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【ジム・クレイマー】戦争がマーケットに暗い影を落とすからといって、決算への注目を疎かにしていいわけがない!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの10/13のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

イスラエルとハマスとの間の戦争はほぼ1週間が経過したわけやが、新しい段階に入ったようやな。イスラエルは、24時間以内にガザ市の北部の住民に対して、地区南部へ退避するよう求めとる。これは地上侵攻の準備や。状況がどんどん激化していくと、多くのトレーダーが彼らのポジションを解消することは明らかや。だから、週末にそういう動きが激化することを見越して、今はちょっとマーケットからお金を引き上げておこうと考えるのは無理からぬことや。

 

わいがトレーダーだった時はそういうことを逐一やっとった。でも、この番組で語っとるのは投資や。だからここで売れとわいはいうつもりはない。ただ、戦争という背景があるから、多くの優れた決算にもかかわらずマーケットは売られたんや。UnitedHealthやJP Morgan、Wells Fargoの決算は無視されるべきではないで。素晴らしかった。ただ、やはり戦争の拡大への恐怖が広がっていくにつれて、朝の高値から株価が引き戻されたんや。最終的にマーケット全体としては、ダウは+0.12%、SP500は-0.50%、そしてナスダックは-1.23%と下落の日になってしまったんや。

 

今日最も大きな打撃を受けたのは、メガキャップ株や。ほとんど全て大きく下落した。なぜかというと、金曜日にこれらを手放して、また月曜日に入り直そういうのが簡単に見えるからや。そううまくいくかどうか。さあ、来週のゲームプランを見てみようやないか。来週はとても重要な週や。ガザで何が起こるかによってすべてが翻弄されるやろう。おそらく間違いなく。ただ、決算シーズンとしてもとても重要な週で、戦争という背景があろうが、決算への注目を怠ったらだめなんや。

 

まず月曜日はCharles Schwabの決算発表があるで。みながこの会社のバランスシートに懸念を抱いとって、株価は安くなっとるが、わいはその恐れはやや大げさだと思うで。この株に対しての意見はウォール街とわいとでは違うんや。火曜日は銀行として、Bank of AmericaとGoldman Sachsの決算発表があるで。今日のWells FargoとJP Morganの決算ぐらいよければ株は上がるやろう。数字はわいはいいと予想しとるで。IPOやM&Aが復活して来とる今、Goldman Sachsのような銀行には期待が高まるで。

 

わいらはアメリカが軍事援助でイスラエルを支援することを約束しとることを知っとるやろ。ということで月曜日に決算発表があるLockheed Martinにとって、戦争の勃発はビジネスの活況を意味するで。彼らは今この時点での優れたストーリーを語れると思うんや。火曜日は更にJ&Jの決算発表もあるで。最近彼らは裁判沙汰について口をつぐんどるが、裁判について明るいニュースが出ない限りは株が本格的なラリーを見せることはできないと思うで。誰もこれらの訴訟に巻き込まれることを望んでいないからな。もしかしたら、今回の決算で何らかの打開策に関する発表をするかもしれんが、そうなったら株価にとっては素晴らしいことやが、どうやろうか。

 

火曜日最後に挙げたいのはUnited Airlinesの決算発表や。燃料費は上昇しとるが、顧客数はピークに達しとるようや。ただ、ビジネストラベラーは戻ってきとる。今回の決算がどうなるのか注目やで。水曜日はMorgan Stanleyの決算発表があるが、わいのファンドはこの株を持っとるんやが、実に株価は恐ろしい動きをしとる。こんなに下がるとは、わいには信じがたいで。ここまで下がったら決算の前に買うのもありやと思うんや。なぜなら、彼らは単なるウェルスマネジメントを超えた多くの良いビジネスを持っとるからな。

 

水曜日は更にP&Gの決算があるで。消費者の必需品は昨今一緒くたになって取引されとるという印象がある。何が株価を動かしとるのかと言うと、ここまでもずっと話題にしてきたGLP-1受容体作動薬や。奇妙なことに、P&Gは食料品一辺倒みたいな会社じゃないのに、消費者パッケージ商品グループの一部であるためが、セクター全体と一緒に下落しとる。やけどわいはそういう動きは間違いだと思うで。わいのファンドはだからこの株を持ち続けとる。この株がまるでシリアル会社のように取引されとるのは馬鹿げとるで。

