こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの2/5のMad Moneyはどうだったでしょうか。
おいおいおい。この国の消費者はどうなってしまったんや?AppleのVision Proはものすごい数が売れとるらしいやないか。3,500ドルもするこの製品を購入することに何の問題も無い人がいっぱいいるということや。一方で、ビッグマックやフライドポテト、ダイエットコークを買う余裕すらない人たちも大勢おる。他方で、Taylor Swiftのニューアルバムの「tortured poets department」は34.99ドルでまた飛ぶように売れるやろう。彼女のコンサートの席の値段を知っとるか?とんでもないで。高い席は数万ドル、下手したら10万ドルを超えたりするんやで。でもその一方で、一ドルショップのDollar Treeの買い物でさえ人々は苦労しとるという話が聞こえてくる。
そんな極端に二極化している消費者を持つアメリカという国の今日の株式の値動きは、ダウは-0.71%、SP500は-0.32%、そしてナスダックは-0.20%と下落の日になったで。ただ、午前10時30分頃には値動きはもっと悪かったから、一応もりかえして終わったで。さて、消費者の話に戻ろうやないか。この国には二つのタイプの消費者がいるという話や。大金を使って非常に豊かにいろいろなものを買っている消費者がいれば、インフレがひどくて価格があまりにも上がりすぎたために、外出すらもしたくない非常に困窮している消費者もおる。
この分断という問題は非常に厳格や。富裕な消費者が苦労していない一方で、現金に困っている消費者が厳しい状態に置かれている限り、インフレは大きな大きな問題であり続けるんや。Fedのパウエル議長が昨夜のCBSの番組で語っとったが、近いうちに金利を下げることはないというFOMCの時の意見を繰り返しとった。Fedがコントロールする短期金利が下がらない場合、債券市場において長期金利に高くなる。この日も債券金利は上がった日になったから、株価は下落圧力をうけたんや。
インフレというのは本当にやっかいや。お金をほとんど持たない人々の状況をどんどんさらに厳しいものにしてくのに、富裕層には実質的な影響を与えない。言い換えると、もしFedが利下げをしてインフレの勢いがぶり返したら、今困窮している消費者の状態はさらに悪化するということや。先週の金曜日の雇用統計を振り返ってみてほしい。雇用も強くて時給も伸びとる。その組み合わせが、投資家に債券を急いで売り払わせて、そのことで債券金利があがり、そのプロセスが今日も続いたんや。
困窮の消費者の状態はどういうところからうかがい知れるか?大きな手掛かりの一つは決算や。今日のMcDonaldの弱い決算の数字を考えてみてくれ。決算を受けて株価は3.7%も下落しとるわけやが、確かにその一部の要因は、イスラエルのフランチャイズの一つがイスラエル兵士に割引を提供したことに関連する抗議からビジネスが打撃を受けたということがあるやろう。ただ、それだけではないんや。わいらの国には二つの消費者がいて、困窮の消費者がMcDonaldの主な顧客やが、その困窮具合が極まるとMcDonaldの数字も伸びないということなんや。
McDonaldはインフレコストをカバーするために商品価格を値上げしとるんや。そうなったら消費者にとって厳しいで。McDonaldの顧客は、より安価な商品、もっと安い食事場所を求めとるんや。CEOのChris Kempczinskeがカンファレンスコールで言ったことを聞いてみようやないか。「アメリカの消費者で打撃を受けているのは、特に低所得の消費者、つまり年収45,000ドルかそれ以下の年収の層です。家で食事をする方がMcDonaldに来るよりも安く済むから、特に低所得者層に圧力がかかっている。」とのことなんや。
このようなことを感じ取れるビジネスは他に何がある?例えば1ドルショップや。Dollar TreeのCEOのRick Dreilingがこの前の決算のカンファレンスコールで話していたのは、低所得の消費者が本当に苦労していて、彼らは1ドルショップに掘り出し物を求めて来ていると述べたんや。そして「この一年で430万人の新しい顧客をDollar Treeで獲得して、230万人の新しい顧客をFamily Dollarで獲得した。ただ、ほとんどの新規顧客は家庭収入が12万5000ドル以上の人たちです。」ということなんや。皆さんこのことを知ってたか?
なぜ年収12万5000ドルの人がDollar Treeに行くのか。年収125,000ドルの人々ですらこのアメリカという国で圧迫を感じていることを知ってたか?それは物の価格が依然として高すぎて制御不能で、インフレが正しい方向に進んでいるとしても、まだまだ人々の生活は苦しいということをはっきりと示す確かな兆候や。こういう状況でリテールでは誰が勝者かというと、わいが常にこれらの株はいいといっている、WalmartとCostcoや。Walmartは国内最大の食料品店で、毎日3700万人がそこで買い物をする。Costcoは7200万世帯をカバーしとる。これらは低価格という価値を顧客に提供しようと頑張っとるんや。そして皆、McDonaldすら敬遠される帆の中では、こういうWalmartとかCostcoで食料品を買って皆家でものを食べるわけや。
そういう人たちと、テイラースウィフトのコンサートのチケットをものすごい値段出して買うひとと、AppleのVisionPROを躊躇なく買う人は、果たして同じ国に住んでいるんやろうか?雇用統計でわかるのは、多くの人々が仕事を持っていて、必要であればとても良い仕事を得ることができるということや。いい仕事を持っている人たちにとっては、Fedが金利を上げようが、多少インフレが過熱しようが関係ないどころか、下手したら彼らにより多くの支出能力を与えることにもなるんや。実際American Expressが発表したのは、外食が11%増加しているということや。これは二つの消費者のうち、裕福な側のことを反映しとるんや。
わいらには二つの消費者がおる。パウエルが心配していない裕福な消費者と、パウエルが心配している困窮している消費者。困窮は自分の賃金がインフレほど増加していないということから来る。パウエルは低所得者のためにこれ以上インフレが過熱するのを防ごうとしとるが、実際注意が必要なのは、Fedは多くの種類のインフレを抑制できる一方で、意外に、ガソリンのコストや食品の価格など、日常の消費者にとって重要な実際のインフレのところは、Fedがコントロールできなかったりするからや。
結論やが、今の高い金利の据え置きは、今のところまだそこまで毒にも薬にもなっていないが、はっきり認識しなければいけないのは、この国には二分された消費者がいるということ。この認識なしにはそれぞれの決算も理解できないし、Fedの考えも理解できないし、選挙がどうなるかの完全な理解もできないやろう。
格差が激しい国です。
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