こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの7/27のMad Moneyはどうだったでしょうか。
いやー、わいらは完全に興奮しとったよな。可能性にエキサイトしとった。何の可能性かと言うと、ダウが14連騰する可能性や。もし14連騰しようものなら、それは実に1897年以来の126年ぶりの記録になっとったんや。そして午前中はマーケットの調子は良さそうに見えたから、これはいけると思ったもんや。昨日の夜、多くの会社が素晴らしい決算を出したりしとったからな。やけど結局午後になると債券金利が激しく上昇して、株式市場はどんどん下がって、結局今日はダウは-0.67%、SP500は-0.64%、そしてナスダックは-0.55%と下落の日になったで。
ダウの連騰は13で止まってしまった。それでも36年ぶりということで立派なんやが、14連騰を期待するというようなことはやっぱり驕りだよな。明らかに過度な自信過剰は、いつも不規則で株式投資にとってもロクなことはない。自信過剰は傲慢を生んで、傲慢は損失を生むものなんや。やけど、だからといってわいは皆さんにしゅんとしてほしくないんや。わいが望むことはそんなことじゃなくて、むしろこの信じられないほど火のついた株式マーケットに対しての信念を失うことはわいはないんや。
いつも言うとることやが、下落というのは当たり前のようにおこることなんや。雨が降るのと一緒や。それはただ起こることや。わいらの日常には悪い日も当然あるやろ。それと一緒や。特に今まで、人々があまりにも株式市場に熱狂的やったから、下落の日があるのは当然や。そして今日下落の日になって、わいはでもこの程度の下落で世界の終わりのように感じてしまうのは間違いやと思うで。わいにとって今日の下落は恐ろしい下落でもなんでもないんや。ちょっとマーケットが後退した、それだけのことや。
実際わいは今の株式市場が本当に良く見えるんや。過去数十年間、わいは株式市場に慣れ親しんできたわけやが、今多くの人が口々に言っとるように、もしリセッションがもはや視界に入ってないのだとしたら、そういう時こそわいのキャリアの中でも有数の素晴らしい時なんや。今回の決算を聞いていても多くの会社が信じられないほどうまくやっていて、だからもし弱気局面が今出てきたら株を買おうとすることは実際に合理的なことなんや。完全に理にかなっとるんや。
今日の下落というのはまだ下落の初日のようなものかもしれなくて、ここからもしばらくは下落が続くかもしれんが、やけど今日の終わりの時点でさえマーケットはトップから結構下落したから、今日の終わりにわいが買いたいなあと思った銘柄はいっぱいあったで。こういうことを言いながらわいが今回何を皆さんにお伝えしたいのか。それは、今のマーケットのBullishさや。今のマーケットにはもしかしたら、本当にもしかしたらやけど、近年見られなかった、近年のマーケットとは非常に異なる何かがあるということが、わいが今夜お伝えしたいポイントなんや。
わいは昔ゴールドマン・サックスにおって、その後ヘッジファンドをやっとったんや。わいがいたのはすぐそこのところで、今だってそのビルがすぐそこにあるんや。そこでわいは1980年代と1990年代、多くの時間を過ごしたわけやが、その時はどうだったかというと、一言でいうと楽しかったんや。Funだったんや。それが喜びでもあったんや。Joyだったんや。当時、私たちはCNBCとかもなかったから、こういう投資番組もなくて、やけどわいは、例えばゴールドマンサックスにいた時はその中で様々な部門を回りながら、四六時中株のことについて考えて語りあっとったもんやった。
どの株が最もアウトパフォームするかを見つけ出そうとやっきになって、一日中それについて話しとった。52週間高値をつける株やホットな株について皆が活気を持って語っとった。そしてそれがたびたび報われた。ええ個別株を持つと大儲けができた。だから楽観が株式市場に浸透しとった。確かに1987年10月のクラッシュで、一日に500ポイント以上下落した、みたいなこともあったが、その時でさえポジティブな雰囲気がマーケットにあった。あのBalck Mondayのクラッシュだって結局株価はすぐに戻ったし、景気後退をもたらさなかったということもあるしな。
そしてCNBCが1989年に始まって、ますますブルマーケットの文脈が広がったんや。いつの時もそうなんやが、もちろんマーケットを揺るがすものは当時も常にあって、ワシントンのインサイダー取引スキャンダルとか業績を持った会社とか、いろいろあったが、結局のところ当時それらは全て、わいらの企業がますます良くなて、超強力なサービス経済と共にますます速く成長する道のりにある速度制限のバンプなようなものだっただけやったんや。
冬至はそれはそれは株式市場が楽しい時代やった。産業部門がアメリカの重視事項としてあげられて、アメリカの企業が世界を支配して、最良のものを買って保管するだけで大金を稼ぐことができたんや。もちろん、今日のように債券金利については皆いつも気にしとった。20年物は常に約7%やった。ええ時代やった。わいらはいつも口々に、次の勝者株は何か、そして次のインテルは何か、とか未来を語っとったものやった。ちなみにIntelはこの引け後に素晴らしい決算を発表したよな。
楽しい状況が1990年代後半まで続いたんや。多くの企業がうまくいって、正直なところ、勝者株を選び出すのはいけすの中の魚を弓で撃つようなものやった。やけどそこでどうなったかというと、.comバブルが1999年に膨らみ、2000年に破裂して、一部の投資家がテクノロジー株を手放さずにそれを抱いたまま一直線に下降を続けるという事態になった。そしてそのことが大きな要因の一つとなって、株式を持つのは危険すぎるという考えが世の中に広がっていった。それが何世代にもわたる投資家の熱を吹き飛ばしてしまった。