 

水曜日は更にAbbott Labの決算発表もあるで。この株がたたかれとる背景はやはりGLP-1受容体作動薬や。Abbottは糖尿病患者のためのグルコースモニターを作っとるから叩かれとる。新しい減量薬が肥満を減少させることで、2型糖尿病のケースが減少して、その結果、Abbottの製品も需要が減少するというのが株価下落の背後にある理論や。やけどわいは今、この株は過度に罰せられていると思っとるで。ただわいの意見はウォール街の多くの他の人と違うから、孤独な意見といえばそうやけどな。

 

水曜日は更に、カジュアルな株式投資家にとってはおそらく最も重要な銘柄の一つであろう、NetflixとTeslaの決算発表もあるで。多くの人は双方ともに対してかなりネガティブや。Netflixは、サブスクライバーの獲得の成長が陰っているということで今日ダウングレードを受けたで。Teslaは、こんなに値下げして大丈夫なのかという懐疑論がある。本当に値下げがTeslaにとって最適なビジネスのやり方なのか。両方とも決算を聞いてみようやないか。水曜日は更に半導体製造装置会社のLam Researchの決算発表があるで。半導体の過剰供給がついに終わった可能性が高くて、だからこういう株に最近多くの注目が集まっとる。今回の決算は果たしてどういう数字なのか。

 

木曜日の朝はAT&Tの決算発表があるで。株価は今利益の約6倍や。配当は7.7%。わいは今の状況は実際に危険やと思うから、わいやったらこの株には触らんで。木曜日はさらにKeycorpの決算発表があるで。金利は7.8%で、まるで誰もこんな地方銀行の株なんか持ちたくないという今の世相を反映しとるかのような株価の動きや。やけどわいはこの銀行は成長地域の保守的な銀行で、注目に値すると思うで。木曜日は更にUnion Pacificの決算発表があるが、ここでわいが一番注目しとるのが、貨物量に関する最新の報告や。この数字があらゆる種類の経済活動の素晴らしいバロメーターとなるから、聞き逃すことはできん。

 

あと、木曜日はFedのパウエル議長がNew Yorkの経済クラブでスピーチをするんや。おそらく彼は、インフレがまだ制御下にないと言うやろう。トーンがどうなるかというのがポイントやが、わかりきっていることでもインフレ退治はまだだということをはっきり言うことで皆改めて驚いたりするかもしれん。金利は長期で高くとどめないといけない、とかいうと、それもまた、今にはじまったことではないにせよ、人々は驚くやろう。そういうことを見越して株価がどうなるのか、考えて注目せんとあかん。

 

木曜日のは更にIntuitive Surgicalの決算発表があるが、これもGLP-1受容体作動薬のストーリーで株価が打撃をうけとる。医者がIntuitiveの手術ロボットを使う多くの手術が肥満関連のものなんや。減量薬で肥満が減れば、この会社の機器の需要は減るんやないかと皆おそれとる。成長が減速することを恐れとるし、実際成長が減速しているという話や。どうなるのか。あとは、SL Green Realty Corpの決算発表もあるで。皆商業用不動産のセクターが壊滅的で、それがゆくゆくは銀行に大打撃を与えると信じとる。実際にはそれは正しくなくて、今日の銀行の決算でもそれがわかったわけやが、でも一方でやはりオフィス用不動産とかのセクターがどれほど悪化しているかについては大事な情報やから、この会社のカンファレンスコールを聞かんとあかんで。

 

金曜日はAmerican Expressの決算発表があるで。おそらくまともな数字を出してくれることやろう。もしかしたら消費者からの消費がピークを迎えとるかもしれんが、どうやろうか。心配な人は特に注目する必要があるで。後は金曜日はSLBも決算発表があるで。わいはこの会社は素晴らしい決算を発表してくれると思うで。ということで結論やが、この週は注目決算が目白押しや。イスラエルとハマスの戦争はマーケットに暗い影を落とし続けるやろう。だからといって、これらの注目決算がどうでもええということには決してならん。決算シーズンで各会社の数字や状況を丁寧に、丹念におっていくことこそが、儲けの源泉であり、戦争のピークが越えた暁にはマーケットの良い動きにのるのに必要なことなんや。

 

 

戦争の行方はどうなるのでしょうか。

 

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