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【ジム・クレイマー】一握りの勝者と大多数の敗者に分かれていた時代を経て、ついに新しいマーケットになった!その象徴的な出来事!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの11/29のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

今朝、Roverという会社の株に大きな動きがあったよな。この会社はペットケアのオンラインマーケットプレイスの会社やが、投資会社のブラックストーンがこの会社を約23億ドルの現金で買収合意したと報じられたんや。1株11ドルでの買収で、2024年第1四半期に買収は完了する予定といことや。この取引がいったい何を意味するのか?わいの番組の冒頭で取り上げるほどのことなのか?

 

Roverのような会社はここ2年間、そこら辺に転がって死んだふりをしていたんや。この会社は、あのばかげたSPACブームの最後の方に上場して、当然のように株価は15ドルからわずか数ヶ月で3ドルまで急落した。その後、Roverは他の多くのSPAC上場会社と同様に、低迷飛行を繰り返して、ポートフォリオを徐々に減らしながらも、でも徐々に自社の収益性を証明して、売り上げ成長を実現させてきた。ただ、他の多くの何千ものSmall Cap Digital Playの株のように、この株のことについて誰も気に留めていなかった。

 

わいらはAppleを持っている、Amazonを持っている、Alphabetを持っている、Microsoftを持っている、Metaを持っている、Teslaを持っている。毎日毎日これらの株に対するニュースが報じられて、これらの会社の細かな動きに皆敏感に反応する。その一方で、Roverなんて誰が気にするというのか?そういう状況の中で、簡単な答えがあるんや。Roverを誰が気にするのか、それはこの日、Roverで財を成した人たちや。この買収提案のおかげで、彼らはオンラインでの犬の散歩サービスに長く投資をして、大もうけをした。

 

わいは冗談を言うとるんやないで。何が言いたいかというと、わいらには長い間、2つのマーケットがあったということや。ずっと低迷して持っていても何もしなかったマーケットと、一方ではS&P500のリターンをほぼすべて生み出した一握りのテクノロジー株というマーケットがあった。今まではSmall Cap株は毒のようやった。それが集まるマーケットはまるで骨だらけの墓場のようで、誰にとっても価値がなかった。でも、1ヶ月前に金利がピークに達して、Fedがインフレが下がるにつれて締め付けを終えるかもしれないという感覚が高まる中、わいらは一つの事実を受け入れなければならない。そうや、今はこれまでとは違う、全く新しいマーケットが広がっとるということや。

 

そのマーケットでは何がおこるのか。突然、大企業が小さな企業を買収したがっとるんや。どの企業も株価を回復させるために何かをしたがっている。突然、人々はRoverのような安価な株を、激しく物色しはじめとるんや。そして企業を揺さぶっとるアクティビスト投資家たちもおる。エリオット・マネジメントのように。彼らは通信インフラ企業のCrown Castleの改革を進言する予定と報道されて、CCI株はどんどん上がっとる。そして今度はPhillips66や。経営改革を訴えて、取締役2人を送り込みたいという書簡が送られたと報道され、PSX株も大きく上がっとる。

 

わいはこれらの株の上がりはまだ終わってないと思うで。まだ高くなるやろう。なぜなら、両方の企業とも、競合他社に比べて経営の管理が不十分だからや。しかも彼らの配当利回りが、債券の利回りが下がったために、再び魅力的になったんや。こういう動きをどんどん見ていると、今のマーケットに対する熱がどんどん増しているのがわかる。Charles Schwabだってどうや?負債過多とバランスシート棄損で失敗したここまでの動きを取り返し始めとる。こういう株に皆の熱い視線が集まっとるんや。みんな隠れた宝石のような株、今までダメだったけどここから大幅なパーセンテージの上昇をとれる可能性のある株を探しまくっている。

 

さて、バフェットの盟友のチャーリー・マンガーが亡くなってしまった。長年バークシャーの副会長としてバフェットを最も身近で支えてきた人物や。彼はわからないものには投資しなかった。全ての賢明な投資はバリュー投資だ、と言って、投資決定をする前に徹底的な財務調査をやることを欠かさなかった。今のような状況こそ彼のアプローチが大事になる時やろう。すなわち、わいがいつもあなた達に言っている、ホームワークが大事になる時ということや。

