こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの8/14のMad Moneyはどうだったでしょうか。
わいは今の自分の仕事が好きや。皆に株式投資について啓蒙する、どうやってお金を株式投資で儲けるのか教える、この仕事が大好きや。やけど、だからといっていろいろな人にはちゃめちゃな悪口を言われるのは好きやないで。今日はダウは+0.07%、SP500は+0.58%、そしてナスダックは+1.05%と上昇の日になって、マーケットは気分のいい週のはじまりになったはずやが、そんな日でもこんなにも悪口を言われるのは嫌や。
わいは自分の仕事が非難を受けがちな仕事であることはよくわかっとる。わいがおるテレビ業界の性質ともいえるものや。わいはわいのことを悪く言う人に、それでもそれぞれの人の意見に注意を払うことで彼らを尊重しようと努力はするんや。やけど過度な批判はどうなんやろうか。例えばこの週末、わいはNvidia株は買いやと言うたんや。そうしたら多くの攻撃をうけたんや。批評家の中には、Nvidiaの株価はここのところ毎日下落しとるやないかと指摘する者もおった。
そういうことを独りよがりに指摘しながら彼らの中の一人は、Nvidiaを負け犬株とよんだんや。わいはかつて飼っていた愛犬にNvidiaという名前をつけたからこそ、負け犬株発言はこたえるで。しかも今日はNvidiaの株価が29ポイント上昇したやないか。なんでわいが批判されんとあかんのや。わいはずっと前からNvidiaという会社を常に賞賛してきたのは、この番組を見てくれとる人やったらわかるやろ。
わいの今の飯の種は、あなたがより良い投資家になる手助けをするためにできる限りのことをすることや。わいはわいのお気に入りの株を特定して、わいのファンドでそれらの株を買う時のプロセスや、その株のホームワークをCNBC Investing Clubのメンバーには毎日の朝のミーティングや、毎月の月例ミーティング、その他いろいろなところで説明しとるんや。
Nvidiaはわいのファンドで最も長期間持っとる株の一つや。はじめは車会社の社長から、Nvidiaという会社が凄いとききつけて、10年以上前に買ったんや。恥ずかしながらわいは、Nvidiaはビデオゲーム用の半導体しか作っていないと思っとったんやが、そのCEOはわいに、もっと調査すべきだと教えてくれて、調査した結果わいがいかに間違っていたかを認識したんや。
最も高速な半導体は当時の主要半導体会社ではなく、すべてNvidiaが作り出すものやったんや。その時点でのNvidiaの時価総額は約80億ドルだったんやが、今やそれが兆ドル単位の巨大企業に成長しとる。わいは昔、Intelの取締役の一人ととても仲が良くて、その時にグラフィックスチップへの参入を強く勧めたんやが、Intelの経営陣はこの分野はNvidiaのような他社に任せることを愚かにも決定してしまったんや。そういうこともあってますますNvidiaに肯定的になって、もしかしたらそれはわいの人生での最も正確な判断の一つだったんや。
確かに、Nvidia株に慎重になったことも過去にはあったで。例えば2018年末に、多くの半導体がBitcoinやEthereumを採掘するために仮想通貨マニアに多く購入されることによって、在庫ニーズを判断する能力が失われたときとかや。仮想通貨のマイニングが下火になると案の定大きな需要が消えて、Nvidiaの株価も冴えないことになっていったんや。Nvidiaに関しては今回の決算は大丈夫かという質問も良くもらうんやが、わいは決算博打をうちたくないんや。
わいは「業績ルーレット」とも呼んどるんやが、そういう、決算はこういう感じやろうと決めつけて株式の売買をするのは好きじゃないんや。こういういろいろな批判とか質問をもらうと、わいがどういうレッスンを念頭においとるのか、改めて語っておきたくなるんや。ということで主なもの三つのレッスンを言っておきたいと思うんや。
まずレッスン1やが、わいはもうヘッジファンドマネージャーではないで。あなたにヘッジファンドマネージャーの方法を教えようとしているわけでもないんや。わいはヘッジファンドを運用しとった時、業績を予想して、いろいろなリサーチを読んで、リサーチアナリストと話すことで最も確からしい結果を予想して決算後の株価の動きが上下どちらかというのを賭けたりしとったんや。やけどこれは純粋にトレードであって、投資ではないで。わいはもう、そういうトレードというゲームをしようとすることすらないんや。
