アメリカ在住マカベェがジム・クレーマーの発言等の米株情報をアップデートします。

アメリカ発ーマカベェの米株取引

【ジム・クレイマー】トレーダーが一目散に逃げた日!ただ、下落の痛みは長期的視点で如何様にも変わってくる!【Mad Money】

投稿日:

 

こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの8/24のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

ほとんどの場合、トレーダーの記憶は結構曖昧だったりする。多くの人たちは実際何の株を2日前に売買したのか覚えてなかったりする。やけどそんな彼らも痛い目を見たことは忘れることができない人は多い。そうや、例えばジャクソンホールや。皆ジャクソンホールが嫌いや。去年の痛い思い出があるからや。去年Fedのパウエル議長はジャクソンホール会議で何を言ったか。彼は経済は過熱しすぎているというたんや。インフレ率が2%をはるかに超える状況でかつ労働市場が極めてタイトな現状では、金利は上がり続けるしかないとはっきり言うたんや。

 

あのころわいらはちょうど油断しとった時やった。だからマーケットに関わる多くの人が不意をつかれる形になって、その8月の終わりから10月13日の時点かで、株式市場の下落はひどかったんや。ということで、去年のこのあまりに痛みを感じた思い出があるから、今年のジャクソンホール会議でのパウエル講演を明日に控えて、今日は特にトレーダーたちはテクノロジー関連のすべてを売り払ったんや。もう再び痛い目を見たくないと思っとるんや。

 

今日はマーケットのオープン時にはNvidiaがナスダックを高値へと牽引しとったが、結局今日はダウは-1.08%、SP500は-1.35%、そしてナスダックは-1.87%と大きな下落の日になったで。トレーダーはとにかく、去年のジャクソンホールの経験を繰り返したくないんや。わいはパウエルは理性的な人物だと思うんやが、もしかしたらインフレ対策がまだまだ実際の経済に十分な影響を与えていないという事実にショックを受けとるかもしれん。通常、Fedは大量の解雇とか店舗の閉鎖を引き起こすように狂ったように金融引き締めをやる。

 

1年前、多くのマネージャーはこの時点で利上げサイクルが終わって、パウエルとしては、世界のインフレがようやく落ち着いてきたと、ある意味勝利宣言さえできると考えとった。ジャクソンホール会議の前には非常に楽観的だった。しかしその直後痛い目をみたから、だからその1年後、トレーダーたちは、最近素晴らしい決算を出したような株ですら売り払っとるんや。彼らはとにかくひざまずいて、再び騙されないようにと祈っとる。ただ、単なるトレーダーでなく、投資家でありたいと思うなら、より長期的な視点を持つ必要があるということはこれまでも何回も言うてきたやろ。

 

確かに1年前には経済が過熱していたが、インフレもそうやった。今は状況は異なるで。経済は熱いというのはそうやが、インフレはむしろ減速していると一部の人々は言うとる。しかも、全体の経済を壊さずに。ただ何事も一様にというわけにはいかん。住宅価格は2019年から40%上がっとるが、現在、ようやく下がる可能性が出てきたようや。住宅ローンの金利が高すぎて、これからも購入者がしり込みすると思われとる。今のペースのまま家とかアパートが次々に建設され続けると、突如、家の価格はいきなり急落するみたいなこともありうるかもしれん。

 

車に関してもほぼ同じ状態やが、車は特に豊富な供給があるで。サプライチェーンの問題はもうないし、だから各社、在庫を減らすために割引が必要や。自動車会社は更に、厳しい労組交渉が予想されるため、生産を増やしとる。バイデン大統領は、記憶に残る限りでは最も労組に優しい大統領かもしれんが、産業を維持するためには厳しい措置も取っていかないと、車は多すぎることになるやろう。そうなったら、車の価格はすでに下がっている以上にさらに下がるやろう。

 

ただ、認識しておいてほしいのは、低い住宅価格とか車の価格は、本来なら去年起こるはずやったんや。今年今の時点でようやくというはずではなかったんや。ざっくり言うと時間がかかりすぎた。でも、今の時点で、パウエルにはもう推測の余地はないやろう。彼はインフレとの戦争に勝つことを確信しとるやろう。初任給レベルでの賃金もこれ以上上がらなくなっとるし、そのことにも満足しとるかもしれん。ただ、今の状況は本当にパウエルがインフレに対して勝利を宣言するには十分なのかというと、実はまだそう簡単にはいかんのや。

 

