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【ジム・クレイマー】ブルマーケットから転じて墓場に入ってしまった墓標セクター7個!炙り出される強いセクターとは!?【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの10/5のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

今のマーケットの様相はいらいらするよな。買いたいと思うセクターがどんどん減っていってしまっている。あまり素晴らしくないセクターばかりになってしまっている。こうなるとマーケット全体がどんよりとして、残っている一部のブルマーケットにもその冴えなさが脅威になってしまったりしている。ここから強い見通しをたてれるセクターとか銘柄が十分にないから、買いたいと思う株がどんどん不足していって、勝者の範囲が狭くなっている。それが今おこっとることや。

 

今日も冴えない日になって、日中の下落からちょっとは立ち直ったものの、ダウは-0.03%、SP500は-0.13%、そしてナスダックは-0.12%と下落の日になったで。わいはいつも、いつもどこかには常にブルマーケットがあるからそれを探そうぜと言っているわけやが、今はそれを見つけるのがかなり難しくなっている状況や。ということで今日は、ブルマーケットがどこのセクターから消えていっているのか、それをきちんと見ておきたいと思うんや。以前はブルマーケットだったのに、今は墓標が立ってしまっているセクターは何なのか。きちんと把握するためにはリストが必要や。墓標リスト7個を挙げてみたいんや。

 

まずは旅行とレジャーのセクターを挙げたいで。COVIDのパンデミックで外出ができなかった時、わいらは旅行や外出を切望しとった。その中で人生は限られている、人生は楽しまなければいけない、足りないのはお金ではなくて時間だ、といった感覚が醸成されて、だからパンデミックが終わった後はわいらは旅行やレジャーに対しては出費を惜しまなくなったんや。だから最近まで、航空会社、ホテル株、レストラン株等が信じられないほどの勢いやったんや。

 

でも、過去数週間で、どんどん増加する燃料費と、信用の引き締めによる可処分所得の減少によって、旅行・レジャーセグメント全体が大きく打撃を受けたんや。DIS、MAR、DAL、CCL、どのセクターも株価が冴えなくなってしまった。もうこうなっていは、彼らがどれだけうまくやっているかは関係なくて、ウォール街はそもそもここからどうなるのかに対して株価を評価するものやから、このセクターは来年は今年よりも悪くなるやろうという判断が下されとるということなんや。

 

COVID後の急上昇を考えると、旅行・レジャーの株は、もしかしたらCOVIDの後遺症が避けられないのかもしれん。ZoomとかModernaとかPfizerの株価がCOVID後の打撃を避けられなかったようにな。このセクターの企業が素晴らしいアナリスト・ミーティングを開催しようが、誰も今は興味を持たないんや。クルーズ船の予約は素晴らしくうまっているんやが、誰もそんなことは気にしない。レストラン株もそうや。レストランセクターとの関連でいうと、とにかく今、Eli LillyとNovo Nordiskの減量薬への注目が大きい。

 

そういう世の中でどうやって更にMCDのビッグマックやフライドポテト、KOのダイエットコーラをここから買おうという気にならなければいけないのかという問題も浮上する。買い始めるのでしょうか?新しい減量薬がますます人気になるにつれて、MCDの売り上げは少なくなり、彼らの食品の魅力は減退するかもしれん。後は航空会社については、彼らはビジネストラベラーを失ってしまったから、大きな打撃を受けてしまっとる。彼らは燃料価格の高騰を何とかするために運賃をさらに高くする必要があったんやが、それが成長に自ら歯止めをかけてしまった。

 

さて、第二の墓標セクターはハウジングや。長い間、ホームビルダーは必要なものだけを建設し、家をどんどん建てることをしないという驚くべき自制心を示してきた。そして慢性的な家不足の状態になって、それはToll Brothers、Pulte Groupi、Dr. Horton、KB Homeといったホームビルダーにとって素晴らしい状況やった。これらの企業は住宅不足ゆえに、家の価格を継続的に上げることができたんや。彼らはまるでお金を印刷してるようなものやった。そのことに対する抵抗もほとんどなかったんや。

 

