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【ジム・クレイマー】わいは全体的には今回の決算シーズンを心配しとる!既に悲喜こもごも!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの10/12のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

決算シーズンに突入したが、今回はもう既に厳しい感じが漂っとるよな。既に発表された決算も芳しくないものが多くてマーケットが騒がしくなっとる。この日も株価は下落の日になって、ダウは-0.51%、SP500は-0.62%、そしてナスダックは-0.63%やったんや。まあでもよくこれぐらいの下落ですんだと思うで。途中はもっと醜かったし、そもそもCPIの数字がホットだったということと、国債のオークションの不調で債券市場が壊れて利回りが急騰するという、一挙に2つの打撃を受けたからな。

 

こういう、いわゆる容赦ないように思えるような背景によって、マーケットはいろいろなニュースに対してどちらかと言えばネガティブな解釈をするんやないかということになって、そうなるとマーケットの痛みは今日だけじゃなくてまだ続くかもしれん。わいは決算後の株価の動きに見るマーケットの厳しさにちょっと驚いとる。例えば、PepsiCoが決算シーズンのスタートの号砲をならしたわけやが、2日前に発表された数字は素晴らしかったんや。今期の素晴らしい数字だけでなく、ガイダンスも素晴らしかったんやで。来期のガイダンスも来年のガイダンスも共に素晴らしかった。この会社がビジネスに自信を持っとることがわかる。

 

でも株価は酷く下落しとるんや。背後のストーリーとして食品セクター全体に重くのしかかるGLP-1受容体作動薬のストーリーがあるんやが、それだけでなく、この株はもしかしたら今は高すぎると見られとるのかもしれん。やっぱり減量薬のストーリーがのしかかるなかで、利益の20倍以上で売られる株が勝利をするのは難しくなっとるんや。MounjaroとかWegovyとかの新しい減量薬のストーリーは、食品および飲料の分野で猛威をふるっとるわけやが、PepsiCoなんかはビジネスの減少をまだ実感していなくて、こういう会社にとっては難しいジレンマや。

 

実際、逆にPepsiCoは販売が加速しとって、わいは今回の決算は本当に素晴らしいと感じたんや。ただ、新しい減量薬はそれを摂取した人にスナックフードを不快に見せるんや。あなたの欲望を奪って、もし欲望がないならば油で揚げたポテトチップスはもう魅力的ではなくなってしまう。それでも好きという人の場合でも、ちょっと食べたら満腹感がでてきてしまう。そういう未来にどんどんなっていくと可能性を考えると、PepsiCoの株はもっと低い価格で取引されるべきではないやろうか、と思う人がおって株価が下がるのも無理からぬことや。

 

PepsiCoだけやないで。Conagra BrandsもKellanobaもGeneral Millsもここのところ下落が続いとるわけやが、そもそもこの決算シーズン前のバリュエーションが高すぎたのかもしれん。しかも国債の金利が上がっとって、これらの株が持っとる配当が魅力的でなくなっとることも大きな要因やろう。これらのストーリーに沿うように、今日アナリストミーティングがあったHormel Foodsも株価が-10%と大きく下がっとる。掲げられた事業目標が投資家に失望感を与えたんや。

 

さて、一方でわいが悪くいっていた株で回復の兆しを見せたものもあるで。わいがとりあげたいのはWalgreensや。今朝の決算の数字は冴えないものやったが、新しいCEOが発表されてその期待感で株価が7%も上がったんや。新しくCEOになるTim Wentworthという男は知識豊富なヘルスケア業界のベテランや。まさにこの会社に必要な男で、彼は自分の能力をこの会社で証明してくやろう。わいは彼がドラッグストアをいわゆる「盗難マシン」とでもいうべきものでなくなることを望むで。わいは数年前にサンフランシスコにいたとき、わいの前の人が普通にごく自然にナイフを使ってWalgreensのレジを強盗したのを見たんや。ただただ通常の日におきた通常のことという感じやったが、Tim Wentworthはそういうことを容認しないでほしいで。

 

より重要なのは、彼がWalgreensを単なるドラッグストアではなく、総合的なヘルスケア会社に向けて導く人物であるということやが、でもまあとにかく全部をロックされた棚にいれるビジネスモデルが続くとは思わん。わいは以前Gilletteのカミソリの刃を買うために誰かに鍵を開けてもらって以来、もう今はそういうものは全部Amazonでサブスク購入をしとる。もちろん、Wentworthが本当にWalgreensを変えることができるかどうかはわからん。もしかすると、店は自動販売機の列になってしまうかもしれん。でもどちらにせよ、とにかく変化が必要や。そしてこのCEOは変化をもたらすかもしれんと思う。だからもしかしたらこの株はここで買ってもええのかもしれん。彼はこの店を驚くべきデジタル化を成し遂げてくれるかもしれん。

 

さて、明日の銀行の決算にも大注目や。わいのファンドはWells Fargoの株を持っとるが、3.5%の配当で、株価は利益のたった8倍や。もしかしたらまだ十分安くはない可能性もあるが、やけどCEOのCharlie Scharfが何か肯定的なことを言えたら、株が上昇することもあるやろう。まあでも厄介なのは債券利回りのカーブやな。債券市場は銀行を打ちのめすことができるんや。ただ、銀行株のバリュエーションは今十分下がって来とると思うんや。

 

もし債券金利がこれ以上の急上昇をすることなく、経済の数字もそれほどホットでなければ、マーケットは安定するやろう。それとは別の話で冒頭に述べたGLP-1受容体作動薬のストーリーは引き続き警戒せんとあかんけどな。結論やが、PERが高い企業は今回の決算で完璧な数字を発表せんとあかんのや。さもなければ株は下落してしまうやろう。PepsiCoだって素晴らしい決算やったのに下落したわけやから。わいは全体的には今回の決算シーズンを心配しとる。いろいろなマーケットをとりまく状況が株価の上昇を難しくしているということもあるし、株価が大きく下落するものも出てくるやろう。心して進んでいこうやないか。

 

 

警戒していきたいですね。

 

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