アメリカ在住マカベェがジム・クレーマーの発言等の米株情報をアップデートします。

アメリカ発ーマカベェの米株取引

【ジム・クレイマー】その株価上昇、本当に「あぶく」じゃないですか!?これからますます大事になってくる視点!【Mad Money】

投稿日:

 

こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの8/1のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

八月が始まったわけやが、この月はトリッキーな月になりそうよな。今日はダウは+0.20%、SP500は-0.27%、そしてナスダックは-0.43%だったわけやが、なんでわいが特にこの八月がトリッキーで注意を要する月になるというかというと、わいの見立てではやっぱりマーケットがここまで少し盛り上がりすぎているからや。実体から株価がどんどん乖離して上にいきはじめる、これはまさにバブルが膨らむのと同じや。わいはあぶく、Frothと表現するが、今の株価が膨らみまくったあぶくなのか、そうではなく堅実なものなのか、わいらは判定せんとあかんのや。

 

そういうFrothは例えばビジネスが消え去ってしまう前のBed Bath & Beyondでも何度も見られたで。結果が芳しくない会社の株でもどんどん高騰し続けるということがあるんや。やけど時にその株価の動きは純粋な詐欺だったとわかることもあるんや。GameStopの株だってミーム株ともてはやされながら、何回Frothとして膨れ上がったことか。一群のホームゲーマーが力を合わせて大量に空売りされた株を押し上げたりすると、いわゆるショートスクイーズがおこり、あぶくはとても早く膨らむことになるんや。

 

わいはゲームストップにおいて株価が破裂する前に番組で警告を発して、それによって助かったと感謝されたことがあるんや。わいはそういうあぶくを見破った人として認識されたら非常に誇りに思うで。あぶくにとらわれるのは全くのナンセンスや。なぜならそれは、全く持続性のない方法でお金を稼ごうとトライすることを意味するからや。再現性がなかったら例え儲けても一過性のものやし、逆に大損するのがおちや。ということで株価が急騰している銘柄があったら、それが本物の動きなのか、ただのあぶくなのか、解析する必要があるんや。

 

もちろん急騰しとる銘柄の全ての動きがあぶくであるわけではないで。一部の株は実際に高値をつけるに値するのかもしれん。ただ、あぶくにとらわれると、それが破裂した時に大変な目にあうから近づいたらあかん。ということで、今回わいがいろいろな株の判定員をやってみたいと思うんや。この、あぶくメーターを使って、それぞれの株があぶくなのかどうか、判定するで。判定する銘柄は、Russell 1000大型株の中で最もパフォーマンスが良い15の銘柄や。これらの動きがどれが偽物で、どれが実際に実質的なものなのかを確認し、今あぶく度がどれぐらいなのか見ていこうやないか。

 

まずはQuantimscapeや。これは最も大きな勝者であり、7月に66%上昇したわけやが、EV向けのバッテリーテクノロジー企業や。新たにウェスタンデジタルから社長を迎え入れたことで株価が上昇したんやが、他にニュースがないと考えると、今の株価上昇は完全に馬鹿げているとわいには思えるで。この会社はもう何年もの間、とんでもない額のお金を失とって、だからこの株の上昇はまさにあぶくや。わいの判定はこの株は「あぶく」で、今持っとる人は売りやと思うで。

 

二つ目はRokuや。この会社のプラットフォームは大手ストリーミングネットワークにとって不可欠になったため、今回の決算で素晴らしい、予想を大きく上回る結果を発表したんや。決算発表後めちゃめちゃあがったんやが、わいはこの株価の上がりはまさに、わいらが思っとったよりも実際のこの会社の状態がずっと良いという状況から来とると思うんや。もしかしたらこの株は買いかもとすらおもうぐらいや。まあわいは、まだ大量にお金を失っているこの会社を強くお薦めすることはないが、やけどRokuのプラットフォームは消費者向けパッケージ商品の広告でうまくいっとるんや。判定はこれは「あぶくではない」や。

 

三つ目はWestern Allianceや。これは銀行株で、あの、銀行危機が下げばれた時に株価が$71.20から一気に$6まで3日間で落ちたりしたんや。この銀行から預金がどんどん流出すると見られとったんや。やけどこの四半期には実際に預金の増加があって、銀行が緊急に資金を集めるような状況は全く見られんかった。わいはこの株においても、特にその高値から大きく下落していることを考えると、「あぶくではない」という判定をするし、もしかしたらこういう銀行株の回復に賭けるという手はあるかもしれんで。

 

四つ目はZions Bancorpやが、これも銀行株で、わいは何度もこの銀行が預金を失っていると聞いてきたんや。皆口々にわいにそう言ってきた。やけどこれもさっきと一緒や。ショートの積み重ねがありながらも、Zionsは実際に預金の純流入を見せて、だから株価が7月に42%上昇したとしても、さらに上昇する余地があると思うんや。これも判定は「あぶくではない」や。

 

