こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの9/11のMad Moneyはどうだったでしょうか。
AIの分野がGoProモーメントを迎えようとしているのかどうか。そこが今後の大きな注目点や。9年前に頭にGoProを装着したヤギがサーフボードに乗った写真がGoProの広告として話題になったが、当時はGoProが大人気やった。しかし誇大宣伝列車にこの株は乗っとったんや。GoPro株はIPOから数ヶ月後に90ドル台の高値に達して、でも1年半以内に株価は一桁まで落ちてしもうた。今AI関連の期待で上がっている株が同じ運命をたどらないかどうか、今一度考える必要がある。今日はダウは+0.25%、SP500は+0.67%、そしてナスダックは+1.14%と上昇の日になったが、こういう好調な日こそAI株が大丈夫か考えてみる好機やろう。
わいはもしかしたらAIのパワーをこのMad Moneyでも過剰に宣伝してしまったのですはないか、というのが今わいが気にしている点や。そしてその答えを得るために今、Dreamforce、すなわちSalesforceの年会に参加するためにサンフランシスコに来とるんや。実際Dreamforceは世界最大のAIフェスティバルという触れ込みでもある。会社によってはAIに関する尽きない話でどんどん株価を引き上げようとしとるわけやが、その状況がいつ終わるのかにわいは興味があるんや。ちなみにわいはGoProの時でも、株価が上がりすぎた時には、ピークを叫んだで。危ないと叫んだで。AI関連企業の株にも同じことをする覚悟や。
AIのプロモーションが暴走し始めているのではないか。最初に注意が向いたのは、コカ・コーラが新しい飲み物をAIで進化させるという話を聞いたときや。この会社のY3000は今月登場するかもしれないわけやが、この飲み物の味、食感、そして缶の見た目はAIを使ってつくられたという触れ込みや。まあ、おいしいのかもしれん。ただこのコカ・コーラの飲み物ですらAIを絡ませようとする、AIの過剰使用は、もしかしたらAIが消費者向けの技術ではないから、この会社はまだ合理的なAIの利用ケースを見つけれられていないのではないかということを示しとるかもしれん。
皆さんよくご存じと思うが、わいはNvidiaのCEOでありAIのゴッドファーザーであるJensen Huangの言うことを信じとる。彼は常に正確に未来のことを言うてくれるからな。Generative AIの誕生のことを、彼は「これはiPhoneモーメントだ」とわいに言うた。そして彼は様々な具体的な話をしてくれあた。例えば彼はAIが企業に多額の費用を節約させる可能性があると言っていて、ここで何回も言うとる通り、例えばデジタルツインを使ってオムニバース上でシミュレーションを繰り返すことで工場の効率を飛躍的に上昇させることができる。
でもそういう話は消費者を何かにハマらせる話ではないんや。一方で、SnowflakesのCEOのFrank Slootmanは、AIというのは誰でも使うことができるからこそ画期的なんだと何回も言うとる。ただ、投資に対する明確かつ目に見えるリターンがなければ、一般的なAIはそれほど貴重ではないのかもしれない。そこのところの視点をわいは今、改めて確認すべきではないかと思っとるんや。確かに多くの企業がAIを採用しとる。ただ、彼らが実際のリターンをわかりやすくAIから生むことができなければ、株価の上昇は誇大宣伝だったということになって、株価はピークに達するかもしれん。そうなると、AIがビジネスを変革しているという全体的な概念すらも、その話を推進している企業の株価と共に消失するかもしれん。
AIが果たして企業にとって、そしてわいらにとってどれほど有用なのか、わいはDreamforceで改めてそこのところを考えてみたいんや。特にAIは家庭の中ではどう有用なのかわかりにくいところもあるからな。Dreamforceには、AIをコールセンターとかコーディングプロセスでのコスト削減に使おうと、そしてより一般的にAIを使用できるようにしたいと考える企業がたくさんある。大規模な言語モデルを使用すると、コーディングせずにコンピュータに何かを簡単に尋ねることができる。CrowdStrikeのCEOのGeorge Kurtzが教えてくれたように、自分自身のコンピュータにサイバー脅威について問い合わせることができて、AIはそれについて教えてくれたりする。PaloaltoNetworksのCEOであるNikesh Aroraも、AIを使ってビジネスを進めることはサイバーセキュリティに有意義だと言うとる。サイバーセキュリティーの分野ではどんな手口であれ、悪党を止めることができればそれは成功や。
