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【ジム・クレイマー】普通ならマーケットは下落するべき!?普通と違う動き、その5つの要点!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの2/6のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

2024年になってなんか奇妙だなと感じないか?そうや、売り手がいなくなってしまっとるんや。今のマーケットはわいがこれまで見てきたどのマーケットにも当てはまらないで。わいは40年以上にわたってこのウォール街にいるというのに。今日はダウは+0.37%、SP500は+0.23%、そしてナスダックは+0.07%と、さして何もおこっていない日になったんやが、なんでわいが売り手がいないと言っているかというと、今のマーケットには実は下がるべき多くの理由があるんやが、普通とは違う状態になっとる。その要点を五つ、ここに整理しておきたいと思うで。

 

まず一つ目はFedのここまでの急激な利上げで、通常であれば、経済が破壊されて至る所で倒産が発生するような不況に陥っていてもおかしくないんやが、そうはなってないという点や。各企業はうまくコストを下げて、人員を整理しながらも高い給料は維持するどころか上げながらうまくやっとる。高い金利はしかも、住宅の価格上昇を抑えることに何の効果もない感じやった。ハウジング会社の勢いは止まらんかったし、CostcoやWalmartなども厳しいインフレの最中により飛躍しとる。あ、ところで、長年のCostcoのCFOであるRichard Galantiは、地球上のどの中央銀行よりも食料のコストを抑えるのに効果的に働いた男やったんやが、現在は引退に向かっとるんや。リッチよ、わいはこれからのあなたの人生に最高の幸運を祈るで。

 

ハウジングに話を戻すと、住宅は2019年以来35%以上の価格が上がっとる。住宅ローンの金利が倍になったにもかかわらず、やで。繰り返すがこれは通常は起こり得ないことや。普通は金利がこれほど高くなると、ホームビルダーが過剰在庫を処分するために価格を下げなければならなくなるんやが、依然としてアメリカという国は住宅不足があるからな。Fedの利上げは確かにインフレのペースを遅らせたが、パンデミック前よりも生活費ははるかに高いままや。多くの消費者にとって価格が高すぎて消費者が困窮しとることは、マクドナルドの決算からも読み取れることは昨日話したやろ。でも逆にいえば、利上げは以前のようには株売りにつながらなかったんや。90年代の2つの短期間を除いて、毎回利上げは売り手をいざなってきたんやけどな。

 

さて、二点目やが、本来ならば輸送株や工業株は今下落していないとあかんのやが、そうなっていないということや。ヘッジファンドのプレイブックだと今の状況では輸送株を売り払わんとあかんのやが、そのルールが通用しないのが今のマーケットや。UnionPacificやCSXは52週高値で、J.B.Huntとかのトラック会社も史上最高値の扉を叩いとる。どうしてこんなことが可能なんや?理由としては、単純に売りたいと強く思っている人がいないか、インデックスファンドがいっぱいこれらの株を所有しているか、といろいろ考えるわけやが、後はCaterpillarのことについても考えておきたいで。

 

CNBC Investing Clubのメンバーの人ならわかると思うが、わいは最近Caterpillar株を利確したんや。最近まで売り手を警戒しとったんやが、しかし最近になって買い手が売り手を圧倒し始めたよな。そして昨日の決算が素晴らしくて、売り上げもEPSもきちんと予想をビートして、株価は更に上にいったんや。もうこの株はシクリカル株ではない動きをしとる。そしてそれはなぜならば、Caterpillarの基本顧客は、中国の住宅市場や石油・ガス、データセンターではなくて、アメリカ最大のデータセンター製造者であり、世界最大の石油生産国のインフラだからや。

 

三点目やが、AIに関する巨大なバブルが起こっているように見えるが、はじけるまではバブルではないかのように見えているという点や。わいはAIのパワーを信じてきた人間として、でもあえてバブルという言葉の使い方をするで。AIのスローリーは危ないとさんざん言われたものやったが、Nvidia株は1年前には210ドルだったが、現在は682ドルや。Super Microも、今年に入ってからすでに約140%上昇しとる。これらの動きは単に狂気だと言える。歴史は、これらの株式が壊滅的になるはずだと言うとる。

 

でもアップサイドについて言えば、Nvidiaに関連するものはすべて狂っとるように見える。そして昨日、ようやくNvidiaの上がりがひと段落したと思ったら、ゴールドマン・サックスが、今年の後半がNvidiaにとって信じられないほど強力になる可能性があるというレポートを出した。なぜなら、Amazon、Meta、Microsoftはまだまだ十分にNvidiaの半導体を手に入れることができなくて、どこまでも強い需要が続いていくからや。先月、Metaのマーク・ザッカーバーグは、35万枚のNvidiaグラフィックスカードを数十億ドルで購入すると発表して、しかも彼はもっと購入したいと言うとる。

 

そしてAIが、コールセンターの人々へのリアルタイムの提案とか、ローンに関する三重のフォームを簡単に記入する方法とか、保険のコストを秒単位で計算する方法とか、いろいろな仕事に実際に使われ始めていることをわいらは確かに聞き始めている。ということでAIはやはり、始まりに過ぎないということや。要するにAIはバブルではなく、今AI株を空売りなんて絶対にするべきではないんや。

 

四点目やが、ワシントンの全体的な混乱が、普通なら株式市場に下落をもたらしても不思議ではないのに、そうなっていないということや。誰もワシントンでの議会の行動不能さについて気にかけているようには見えない。トランプはどうなるのか。国境の移民危機は?言い出したらきりがないが、それらが全て株式市場にとって問題ではないかのようや。

 

最後の五つ目やが、中国が手の施しようのない状態になっていて、本来ならその余波がアメリカのマーケットに来てもおかしくないのに、そうなっていない点や。中国はかつて世界の成長エンジンであり、ほぼすべての企業がそこに進出し、わいらのシステムにがっつり中国が組み込まれとったが、中国経済がひどくなっていって、今そういう状態は確実に終わったんや。中国の露出が悲惨なアメリカの株式はすべて既に打撃を受けたんや。そして今日では、中国がもはや重要でないかのようにマーケットはふるまっとる。

 

結論やが、昨年ならば、わいが言及した今の五つの全ての動きが株の売り手を呼び起こしてマーケットの下落が引き起こされたやろう。でも今では、空売りが壊滅的になり、売りたいと思っているほぼすべての人がすでに出ていったようや。それが、それほどマーケットにとってホットではない環境にもかかわらず、とても強いマーケットの動きが見られている背景や。ここからまだまだ株価が上がらないと、本格的に売り手が参戦してこないかもしれん。

 

 

下がらないと動きようがないなと思ってしまいます。

 

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