五つ目はTandem Diabetesや。これは難しいな。この会社は、「世界最小の耐久性のある自動インスリンポンプ」の承認を得たと発表とる。一方でこの会社は過去6年間で1度だけしか利益を出しておらず、過去3年間の売上もあまり良くないんや。うーん、あまり良くないとわいは思うで。先週の木曜日に決算があって、7月は株価が42%上昇とるんやが、これの判定は「あぶく」にしておこうか。

 

六つ目はCoinbaseや。7月は株価が30%も上がったで。連邦裁判所が、暗号通貨が個々に売られることは証券ではないとの判断を下したことでブレークを果たしたんや。この判決によって、この会社はこれまでやってきたこと、つまり多くの仮想通貨を商品化することを続ける許可が得られたんや。ただ昨日、もう一人の連邦判事、強力な人物であるライコット判事が、別の裁判でまったく反対の立場を取ったりしとって、だからこの問題は完全にはまだ解決してないんや。難しい問題や。この会社に関しての判断は木曜日の決算まで待とうかな。今23%ものショートポジションが積み上がっとるわけやが、決算の数字が良ければここから更に上がるやろう。今は何とも言えないから、判断は中立にしておくで。

 

七個目はSOFIや。学生ローンが大きなビジネスとして戻ってきたんや。他の銀行から大量の預金を受け取ることが判明したわけやが、でも現在、預金は完全に安全で、会員数は620万人になっとる。わいは株価が4ドルだった時、CEOに直接、資産の問題があるかどうか尋ねたんやが、彼は迷わず「いいえ」と答えて、ビジネスは実際に好調だと言ったんや。彼は正しくて、彼の逆に賭けたショートは今のところ間違っとったということになっとる。株価は7月に37%上昇したが、おそらくまだ終わってないやろう。判定は「あぶくではない」や。

 

八個目と九個目は共にまた銀行や。Pinnacle FinancialとKeycorpや。これらはさっきの銀行とは違い、この環境下での預金の積み上げがやや弱く見えなくもないが、それぞれの株価は7月に34%と33%上昇しとる。まあ「あぶく」のようにも見えるが、Keycorpの6%の配当とかを考えると、やっぱりわいはこの株は買いやと思うんや。あまりに株価が安すぎるから、判定は「あぶくではない」や。

 

10番目はLyftや。利益を上げることにコミットした新しい経営陣がいるから株価が上昇とると思うんにゃ。わいはCEOが好きやし、消費者もUber一強状態では無く、競争力のあるライドシェアリング会社の存在を求めとると思うんや。Uberは今日、きちんと利益を上げた決算を報告したが、ウォール街はあまり気に入らんかったようや。Lyftは7月に株価が33%上昇した後、来週に決算を控えとる。さあどうなるか。それを待とうやないか。判定は真ん中ということで、決算を見るまで保留したいで。

 

11番目はPalantirや。素晴らしい四半期を過ごしとる。この会社は、本物のビジネスをやっとる。本物の顧客を持つ本物のサイバーセキュリティ会社です。その株価は7月に29%上昇したが、わいは実際にさらなる上昇余地があると思うんや。「あぶく」のように見えるかもしれんが、わいはまだそう判断するまではいってないと思うんや。判定はまだ「あぶくではない」や。

 

12番目はRobinhoodや。IRAとかに手を伸ばし始めたこともあって株価が上昇しとる。ただキャシー・ウッドがたくさんの株を買っとったのがその後売り手に転じて、例えば昨日とか大量にこの株を売却したりしとるから、こういう時はこの株から空気が抜けるように下落するかもしれん。7月の25%の上昇分の多くを失う可能性すらあるで。判定は「あぶく」や。

 

13番目はNew Relicや。買収の申し出を受けたりしたが、そこからも時間がたっとる。7月は28%上がったんやが、判定は全然「あぶくではない」や。14番目はNewell Brandsで、7月に28%上昇したんやが、この会社は消費者製品会社で何年も何年も冴えない時期を過ごしたんやが、新しい経営陣は、大量のフリーキャッシュフローを生み出すことができて、依然としてこの会社は素晴らしいブランドを所有しとるし、利益を出しとるんや。この会社も全然「あぶくではない」し、さらにここから上昇する可能性があると思うで。

 

最後に15番目はComericaという銀行やが、預金の状態が良いから7月に27%株価があがって、収益力があって素晴らしいブランド名があるから、さらなる上昇余地があるとわいは思うで。ということで判定は「あぶくではない」や。結論やが、こうしてラッセル1000の7月の最大の勝者を判定してみると、あまり「あぶく」が見られないよな。QSとHOODを除けばだいたいあぶくではないんや。株価上昇はだいたいは実質的な価値を表していて、単に薄っぺらなあぶくではない場合が多かった。まあでもこれは今回の判定で、まだまだあぶくのような株は多く見られるから、株を見る時はその株価が一時的なふくらみのあぶくでないかどうか、立ち止まって考えてからにしてほしいんや。これからマーケットが更にあがるにつれて、この視点はますます重要になってくるで。

 

 

マーケットが上がるにつれて警戒ごとがふえますね。

 

記事に価値を感じていただけた場合、Amazon JapanもしくはPayPal経由で投げ銭いただけると励みになります。

 

応援よろしくお願いします。


にほんブログ村

米国株ランキング

  • B!