こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの6/1のMad Moneyはどうだったでしょうか。
限られた、一握りの勝者が引っ張るマーケットや。なんでこんなに勝者の枠が狭いマーケットなのかということを皆が口々に言うのを聞くのにもううんざりや。こんなに勝者の間口が狭いマーケットは良くないから、もうそろそろ株を売って逃げないとあかんという意見も聞かれる。今のマーケットは実のところ素晴らしい7銘柄によって引っ張られとるんや。まさに荒野の七人や。七人の侍や。SP500の村だったら、他493人が、素晴らしい7人がいることによって救われとるようなものや。
今日はダウは+0.47%%、SP500は+0.99%、そしてナスダックは+1.28%と上昇の日になったが、素晴らしい7銘柄もまた当たり前のように上昇した。わいらはここからどうすればいい?素晴らしい7銘柄に勝負を挑んで、すなわちここに乗らないで、他の銘柄を探すか?もしかしたらそれは悪いアイディアかもしれん。この7銘柄と競争をせなあかんとなると並大抵のことではない。その7銘柄が何かというと、Apple, Microsoft, Nvidia, Amazon, Meta, Tesla, Alphabetや。今年ここまででそれぞれ、37%、38%、159%、44%、120%、66%、39%も上がっとるんや。
わいはこの7銘柄のことをこの番組で頻繁にとりあげとる。もういいよジムクレイマー、わかってるよと思っとる人もおるかもしれんな。ただ、冒頭に言うたように、皆こういう銘柄の上昇が株式市場の全体の上昇を支える構図が悪いものやと思っとる。やけどそれは本当にそうなんか?Appleの顧客満足度は世界一や。MicrosoftはopenAIにがっつり100億ドル投資して、今のAIブームにおいて最もAIにベットしとる会社や。Alphabetもぐんぐんきとるし、NvidiaはAIの根幹をGPUで支えとる。
Teslaは世界一のEVを作っとる会社や。値下げで安くなっとるんやで。Amazonはタフな時期からぬけでたところで、ビジネスは加速するやろう。MetaもAIをうまく活用して広告ビジネスを盛り返しとる。映画やったらこの荒野の七人が村を救うんや。その間他の村人は何をやっとった?何もやってなかったやろ?ということは、この七人が活躍しすぎることに不満を抱くよりは、ただここに乗っとけばいいと思わんか?
ただ、物事には乗り時というものがある。今敗者になっとる銘柄は実は入り時かもしれん。そういうことは常に考えとかんと大きな儲けをあげることはできんのや。そいうことで今年の5カ月で敗者のパフォーマンスを出したダウ銘柄も見ていきたいで。荒野の七人が村を救う時にがたがた怯えて出てこんかった人たちや。今年下げがましな順にみていこう。まずは、P&Gは年初から-5.01%や。数週間前まで良かったんやが、いきなりそこから失速したんや。
アナリストはマージンがピークをつけとって売り上げ成長が減速しとることを指摘しとるが、わいはなんやその指摘は、と思うで。これからも商品の値下げ無しにコストは下がっていくから素晴らしい状況やと思うで。Coca Colaは年初から-5.68%や。Fedが利上げを停止するかもしれん状況で、こういうセーフティー株を買う意味はどこにある?と皆が思っとるんや。いい決算を出そうが関係ない、流れの問題になっとる。
United Healthは年初から-6.89%や。ヘルスケアは厳しいで。ここから選挙に入っていくんや。政治は今ヘルスケア業界に支援的どころかその反対やと思われとって、そういう時にUnited Healthを持ちたくないんや。IBMは年初から-7.86%や。この会社についてわいがいいたいのは、ハイグロースを見せてくれということや。高い成長率を示してほしいんや。その点もっとずっと惨めなのはVerizonや。年初から-9.34%や。この会社については何も言いたい良いことが思い浮かばんで。彼らは以前わいに赤いウインドブレーカーをくれて、それはわいの畑仕事にちょうど良くて、この会社のいいのはそれぐらいや。
Travelersは年初から-8.64%や。ええ会社やが、シクリカル株でビジネスサイクル的に今はあかんのや。Nikeは年初から-11.43%や。中国の経済のスローダウンが足を大きくひっぱっとる。Home Depotは年初から-8.7%やが、この会社は以前は荒野の七人に入ってもおかしくないような銘柄やったが、今は違うな。利上げが終わったらまた素晴らしくなるかもしれんけどな。わいのファンドで持っとるのがHoneywellでここまでは報われてなくて年初から-9.54%なんやが、たった今日から新しくVimal KapurがCEOになったからいい方向性を示してくれることに期待したい。
J&Jは年初から -12.52%や。タルクの裁判の件で捕まっとる。わいは1985年からこの会社のファンやけどな。Caterpillarは年初から-12.73%や。この前の投資家カンファレンスでの発表も素晴らしかったと思ったが、リセッションが心配されとる時にこの株は買えないと皆思っとる。ちなみにわいはこの株が好きやし、わいのファンドでも持っとるで。ここからの自社株買いと増配を期待しとるで。Amgenは年初から-18.42%や。ホライゾン・セラピューティクスの買収をFTCに嫌われとる。
Chevronは年初から-15.23%や。今石油価格がひどいからな。今週末のOPEC+のミーティングも期待してないで。Walgreensは-18.84%や。ドラッグストアは万引き問題に苦しんどって、前から言うとるように、全部の戸棚にカギをかけたら売り上げが伸びるわけがない。この、Amazonが何でも素早く届けてくれる時代にな。あとは配当貴族として知られる3Mやが、年初から-21.38%や。これも大きな訴訟を抱えとる。地下水汚染の問題と退役軍人の耳栓の問題や。
さて、ここまで全てを救っている荒野の七人銘柄と、ダメなダウ銘柄を見たわけやが、あなたはこれからどっちについていきたい?今までダメだったダウ銘柄の再起にかけたいか?それともここまで株式市場全体をも救ってきたヒーローの七人にこれからもお金を託すか?ここで大事なのは、株式投資では人任せにしないことや。七人が守ってくれると思って何もしない村人のような姿勢でおったらだめなんや。大きな儲けを得たければ自分で決めるんや。短期で耐え忍んでも再起にかけるのか、それともここまでの英雄に、ここまで株価が上昇してきたのを承知でまだまだ賭けるのか。わいは結論としてどっちがええとはこの番組ではいえん。わいの考えの詳細がもっと知りたければCNBC Inversting Clubのメンバーになってくれ。ただ映画で考えてみ?何もしない村人に賭けるか?英雄にのりたくなるやろ。ここで英雄からおりるのは悪いアイディアやと思うで。やけど大事なのは、どっちの決断にしても、自分でホームワークをして、自分で決断することなんや。
悩みどころですね。
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