ハウジングは現在も非常に大きな需要があるんやが、住宅ローンの金利がかつての3.5%に対して約8%と非常に高くなってしまっとるから、ここまで全然大丈夫だなとずっと言われていた状態がようやく、とても迅速に変わってきて、今は多くの人が家を買うのを躊躇するようにようやくなってきた。まだまだハウジング会社はどんどん住宅を建設している中で、高い住宅ローン金利のために購入者はどんどん離れていっとる。多くの人々がいまだに家を欲しがっていることは間違いないんやが、でもローン金利が高すぎて彼らが家を買うことができないなら、もはやその欲求も関係がなくなってしまう。Fedはここまで住宅価格が高すぎることをとても心配しとったわけやが、その心配がようやく報われとる。高い住宅ローン金利はハウジング市場により残された物件が存在することにつながって、このことは歴史的には住宅価格をもっと手頃な感じにするやろう。旅行株が下落しているのと同じように、ハウジング株はハウジングのブルマーケットの終わりを迎えていることを示しとると思うで。

 

第三の墓標セクターは食品株や。経済が不景気に向かうとき、歴史的には食品株は買うべきなんや。やけどさっきも言うたが、新しい減量薬への興味が高まっている今ならどうなのか。今のような時代にSmuckersの株を本当に保有したいか?多くの人が常にジャンクフードが大好きなのは知っとるし、みんながみんな高価な減量薬を服用するわけではもちろんないやろうが、だからといって食品株が明るいということにはならない。今日のConagra Brandsの決算だって全部の数字が素晴らしかったわけではないやろ。

 

第四の墓標セクターはリテールや。今商品はインフレのために高すぎるという風になっとって、しかも多くのリテールで窃盗が問題になっとる。もう多くの人はWalgreensとかCVSの将来を見放しつつあるんやないか。彼らが高価なものほどロックをして棚に閉じ込めれば閉じ込めるほど、買い手がどんどん離れていく。Home Depotとかは、まだ顧客ターゲットを絞っとるという側面があるにせよ、でも結局リテールで万引き問題を持っていないのは会員制のCostcoとか、後はeコマースの王者のAmazonぐらいやろう。

 

第五の墓標セクターはUtilityや。公益事業は常に資金を借りる必要がある事業で、非常に資本集約的な産業や。あと、配当目当てでUtility株を買う人も多いが、同じぐらいの配当が債券から得られるんやったら、リスクフリーの債券投資でええやないかとなるから、金利が上がっていく今の状況では不利なんや。第六の墓標セクターのテレコムも同じことが言える。TもVZも株価は全然あかん。これらの会社も資本集約的な産業で、無尽蔵にお金を借りる必要があるから、それがきついんや。

 

最後に挙げたい第七の墓標セクターは銀行や。金利がこれほど高くなると、実際の信用問題が発生し始めるレベルで、銀行が不調となってしまう。そして今特に地方銀行がベアマーケットに入ってしまっている。もちろん、金利環境が変われば、またこれらのセクターはブルマーケットに変わるかもしれん。そういう意味でもとにかくわいは明日の朝8時30分の雇用統計の発表が待ち遠しいで。ただ、雇用統計の数字が注目なのは確かやが、それがわいがここで言いたかったポイントではなくて、結局この墓標セクターを見て何か気づかないかということや。これらのセクターに含まれてないものはなんや?

 

わいらはブルマーケットから多くのセクターを失って、墓標セクターが大きく出てきてしまった。でも残っとるものがある。それがテクノロジーセクターや。今テクノロジーだけが実際のブルの勢いを保っとる。一部の人はそれも気に食わない。AIがもてはやされとるが、AIがそれほど強力だと思わない人も多くおる。わいはそうは思わん。わいはテクノロジセクターはこれからも魅力的やと思う。

 

結論やが、多くのセクターがブルマーケットから外れてしまって、墓標が多くたついけてないマーケットになってしまった。ただ、雇用と賃金の成長が双方ともに悪化して、金利が過去最高からの急騰から後退したら状況は変わるやろう。そうなってもテクノロジー株の良さは変わらんやろうが、とにかく雇用統計をはじめ、他の指標が今の墓標の数を減らすのか、それとも更に増やすのか、これからじっくり見ていかんとあかん。

 

 

整理するとわかりやすいですよね。

 

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