だって当初想定されていた状況よりはまだまだ甘い状況やで。賃金は今頃下がっているはずじゃなかったんか?伸び率が下がっているというだけではなく、伸びたらあかんという風になっとかんとあかんのやないか。企業の破産の波も、Bed Bath and Beyondとかだけではなく、何十もあるはずじゃなかったんか?普通はFedが1年半以内に利率を0%から5%以上に引き上げる時は、シナリオとしてはもっと厳しい状態になっとかんとあかんはずや。だけどその状況が今おきていない。だから皆、恐れとるんや。

 

一方でわいらはまだこの揺らぎのあるインフレと戦っとるで。皆、今では$90で作られるMargaritaが以前は$70だっただけで不平を言う。コーヒーを飲む人も、そのラテがなぜ$7に上がってしまったのかをまだ理解しようとしとる。今の普通のノンストップの飛行機のチケットは、2年前のビジネスクラスと同じくらいの値段だったりするのに不平不満がでる。ヨーロッパにダイレクトでいくよりも、まずアイスランドに飛んでからにしようという人もでてきとる。

 

こういう状況だからこそ、パウエルはもしかしたらもう一度、この隙間に飛び込むつもりじゃないかと思われとるわけや。多くの人々が、歴史は繰り返されると決めつけとる。だから人々は、目を見張るべき決算を出したNvidia株ですら放棄して、だから今朝のマーケットの高値からこの日はどんどん日中に下落したというわけや。パウエルが低インフレを望むことを非難することはできん。それが彼の仕事や。ただ、それによってトレーダーがまた傷つくかもしれんくて、ただわいはヘッジファンドのマネーマネジャーが、毎晩高額なディナーを食べて、その際にその料金にさえ目を通さなこともしっとる。

 

ということで傷つきたくないトレーダーが一目散に逃げた日であったことを述べてきたわけやが、実はそういうことはわいらにはあまり関係がないことかもしれん。わいのファンドの運用の仕方はCNBC Investing Clubのメンバーだったらつぶさに見れるわけやが、メンバーの人はわかってくれとるやろう。わいはトレードではなく投資をしとるんや。だからこういう下落の日に結局特に重要だったのは、例えばNvidiaとかAppleについて常々唱えとる、Own it, don't trade itというマントラや。わいらがやりたいことは良い会社の一部を株式として所有することや。

 

ということは下落は常に悪になるか?ならんやろ?自分が所有しているクオリティーの高い株が下がるとき、それは、それらの会社の一部をさらに買い足す好機となるやろ。さあ、ということは結局、パウエルのスピーチがどうなるのか、はらはらどきどきする必要は、わいらにはないんや。実は関係ないことなんや。もしパウエルのスピーチが原因で明日、更なる打撃を株が受けたら、それは粛々と買い増すチャンスや。あなたが株を持っている会社はこの期に及んで、Fedの動向でそこまでビジネスが左右されるか?ビジネス自体はFedが何をするにせよ、ちゃんとやっていくやろ?

 

たとえばパウエルが、まだまだインフレの過熱は根強くて、インフレを抑制するためには金利を6%に引き上げる必要があると言ったとしよう。やけど長期で考えてみ?そんなことになったって、わいらが所有する株の長期的な成長ストーリーは傷つかなかったりするやろ?そうならむしろ6%への引き上げを歓迎しさえしてもええほどや。だって株が下がったらより安い価格で優良株を買えるわけやから。パウエルがまだ成し遂げていないことは、インフレ思考を断ち切ることや。価格が確実に上昇するから今すぐ物を買う必要がある、という考え方を多くの人からまだ払しょくできてない。油断ができないというのはわかるが、やけど長期的視点で見れば下落はチャンスでしかないということをわかっとかんとあかん。

 

結論やが、わいはパウエルの目標は、このまま待てば物事が安くなっていくという環境を作ることだと思うで。そして、その状態に確かにまだ達していないからので、彼はまだ経済にブレーキをかけることをやめてないんや。来年はインフレとの戦いで勝利を宣言できるやろう。それは株式市場にとって大きな勝利となるんやが、やけどそのためにはまだ今は痛みを受け入れる必要があるかもしれん。残念ながら往々にして、大きく儲ける前には痛みを引き受けなければいけないステージがある。ただ、長期的視点にたてば痛みはただの好機となり、その先には楽園が待っとるんや。

 

 

長期的視点が大事ですよね。

 

記事に価値を感じていただけた場合、Amazon JapanもしくはPayPal経由で投げ銭いただけると励みになります。

 

応援よろしくお願いします。


にほんブログ村

米国株ランキング

  • B!