 

わいは今、あなたの気分は良くなっているべきやと思う。なぜならマーケットが突然変わって、ようやくあなたのホームワークが重要になるマーケットが戻ってきたからや。わいらはもう荒野の七人銘柄だけにとらわれて、Teslaのイーロン・マスクやNvidiaのJensen Huangからのメッセージに一喜一憂する必要はないし、iPhone 15の販売数という一時的なニュースにとらわれる必要もないんや。もうわいらは、荒野の七人銘柄にそれほど依存しなくても良くなって来とるからな。

 

もちろん、大きな会社はそれぞれどんどん進んでいて、例えばGMは100億ドルの自社株買いを発表して買い戻しを発表して、配当も2024年のはじめから約三割も増配することを発表して、株価が大きく上がっとる。経営陣は今こそ自社株買いの時期やと思ったやろう。なぜならこの株はSP500でもしかしたら最も安い株で、株価は利益のたった4倍しかないからな。さて、今まで死んでいたとみなされていて、逆襲の機会を考える時に、わいのお気に入りのセクターがリテールや。

 

リテールで素晴らしい動きを見せたのが、Gapや。素晴らしい決算を発表して以来、爆上がりや。この動きはわいらに何を教えてくれている?今まで買いたたかれていた株が大きく上昇するのは、それほど難しくないということや。そしてそういう株をうまくつかめれば、どれほど大きなお金を稼ぐことができるのか、わいは驚いとる。たった1%の既存店売上成長がこれほどの大きな株価上昇をもたらすことができるという事実は狂っとる。いや、言い直すと、狂ったように良い状況や。

 

Foot Lockerフットロッカーに何が起こったかも見てほしいで。この靴屋のチェーンは既存店売上が8%減少したと決算で報告したんやが、ウォール街の予想は10%減少を見込んどった。そしてガイダンスも恐れられた数値よりも全体的に良かったから、株は16%も跳ね上がったんや。凄まじい動きや。わいがいつも言うとるように、わいはApple株が好きで、Own it, don't trade itといつも言うとるわけやが、Apple株で即座に16%稼げるわけでは全然ないやろ。わいはCNBC Investing Clubでもたびたび言うとったんやが、Foot Lockerは今やCEO Mary Dillonの会社で、彼女はUlta Beautyを敗者の状態から信じられないほどの成功ストーリーに変えた人や。一部の人が期待するよりやや時間がかかったが、彼女のターンアラウンドの指導力が出てき始めとる。わいは多くの弱気のアナリストが明日にはこの株をアップグレードすると思うで。

 

わいは別に、投資家が荒野の七人銘柄から離れるとは言っていなくて、投資家が離れないのは、今夜わいが長い間見てきた中で最も良い決算の一つを発表したSalesforceも同様や。一方である株達に対してはいけていない動きも報告されとるで。HumanaとSignaは合併協議をしとると報道されたが、わいはこれはひどいアイディアやと思うんや。わいのファンドはHumanaを持っとるが、この会社はとてもうまくやっているので、Signaは必要ないんや。あと、FTC議長のはあのLina Khanやで。こんな合併なんか反対に決まっとる。この取引を成立させないために、全てを持って戦うやろう。合併の結果、消費者が傷つくと主張するやろう。そしてそれはある意味わいは正しいと思っとるんや。

 

結論やが、今までの、一握りの勝者と、何をやっても株価は何にもならなかった大多数の敗者が混在していた時代から、マーケットは新しく変化したんや。規律が戻り、ハイクオリティーの買い手からのM&A話がどんどん進むようになっとる。RoverのBXによる買収提案はその変化を象徴するものや。Roverはばかげて、愚かな時代の残骸だった。他の何百もの株も同じやったんやが、金利が下がってくるとどんどん新しい動きが出てくる。突如として栄光に満ちた株式市場が現れ始めとるんやが、こういう時こそあなたのホームワークが活きる時でもあるんや。

 

 

いろいろな株が上がりますように!

 

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