わいは相変わらず多くのアナリストと話すんやが、それはわいがただその会社に興味があるからで、決算を事細かに予想しようとしとるわけではないんや。株価が下がれば、業績が実際にがっかりするものだったのか、それとも一時的な下落かもしれなくて、すなわち株を買う好機なのかどうかを確認するで。逆に株価が上がれば、業績が実際にそれに値するのか、一時的な上昇でまた株価が戻ってくる可能性はどれぐらいあるのか、そういうことを考える。決してはじめから決算を決めつけて賭けをすることはないんや。
ということでわいは原則として、決算の前に何か強く主張することはしないんや。その必要がないと思っとるから。株価が決算発表後に上昇したとき、わいはその上昇株を十分に決算前に推奨しなかったことで非難されたりする。株価が下がると、なんでこの株を決算前に売れと言ってくれなかったんだと非難されたりする。どちらの場合でも、結局わいは非難される。やけど両方とも、それらの非難は的外れなんや。わいは決算を予想するゲームをプレイするつもりはないんや。結局長期でそんなことは役に立たないからや。わいが人々に伝えたり教えてたりすることはそういうことではないし、今のわいのファンドがやっていることもそういうことではないんや。
次にレッスン2やが、わいがOwn it, don't trade itという時はどういう時やと思う?例えばわいはNvidia株のことをそういうとるわけやが、そういう時は基本的に状況が良好である限り、その株を持つ以外に何もすることがないということを意味しとるんや。例えば高値で株を買って、それが下がった場合、わいに激怒してくる人がおる。やけどわいが言っとることはその時々の株価の何にも意味ないんや。
わいが意味することは何かというと、もしあなたが投資ではなくトレードを考えていて、即座に利益が出る事だけに集中して、短期間の株価の下落も耐えることができないんやったら、わいがOwn it, don't trade itというNvidiaやAppleのような株を持つべきではないで。Nvidia株の時価総額が80億ドルから1兆ドルになる間にどれだけ多くの上下動があった?それら全部に対応することを投資とはよばん。運任せのトレードになってしまうからや。もし毎日上がる株だけを持ちたいと思っとるんやったら、わいの言うことはどうか聞かないでほしい。そういう人にはわいが伝えたいことは無意味や。
最後にレッスン3やが、Nvidia株とかApple株とか、それほど安定していい株でも、そもそもその株の大元の会社というものは生きて呼吸している生物みたいなものやということを理解した方がええで。Appleはコンピュータ会社からiPhone, iPad、さらにはwearablesの企業へと進化しとる。わいがVision Proを楽しみにしとるのはこれまでも言うてきたやろ。進化し続けとるんや。一方、Nvidiaはグラフィックスカードメーカーから、一般のAI分野を支配する世界で最も高速なチップを製造する会社へと変わったんや。
AIビジネスにおいてNvidiaに迫る者がいないことを考えると、Nvidia株を持つことはわいは必須だと考えるで。ただわいらは短期トレードで儲けようとしとるわけじゃないから、いつNvidia株を購入するのか、どの価格で購入するのかという具体的な指南については人それぞれやと言うしかないで。一時に全額を投入するなとか、大事なルールは折に触れて伝えとるはずやけどな。
結論やが、わいがこの番組その他で皆に伝えたいのは、優れた株を所有することでお金を儲けて人生を豊かにする方法であり、株をトレードする方法ではないで。投資を教えたいのであって、トレードを学びたいのなら誰か他のところへ言ってくれ。今年Nvidiaが達成したように、年間で200%上昇する素晴らしい株を所有したい場合は、その旅路の途中で大きく下落する可能性もあることを認識する必要があるで。その下落に巻き込まれたからという理由でわいに避難の声をあげる人は、そもそも株式投資に向いてないで。Nvidia株のような株でさえその潜在的なリスクに耐えられないという場合は、株式投資にあなたは不適格やということや。
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