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【ジム・クレイマー】ARMのIPOの成功がもたらした影響!いつまで続く!?【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの9/14のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

今日はBearが間違っとることを示すかのような日だったな。マーケットに悲観的な投資家は現実が見えてないのではないか。もしくは彼らは現実的に世界がどうなっているかを見ているんやが、毎日多くの問題が起きていてそこだけに集中しているために、この問題だらけの世の中に希望を見出せなくなっている。彼らは、Fedがインフレとの戦いを緩めないと思っとる。昨日発表されたCPIも今日発表されたPPIも強かったことをその根拠にしている。

 

Fedはまだまだ金利を上げ続けなければいけない。そうなるともう景気後退が目の前に迫ってくる。そういうことに驚き悲観している。ただ、この日、株式市場は上昇の日になって、ダウは+0.96%、SP500は+0.84%、そしてナスダックは+0.81%やったんや。マーケットの明るさの要因の一つが、今日成功した大規模なARM HoldingsのIPOや。めちゃめちゃうまくいったんや。

 

ARMという会社はAIを含むテクノロジー界のまっただ中に位置しとるから、このIPOの成功で、突然、すべてが順調であるかのように物事が見えはじめる。そんなにマーケットって単純なの?って思うかもしれん。ただ今回こんなに単純に見えるのには理由があって、その一つは、投資するために皆が待機させておいたお金がいっぱいあるということなんや。今、何かが良くなるかもしれないというシグナルを待ち構えとって、だから今回ARMのIPOの成功を一つの明るいシグナルととらえられたんや。

 

目立ったIPOはここまで18ヶ月にわたってなかったんや。今日の何十億ドルものARMの取引は、まさに皆が待ち構えとったものやった。突然、待機していたお金が、今回のAIMのIPOがマーケットの健全性の優れたバロメーターであるということで、流れ込んできたんや。この新しいマネーの波は、Bearにとっては来るとは思っていなかったものだったんや。

 

今回のARM Holdingsのような素晴らしいIPOは、ネガティブな側面を消し去り、ポジティブな側面を強調しる機能がある。多くの悲観的な投資家たちの非常に賢く、合理的な抗議にもかかわらず、マーケット全体の明るさが一新されとる。でもマーケットがこうやって動くことに、あなたはどう思う?不条理だとは思わんか?こんな風にマーケットが動くなんてやってられないと思わんか?

 

そう思うのは当然で、マーケットは不条理なものや。だって今回だって、ARM自体が何かを変えるわけではないからな。ただ覚えておくべき大事な点は、マーケットというのは皆の心理に基づいて動いてしまうんや。事実と数字という観点からきちっと株価が動いたらどれほど楽やろうか?でも、長期的に見たらそうなっていくのは確かやが、時間軸が短期になればなるほど、マーケットは冷徹な硬直した分析ではなく、人の心理に基づいて動くんや。

 

なぜARMのIPOがBearより優勢にたったのか。具体的に三点あげておくで。まず第一に、最近ではウォール街自体があまりニュースを作ってこなかったんやが、このARMのIPOは規模が大きくて、大ニュースやったんや。しかも取引開始後どんどん株価が上がり続けて、それはとても良いことなんや。なぜなら、あなたがオープニングでそれを買ったとしても、損をせずにむしと多くのお金を稼いだということで、得をしとる人が今は多いと思われるからや。これは非常に重要や。

 

第二のポイントは、過去18ヶ月間、ほとんど重要なIPOはなかったということで、こういう状況だと、JPモルガンやゴールドマン・サックスといった投資銀行業界の主要なプレイヤーがIPO関連の大きな仕事を逃しとったんや。ここまでIPO市場は停滞しとって、そういう市場で株式を公開したい人なんかおらんから、非公開企業の経営陣にIPOを提案する意味がここまではなかったんや。

 

でも今、このARMのIPOの成功をうけて、銀行家たちがいろいろな企業に連絡する理由ができたんや。そして彼らは顧客に、「見てください、IPO市場が戻ってきた」とじゃんじゃん言っていることやろう。このことはいろいろな業界にとって素晴らしいキャタリストになりうる、とても強力な肯定的な話や。だからこの日、JPモルガン、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレーの株価が上がっとるし、これからも上昇することを期待したいで。

