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【ジム・クレイマー】ショートとロング、どちらの側にどれだけの火力があるか、それだけで決まる戦争に参加したらダメ!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの7/11のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

わいの番組は皆からいろいろな質問を受けることがあって、わいはそれを気に入っとるんや。今日はダウは+0.93%、SP500は+0.67%、そしてナスダックは+0.55%と続伸の日になってBullにとっては良い日になったんやが、こんないい日でも、いつでも、皆から質問を受けてフラストレーションを感じる時もあるんや。いろいろあるんやが、例えば特に何も言うべきことがない、大きくショートされている株について質問された時とかや。今回はショートされとる株について語ってみたいんや。

 

わいは先日、友人のスティーブ・スコットと一緒にいて、彼はわいに「ジム、あなたはあの時人々を救ったよな」と言ってくれたんや。どのときかと言うと、わいが背中の手術をしてスタジオに行けなかった時に、Squawk on the StreetでGameStopの株の上昇具合が凄いという話をしとった時や。わいは背中の手術から目が覚めた日、Gamestopの株がめちゃくちゃな高騰をしとるのを見て、その価格は異常に高いと言って、「売れ、売れ、売れ」と病院からSquawk on the Streetに電話をかけたんや。わいはその時、カテーテルを引き抜いてわいが番組に出て行かんとあかんと電話で皆に言ったほどなんや。

 

あの時のミーム株の勢いは凄くて、そこから離れろと言ったわいには非難がたくさんきた。わいのTwitterアカウントは憎しみに満ちた人々に乗っ取られて、もはやレスポンスを読むことができなかったほどやった。ただ、わいはあの時言ったことは正しかったと思っとるし、今も基本姿勢は変わってない。例えば最近Carvanaなんかに関しても良く質問されるが、彼らは今地獄のような財務状況の中で中古車ビジネスをしとる。

 

普通の公正な世界では、去年の12月に株価がわずか3ドルだった時に皆が背中を向けるべき株や。バランスシートを見たら、借金の利息を払うのが簡単ではないことが理解できるはずや。そしてFedがこれからも利率を上げ続けると、融資を得る際のコストより高くなって、しかも中古車価格が下がってきている今のような状況やと事態は更に困難や。

 

そうなってきたら動き出すのがショートセラーたちや。この会社はあかん、と思ったらその株を売りに入る。実際Carvanaは、次々とお金を失っとる。バランスシートを読む技術を持つ人々、Fedの動きを読む人々、中古車価格の下落を認識する人々は、この会社がどこへ行くのかを知っとる。だから彼らはCarvanaの株をショートするんや。ただ、株をショートする前に株を借りなければならないことを覚えておいてな。

 

ショートセラーはCarvana株がゼロになることに投資する。ただ一方で、その存在をものともせずただ株を買い続ける人たちも存在する。それがどんどんいくと、ショートセラーが借りる必要がある全ての株を吸い上げることによって、時々ショートセラーを潰すことができる。ショートスクイーズをおこすことができる。それがミーム株を生む基本や。ショートがトレードを続けるためには、ショートを潰すために高くなる株価に対抗せんとあかんくて、それがショートすることがロングすることよりも難しい理由や。

 

今のCarvanaの場合のようにショートが50%以上とばかげた高さになった時でもロングの人々は貪欲にこの株の購入を続ける。ショートセラーは単にショートを続けるために必要な株を保持することができなくなり、ブローカーは彼らにそれを買い戻すように強制し、彼らがそれをするとさらに株価は高くなる。そしてショートスクイーズがおこる。

 

ここで大事なのはわいが常々いっている、ブルはお金を稼ぐ、ベアはお金を稼ぐ、しかし欲豚は死あるのみという言葉や。ショートをしとる人はショートスクイーズがおきそうになったら彼ら自身の失敗を責め、容赦ない買いを続けるミーム株の人々が来る前に利益を確定するべきや。考えてみてくれ。Carvana株が$3の時でさえ多くの人々がこの株をショートしとった。そこでおりなかった人たちは欲豚かもしれん。

 

ショートとロングの綱引きのことばかり言うとるわけやが、Carvanaの実際のビジネスは重要ではないのか?という疑問が出てくるやろう。ビジネスは重要や。彼らは中古車の販売業としては素晴らしい仕事をしとる。ただそれは仕事のやり方が素晴らしいのであって、現時点では伝統的な株主を持っていないように見えるCarvanaの株とは別のことや。

 

だから例えば誰かがわいに電話をかけてきてCarvanaについて聞いたとき、わいには言えることがないんや。なぜなら、わいが考えるビジネスの話やそれが反映される株価の話とはもはや関係がないような株価の動きだからや。ただロングとショート、そしてロングの意味のないショート、そういう制御された株においては、いつでも制御している人が勝者になるんやが、綱引き次第や。

 

Carvana株は50.1%がショートという極端な状況なわけやが、そのほかにもそういう、制御されとる株をいくつかあげとこうやないか。非伝統的なローンを提供する会社のUpstartは35.5%、Affirmは19.9%、Novavaxは35.9%、Bitcoinマイニング会社のRiotは17.2%、Coinbaseは25.4%がショートされとるんや。こういう株は全て戦場株や。もはや実際のビジネスは株価の動きと関係ないんや。

 

いろいろ複雑なことが動いとるから短い時間で全てを説明することはできんが、全てを理解するべきやとも思わん。大事なのはあなたがどうすべきかということや。それは簡単なんや。このショートとロングのゲームに参加しないでください、これをわいは言いたいんや。すでに大量にショートされている株をショートしたらあかんで。そうすることによってあなたは、その会社のビジネスではなく、綱引きの勝敗に賭けていることになってしまう。わいはどちらが勝つかわからない綱引きのどちらの側にもいたくないんや。

 

わいは買い手や売り手に賭けをするつもりはない。わいは企業自体について情報を得てそれに基づいた決定を、それが反映される状況でやりたい。ショートとロング、どちらの側にどれだけの火力があるか、それで決まる戦争に参加したらあかんのや。そこのところを今回強調したかったし、覚えておいてほしいんや。

 

 

近づかないようにしたいですね。

 

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