こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの7/10のMad Moneyはどうだったでしょうか。
今日は中国について語ってみたいと思うんや。なぜなら皆まだまだ中国でビジネスをしとる株に比重を重くおく投資家が多いからや。中国経済の減速、失速が明らかなのにも関わらず、や。わいはこのことを言おう言おうというとったんやが、今になってしもうた。ちなみに今日はダウは+0.62%、SP500は+0.24%、そしてナスダックは+0.18と、小動きの日になって、水曜日のCPIを前に皆警戒しとる。
アメリカ経済は確かに中国経済に大きな大きな影響を受けてきた。そして何十年もの間中国は驚異的な経済成長を遂げてきたんや。やけど今、中国の影響力を好んで株を買うとしたらそれは正しいことだと言えるのかどうか。もはや間違っとると言わざるを得ないかもしれん。なぜなら今中国は苦境に立たされとる。わいらアメリカとは全く逆の問題を抱えとる。
中国はあまりにも経済が鈍化してきとるんや。もう既に深刻な不況に陥っとるんやないかと心配になるほどや。デフレをどうにかして食い止めようと四苦八苦しとるかのようや。このままいくと素早く物価も賃金も下がり続けるデフレスパイラルに陥ってしまう。それほどデフレというのは怖いものや。悪いことに中国の失業率は今5.2%なんやが、若者の失業率がめちゃめちゃ高いんや。なんと20.8%もあるんやで。これは政府が公式に発表しとる数字や。実際はもっと悪いのかもしれん。額面通りにとったって、成長しとる経済で21%の若者失業率はありえないんや。
ただ、こういう状況でもわいらには中国が素晴らしかった時の記憶がまだ新しいから、考えをころっと変えるのは難しい人が多い。思い込みにとらわれとる人が多い。中国経済の成長率はベストで、その成長する経済にのるべきというマインドが皆にしみついとる。財務長官のイエレンは四日間中国を訪問して、中国の高官はイエレンと建設的な話ができたと言った。
彼らはいつも建設的な話しが出来たという。前向きな協調関係を築いていきたいという。このまま継続的に友好関係を、という。やけど真実は、常に建設的な話をしたいのはアメリカの方で、中国はその巨大な成長装置たる様から、アメリカはそれに乗りたいと思って、実際のっとったんや。中国は世界経済の中での成長機関車で、わいらアメリカはその一部を必要としとったんや。
ただ、今はどうや?逆に中国共産党がアメリカを必要としとる。彼らは中国経済を何とかして刺激しようといろいろ試みたんやが、うまくいかんかった。そのうまくいかない要因の一つは、彼らの刺激策がほとんど全部不動産に関係しているからで、人口成長が無い国では不動産は決して成長産業にはなり得ないんや。
こういう状況にも関わらずアメリカの投資家たちはあきらめず、中国はまだまだ成長する装置であると思い込んで、なんとかそれに一枚かんでおこうとする。中国を関わる企業として真っ先にあがるのがAppleやろう。荒野の七人銘柄の一つや。これはわかりやすい中国関連銘柄であるんやが、もっと深堀していくとまだまだ違う銘柄が浮かび上がってくる。いくつか言及しておきたい。
例えばCaterpillarに焦点をあてようやないか。この会社は中国依存をどんどん減らしてビジネスを多様化させとるんや。ビジネスをいちいち中国経済に左右されとったら、いい時はいいが、悪い時は目も当てられなくなるからな。今この会社は全くの中国依存ではなく、アメリカの石油市場、インフラ、データセンター市場、そしてグローバルな鉱物マーケットなど、多くの多様化された重要な市場を持っとる。
政府のインフラ投資法案のお金がまだまだ流れ込むにつれて、その恩恵をこれからもっとうけるやろう。そしてキャタピラーがかつてほど中国志向ではないといっても中国とアメリカの関係が改善したらこの株はそこからまた恩恵を受けるやろう。わいのファンドは今日CAT株を少し手放したんやが、それは別に中国とは関係ないことで、これについてはまた後日、メンバーの人には説明したいと思うで。
次に今日3%以上上がったスターバックスはどうや?この会社は中国での確固たる成長プランを持っとる。毎9時間ごとに中国に新規出店をやっとるんや。今中国にはスタバは6200店舗あるが、それを2025年までに9000店舗に増やそうという成長計画なんや。アメリカには16000店舗あるから、アメリカのビジネスの方が巨大なんやが、やけどやっぱり中国のところの成長は魅力で、だから中国がいいということになるとSBUXが買われるんや。逆に中国が不安定となるとこの株は売られるで。
あとは、悲しき虎、NIKEの話もしておこうやないか。わいがこの会社の今のひっかかっている点は、巨大なビジネスをしているにもかかわらずそこまで利益を上げることができていないということや。確かにNikeの中国ビジネスは火を噴いとるわけやが、でもこの会社にとって中国ビジネスは14%にすぎないんや。北米は42%やからこっちの方が全然大きい。にもかかわらずNikeの中国依存のイメージは強い。中国政府と組んで子供の健康促進プログラムなどいろいろやっとるということもあるけどな。ただ、今Nikeの中国ビジネスに賭けるということでこの株を買うのは間違いやと思うで。
紛れもない中国プレイという意味で言えばWynn Resortsがあげられるやろう。マカオでこの会社の大きな部分のビジネスをやっとる。この会社はボストンでもラスベガスでもビジネスをやっとってそこは好調やが、マカオのビジネスに関しては依然と比べるとそれほど光っているとは言えない。そういう意味では今真の中国プレイとしてわいが期待しとるのは最後に挙げるRalph Laurenだけや。
彼らのこの前の決算のカンファレンスコールを思い出そうやないか。中国ビジネスでの強い成長が期待できるということなんや。CEOは中国のリオープニングのビジネスに関して強いと述べて、その四半期の売り上げは40%も伸びて、一年を通して20%の伸びを堅持したんや。この会社にとってこれからも中国市場は最も早く成長するマーケットであり続けるんや。
わいは今の状況が続く限りRalph Laurenを買ってもええと思うし、Starbucksを買ってもええと思う。ただここではっきり言っておきたいことがある。純粋に中国の経済成長に賭けるという考えで株を選んでいい時は終わったんや。わいらが今目の当たりにしとるのは、中国経済はもうかつての成長を実現できていないということや。彼らはロシアの石油をどんどん買っとるが、以前はわいらからいっぱい石油を買っていた。今中国経済を期待してOccidental PetroleumとかExxonを買ってもあかんのや。今は状況が変わってそういう昔ワークしていたものがワークしなくなっている。
結論やが、中国ビジネスがどれほどアメリカの会社の成長を促すのか、考えなおす時に来ている。中国経済に乗ろうというアメリカの会社を探すよりは、アメリカ経済に乗ろうという中国の会社を探す方がええかもしれん。それほど中国経済の減速はひどい。ここのところをきちんとおさえておいて、従来の思い込みを払しょくしないと、あなたは中国関連株について見誤るかもしれんで。
時代は移り変わりますね。
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