資産クラスが本当に大きく傷つくにつれて、楽しみは消えてしまった。やけど数年後にマーケットにはまた熱気がちょっと戻って、投資が再び少し興味深くなった。わいがMad Moneyを始めたのはそのころや。2005年や。やけどその後金融危機がおこった。株式市場につかまって燃え尽きた人々の大きな塊からでるネガティブさがマーケットを覆っていった。まるで楽しさは永久に消え、否定と終わりのない下落の恐怖が蔓延し、つまるところ、株式はもう持っておくには馬鹿げているものだという考えが、株式市場は楽しいという考えにとって代わってしまった。
その後からのほとんどの10年間、2010年から2020年まで、確かにわいらにはいくつかのラリーがあった。やけどざっくり言うとそれらは一過性の、喜びのないもので、Joylessなものやった。その雰囲気を醸成したものの一つが、アナリストやストラテジスト、ヘッジファンドマネージャーらによるネガティブな物言いや。彼らは常に株式が過大評価されているとあなたに言う。そしてあなたが個別株を持っていることを小ばかにし、歴史的に個別株投資はインデックス投資に勝てないといい、しかもインデックス投資でさえ危険だと言ったりする。わいはこのネガティブな雰囲気が.comバブルの崩壊と金融危機の長期的な遺産であると考えとるんや。
さて、2020年、株式は一時的に再び上昇したよな。それはCOVIDのパンデミックに対応するために政府がどんどんお金を刷って人々に配ったからや。そのことで新しい投資家が生まれてマーケットに殺到した。ただ、その後、パーティーは終わったんや。ゲームが終わり、2021年末にFedがパーティーのパンチボウルを撤去したんや。すなわり、金融引き締めの局面に入って株が大きく売られていくことになるんや。まあここまでは暗いことや。しかしそこから、ここ数ヶ月間、ウォール街がまた去年の秋から今はブルマーケットだという認識をし始めたことで、再び明るい気持ちが戻ってきたんや。
もちろん金利が急上昇した今日のような日は下落の日になってしまうわけで、それは昔から変わらないことや。金利の大事さは常に株価の半分を占めるとまで言われとるからな。やけどそんな下落した日だからこそ、わいは強調したいと思う。わいらはマーケットにおいて何かが変わったことをはっきり認める時が来たのではないか、と。そして、それはより良い方向への変化だと思んや。1980年代から1990年代初頭、そして半ばにかけて、素晴らしいバランスシートと素晴らしいガイダンスを持つ多くの企業があって、それらのパフォーマンスは非常に好調やった。
今、わいはその時の雰囲気を感じるんや。もちろん、Magnificent Seven、荒野の七人銘柄は全てを圧倒しとって、それはそれで彼らを見ているのは刺激的なことやが、他にもたくさんの素晴らしい株があるんや。まさに1980年代後半から1990年代初頭までの時のような感じで、わいはそれからというもの、今のようにハイクオリティーな株がここまで素晴らしい業績と株価のパフォーマンスを出すことを見たことがないで。当時は皆、ただただ多くのお金を稼いどったわけで、それは驚くべき景気後退のない時期だったんやが、今、もしかしたらわいらは似たような状況にいるのかもしれん。
Fedがインフレを抑えようとしている中で、毎日各企業から強い数字が出てくる状況や。だからといってあの時のようなところまではいってないかもしれん。ただ、昔を知るわいからすれば、わいらは今ようやく通常のビジネスモードに戻るかもしれないと思っとるんや。COVID前の時でも金融危機前の時でもなく、ようやくあの、株式が本当に明確に最良の資産クラスであって、他のすべての投資が時間の無駄に見えた80年代と90年代に戻る気配があるで。
そうはいうものまだまだ予断は許さないかもしれん。やけどもしかしたら、良好なビジネスと売上と、そして十分な利益率を持つ企業が多くあって、だから個別株投資をすることで白い目で見られることもなく、無謀な行為だと言われることもなく、普通の一般の人たちが個別株投資をしてお金を儲けて、早めに退職をすることができる。そうできた時のような古き良き日々と同じ種類のマーケットを今わいらは持っとるのかもしれん。さあここからどうなるのか、果たして本当にそうなのか、時間がそれをわいらに教えてくれるやろう。
もしかしたらあなたはまだまだ油断できない、決定的な証拠を得るまで今回のマーケットがそれほどいいとはわからないぞ、というかもしれん。それはそれでええ。やけど、この最新の株式市場の動き、特に去年の10月から、この動きはわいにとってラリーのようには感じられないんや。ラリーというのは何か一時的なものを暗示するやろ。やけどここ最近の株式市場の動きはわいはむしろラリーではなくて、世界で順調に進んでいる素晴らしい企業の株式を評価する合理的な試みがうまくいっている状況が株式をあげているように感じられるんや。
結論やが、今日は下落の日になったわけやが、にもかかわらずわいらは強く認識せんとあかん。わいらには、本当に成功している素晴らしい経営陣を持つ素晴らしい企業がたくさんある。それは短期的な数字を一過性要因によって吹き上げているのではなくて、実際の売上と利益、それに基づく持続的なエネルギーを持っていると感じるんや。ここが一番大切なことなんや。株価はまた今日のように債券金利が急激に上昇したら下落することもそりゃあるやろう。そして、直近でもまだここから下落は止まらんかもしれん。メガキャップ会社の株が急落することだってあり得るやろう。やけど今日という下落の日だからこそわいは強調しておきたい。昨今のマーケットに見えるJoy、喜びというものは、わいが長らく株式市場で感じてこなかった類のものやとわいは感じとるんや。あの、1980年代から1990年代初頭の古き良き時代の、個別株投資に対する喜びが、今よみがえって来とるんやないかと感じる。本当にそうなのか、これからも状況を注意深く見ていこうやないか。
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