さっきも言うたように、Nvidiaは世界最大のマーケットである工場建設のコスト削減方法を示してとる。こういうビジネスはものを効率よく設計するだけで、企業は大きなお金を節約できるから、ビッグビジネスになる。Snowflakeの顧客であるCapital Oneとか自動車保険会社とか金融会社が数ベーシスポイント以内で最良の価格を提供するためにAIを使うことができることも知っとる。こういうビジネスもSnowflakeにとってはビッグビジネスや。このように、AIがビッグビジネスに結びつくことは理解しとる。
しかし問題は、企業がAIを採用していると主張することで株価が急騰するや。特に、既存のプラットフォームと連携してAIを前面に出すことで、株価が大きく動く場合がある。ただ考えてみてほしいんやが、Nvidiaのデジタルツインの話をわいがMad Moneyで初めて詳しく語ったのは2021年11月や。そのことを考えるとこのストーリーは実際には新しいものは何もないということにもある。つまり、過度に熱狂的な株価とビジネスの現実とのギャップがあるのではないかということが、わいがここで言いたいことなんや。
AIがなくても、テクノロジー分野は過小評価されとるかもしれん。それぞれの企業のテクノロジーに対する支出や投資が高まり始めとるからな。ただ、今日10%以上あがったTesla株のようなものを見とると心配が大きくなるばかりなんや。Morgan StanleyのAdam JonasがTeslaの評価を「ホールド」から「バイ」に引き上げたというAIに関する話に、わいは本当に驚いたで。Jonasによれば、Teslaはテクノロジー企業であり、自社のスーパーコンピューター「Dojo」を活用できれば、Amazon Web Servicesのようになって、現在の評価よりも時価総額を6000億ドル押し上げる価値があるかもしれないというんや。Adam Jonasは確かに優れたアナリストやが、Teslaが将来的にNvidiaに挑戦する可能性のあるスーパーコンピューター企業になると前のめりになっているんやないかと思うんや。わいは今日のTeslaの株価の上昇にはそれほど納得してないで。
巨大な量のデータを整理し、処理する必要がある企業は、競合相手よりも先んじるためにAIが必要や。高給のスマートなコーダーを抱える企業も、彼らがNvidiaのカードと同等の知能を持っていないことに気づくやろう。AIがいろいろなものを変革するのは間違いない。ただこれは主にまだまだエンタープライズだけの話で、AI関連株が絶対に購入されるべきという話になる日々がいきすぎているのではないかというのがわいが言いたいことや。
今日のテクノロジー分野の強さは実はAIに基づいているわけではなく、実際の一株当たり利益に基づいていて、それは素晴らしいことで、強さの証拠や。Teslaにとっては強さは6000億ドルのAIの可能性についてではないやろう。わいは9年前にGoProの株価がピークに達すると言うた時、人々はわいを笑った。やけどわいの正しさはその後の株価が証明したんや。だからわいは今のAIの場面でも同じことをする必要がある。結論としては、多くのCEOやアナリストがどうもAIを無理に取り入れようとしてきた。それはここまでしばらく続いてきて、株価の上昇を支えるという意味ではうまくいってたケースが多かった。しかし、AIから多くのお金を稼ぐ正当な、そして具体的な方法がこれからは必要で、AIが実際に稼いだ利益がつまびらかにならない限り、今のような日々は終わりを迎えるやろう。そこのところを注意しながらこれからもAIの発展を見守ろうやないか。
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