー株や。今日はダウは-0.15%、SP500は+-0%、そしてナスダックは+0.32%と動かずの日になったで。バイデン大統領と共和党のマッカーシー下院議長が連邦政府の債務上限を引き上げることで基本合意して、もう少しで議会で採決する見通しや。議会の採決を前に完全に終わったわけではないが、反対しているのは進歩派や保守派議員に限られていて、覆ることはまず想定しにくい。
そんな中で今日もナスダックだけ上がったわけやが、限られた勝者が存在するんや。ITセクターは今年34.8%も上がっとる。もちろんキングはNvidiaで今年174%も上がっとるし、AMDも93%、Salesforceは65%も上がっとる。Communication serviceセクターは今年32%上がっとて、118%上がったMetaとか40%上がったAlphabetとか33%上がったNetflixとか限られた勝者で支えられとる。一般消費財セクターも19%上がっとって、今年63%も上がっとるTeslaが目立つ。
こうやって見ていくと、AIとそれを支える半導体セクターの迅速な発展に恩恵を受ける限られた勝者達がマーケットを動かしとる。つまり、めちゃめちゃ限られた勝者しかいない、勝者に注目したら本当に狭いマーケットで、普通の見方とは異なるマーケットの見方が必要かもしれんのや。そしてだからこそ今のマーケットを捉えるには、勝者だけでなく、敗者にも目を向けておくべきや。そしてなぜこれほど多くのセクターが地雷原のようになっているのか見ておくべきや。
うまくいっていないセクターを一つ一つ見ていくと、まず一番悪いのがエネルギーセクターや。今年11%も下がっとる。まあ石油価格と天然ガス価格の下落を考えると理解はできるよな。Halliburtonは20%下落しとる。Devonは24%のダウンや。次に、ユーティリティーセクターは普通利上げ局面ではパフォーマンスは悪いんや。なぜなら高配当が魅力な株が多いが、債券金利が上がったらその配当の魅力が減少するからや。だから年初から9.38%も下がっとるんや。Dominion Energyは年初から18%も下落しとる。Eversourceも19%下がっとる。普通ユーティリティーセクターはリセッションプルーフなはずなんやが、それを信じてここに投資しとったら今頃あなたはクラッシュしとるやろう。
ヘルスケアセクターも年初から-7%や。COVIDからの反動がひどいCVSとかは-28%や。あとは金融セクターも年初から-6.48%なんや。今までもさんざん言うてきたが、地銀株の凋落がひどいからな。Keycorpは43%、Zionは41%の下落や。このセクターはひどすぎて、果たしてFedの利上げが止まったらボトムをつけるのかどうかすら怪しいと思わせるほどや。あとは、不動産セクターも年初から3.5%の下落や。リモートワークが根強く残っとることに影響をうけとる。オフィスビルのオーナーであるBoston Propertiesとかは28%も下がっとる。この分野も厳しい分野で、配当の魅力が無くなっている分野で、そもそも配当が安全かすらもうわからなくなっているんや。もう皆、以前のようには都会のオフィスを必要としてないんや。
消費者必需品セクターは3%下落しとる。Archer Daniels Midlandは23%もおちとる。Estee Lauderは中国との関連が深くて、中国はリオープニングが想定よりゆっくりやということで中国関連株は無残や。Walgreensも20%もおちとる。彼らはCVSの真似をしてただのドラッグストアではなくヘルスケアの方向にどんどんいこうとしとるが、今のところ悲惨な結果や。そして後はマテリアルセクターや。2.7%のダウンや。肥料株が下落しとるで。CF Industriesは27%おちとるし、IFFも経営陣の働きが悪くて25%もおちとる。Mosaicも24%おちとる。ロシアとウクライナの戦争がおこってこのセクターは一旦ブームした。世界のカロリーの13%がやばいとなったからな。やけどその後農業系のサプライチェーン問題が回復してこのセクターは沈んだんや。
最後に工業株をあげておきたい。0.35%の下落や。どの工業株も本格的に政府のインフラ投資法案の莫大なお金の恩恵を受けてないどころか、債務上限問題に絡む歳出削減の対象にならんかどうか心配されとる始末や。巨大な訴訟を抱えとる3Mは20%下落しとる。Northrop Grummanもほぼ20%の下落や。
ということで、今年の最初の5ヶ月を振り返ると、テクノロジーセクターのごく一部が並外れたパフォーマンスを出しとる以外は、ほとんどは惨憺たるパフォーマンスやということがわかるやろう。このことからわかることは、今年は昨年とはまったく正反対のターボパワーが働いているということや。勝者はめちゃめちゃ狭いマーケットにしか存在してないから、Chat GPTやAIの凄まじい価値に対する認識をあやまってこのセクターを無視すれば、平均的な投資家は今年はひどい年を迎えることになる可能性がある。
テクノロジー分野が非常に強力で、それによってSP500は9.5%の上昇を実現している一方で、他の多くの分野はうまくいってないんや。実際、SP500で株価の重みづけをなくして全部の株式の貢献度が同じとしたら、指数のパフォーマンスは-0.35%になってしまうんや。大枠で見ると今年はいかに、テクノロジー株の投資家にとっては最高の年で、他のセクターに投資が集中している投資家にとっては最悪の年かがわかるやろう。
さて、結論やが、このひどい格差がこの先も続くのか考えんとあかん。CNBC Investing Clubの会員ならフォローしてくれとると思うが、わいのファンドはちょっとテクノロジー株のポジションを利確したんや。ここで少しでも利確しないということは欲張りすぎると思うからや。ただ、さはさりながら、今テクノロジー株に背を向けるということは今のマーケットでは死を意味すると思うで。2023年のリーダーはもう議論の余地はないやろ?時価総額が一兆ドルに達してNvidiaや。
自分のポートフォリオはテクノロジー株偏重なので嬉しいです。
記事に価値を感じていただけた場合、Amazon JapanもしくはPayPal経由で投げ銭いただけると励みになります。
応援よろしくお願いします。