 

Bear達はこの銀行の上昇を予想してなかったようやが、わいはこれからも銀行株は上がるんやないかと思っとる。なぜわかるのかと聞かれたら、それは、わいはそもそもゴールドマンで働いていたから、こういうことを経験していて詳しいんや。ここら辺のIPOのゲームがどう動くのか、わいは良く知っとるや。

 

さて、第三のポジティブポイントとして、ARMのIPOの成功は、AIセクターの神話がまだ終わっていないことを示すものやということや。今、携帯電話やスマホのビジネスでひどいパフォーマンスが見受けられた利して、ARMがそれらの主要市場で状況が良くなっているとはわいは言わん。PCが復活しているという噂はいつも聞くが、それがどれほど確かなのかももっと見ていかんとあかん。

 

ただ、わいが見る限り、ARMで好感されとるのはやはりAI関連のビジネスや。なぜARM株がこれほど人気なのかということと、ARMが最先端のチップパートナーであるNVIDIAとがっつりビジネスで組んどることは関係が深いと思うで。彼らはNVIDIAの新しいCPUのアーキテクチャを設計して、それをNVIDIAが組み立てたスーパーチッププラットフォームの一部としてグラフィックカードと合わせとるんや。そもそもそのことが、数年前にNVIDIAがARMを買収しようとした理由や。実際ビジネスの重複はなかったんやが、規制当局がそれをブロックして買収はできなかったんやけどな。

 

今、Bearにとって最も厄介な部分の一つは、非常に強固になった主要な投資テーゼがあるということや。すなわちAIや。Nvidiaの素晴らしい決算後にでも株価が下がって来た時、皆AIブームがピークに達したのかもしれないと考えた。ただこのARMのIPOの後ではとてもそうは思えないで。自然に考えて、今Nvidiaに投資するというのは簡単な決断になるやろう。だってあの素晴らしい決算の後でも株価が下がって来とるわけやから。

 

あと、最高値から大幅に下がっている他のAI関連銘柄もたくさんあるが、明日からアナリストによって格上げが頻発するかもしれんで。例えばOracleは来週「Oracle Cloud World」を開催するんやが、そんな時にも決算が悲観されて株価が大きく下がっとる。やけどCNBC Investing Clubのメンバーの人ならわいのOracleに対する意見はわかるやろ?あと、Adobeの決算があったばかりやが、次の決算の売上が平均的であるとのガイダンスしか出さなかったから、株価はアフターマーケットで下落しとる。

 

もちろん今回のIPOからのポジティブなパワーは、全部のネガティブを消し去れるわけでは全然ないで。自動車会社とUAWの交渉がまとまらず、ストライキはもう回避できないんやないかと言われとる。結果はまだわからんが、おそらくマーケットにとってプラスな結末にはならんやろう。United Parcel Serviceも労使交渉でもめて、労働者に大きな給与アップをして、その結果株価は大きく下がったんや。あと、ARMのポジティブな力は、強すぎるCPIとPPIの数字も隠すことはできん。Fedにはまだまだやることがあることが露わになっとる。

 

石油も問題や。ロシアやサウジアラビア、あるいは国内の産油者が再び多くの原油を産出しない限り、原油価格は上昇し続けるやろう。燃料費が上がることで、全体的な価格に影響が出て、インフレがより顕著になり、Fedの許容範囲を超えてしまうやろう。その結果、わいらが予想したよりも、金利が長期間高いままになる可能性がある。Fedが金利を引き上げ始めてから、このマーケットのストーリーを主導しているのはまさにその点です。ベアが常に優位に見える理由や。多くの人がこの状況に不安を感じている中でのARMのIPOの成功やったんや。

 

結論やが、少なくとも今日は、ベアは感情的な優位性を持ってなかった。それはARMのIPOの成功によって、AI関連のテクノロジー株の明るい未来に金融株の明るい未来があわさったんや。時折、感情的な優位性は知的な優位性と同じくらい強力であることがあって、今日はそういう日だったんや。ただ、これは今日の一面にすぎない。ここまで取り上げたネガティブも鑑みてこれからも注視していかんとあかん。

 

 

ARMのIPOは凄かったですね。

 

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