こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの2/15のMad Moneyはどうだったでしょうか。
さあ、新高値リストに注目しようという話をしたわけやが、まだまだわいが培ったやり方というのは数多くあるで。わいはその中でも時代を超えた投資の知恵というものを皆さんにお伝えしたいんや。特にわいのヘッジファンド時代のやり方をつまびらかにして、いわゆるわいの基本の25のルールに加えた実践的に使えることを今回も言っていきたい。プロがどのように株を買い、何を売るべきかをどうやって知るのか、その一端を、普段隠されているカーテンの裏側をお見せしたんや。
前にも言うたが、株式投資で大きなお金を儲けるには魔法を使う必要は無いし、隠された才能も必要ではない。あなたが天才である必要はさらさらない。それどころか、正直に言って、あなたがそれほど賢くなくても全く問題ないんや。あなたがきちんと正しいホームワークのやり方を知って、それを実践する熱意と、ルールを守る規律があればあなたは賢くなくても大きく儲けることができる。さて、買い候補銘柄をどのように見つけるかについて、わいは前回、新高値リストから後退した株をピックアップしようという話をしたよな。
すでに勝者であることが証明されているものに対して、5-8%のプルバックを待ってより安い時点で買いに入ったら鉄板やろ。くれぐれも新高値の株をそのまま疑問を抱かず買わないでくれとも言うたはずや。高値追いになってしまうかもしれんからな。普通は辛抱強く待つことで、より安い値段で買うチャンスが巡ってくるものや。マーケットがどれほどうまくいっていると思われる時でも、マーケットというのは不安定なもので、新高値の状態から直接株を購入することが正当化される時というのは非常にまれや。辛抱強くなければ儲けることはできん。
ただ、時にはもう、押し目は来ないんやないかという状況もあるかもしれんな。あなたがもう、その株が近いうちに下がることは決してないと感じて、今株を買いたい場合は、絶対に一度にすべてを購入しないということを忘れないでほしいで。もしも高値からプルバックがないと思われる株を100株買いたいなら、まずは多くても25株程度を購入することから始めてみてほしいんや。こうやって部分的に入っていくことによる最悪の事態は、どんどん株価が高くなってそれほど上がりをとれなくなってしまうということやが、そうだったら他の株にいけばいいだけの話や。一度に全部入ってその後の下落で大きな損を被るリスクを考えてみ?それこそが避けなければいけないことやろ。
ただ、高値でも自信を持って株を買える時というのがある。今回はそれを強調しておきたい。どういう時かというと、インサイダーが、株価が高値をつけているにもかかわらず、株を大きく買っている時や。こういうインサイダーの買いが重なった時というのは例外的に、高値でも買っていけるんや。それはもう完全なグリーンライトや。そこまで頻繁にみられるわけではないが、それでもしばしばそういう状況は見られて、そういう時に買ってうまくいかないことは、わいの経験ではとても珍しいで。
考えてみれば当然やろ。インサイダーは会社の内情を誰よりも良く知っとる。だから彼らが高値でも買うということは、よっぽどその先のビジネスに自信があるということで、まだまだその株はラリーが続くという信頼性の高い素晴らしい兆候になるんや。ちなみに、インサイダーは彼らが購入した株をすぐに売却することはできん。彼らは少なくとも6ヶ月待たなければならず、さもなければ政府が利益を取り上げてしまうんや。それが法律や。だから、インサイダーの買いというのは、彼らが6ヶ月以内に彼らのポジティブな見方が消えない可能性が高いということを意味しとるんや。わいはそれが好きなんや。
ただ、気をつけなければいけないのは、その買いのボリュームについてや。インサイダーは、彼らが株を買ったらそれがポジティブなサインとして投資家に伝わることは重々承知しとる。だから投資家にちょっとてもポジティブなふりをして、投資家の買いを誘いたくて、インサイダーが買うということもある。いわばシステムを彼らもハックしようとしてくるわけや。だから往々にして、インサイダーの購入は意味がないぐらい小さいものもあって、それは彼らが投資家に餌をまいている感じの時が多い。
そういうインサイダーの買いポジションが小さい時は、わいらが株を購入するための十分な理由にはならないで。インサイダーは愚かではなくて、彼らが実際よりも良くやっているという偽の印象を与えたいがためにいろいろなことをしてきて、例えば小さくても彼らの買いという行為が投資家にとって好意的に見えることを彼らは知っていていろいろやってくるが、そしてそのこと自体は合法やし公平なことやが、でもわいらは自分自身を儲けるために投資をやっとるわけやから、そういうことにひっかかったらあかん。わいらは実質的でないほとんどのインサイダーの買いは無視せんとあかんのや。
だから大事なのはインサイダーの買いのボリュームが大きいことで、その購入の量が誠実さを示していることや。例えば多くの投資家が2021年のSPACとかIPOのブームで損害を受けたやろ。あの時感じなかったか?実際に多くのCEOとか経営幹部は嘘つき、詐欺師、悪党といった悪口に値する人たちも多くいるのだ、と。だからわいらは自分の身は自分で守らんとあかん。だからといって、健全な懐疑心を持つのはとても重要なことやが、何もかもを信じる意思がまったくないということでは、それはそれで投資をうまくすることはできない。
あなたが株式投資をするなら、あなたが株を持っている会社を運営する人々にある程度の信頼をおく必要がある。逆に言えば、経営陣への信頼なしには個別株を買うことができない。そして信頼する経営陣が実質的なインサイダー買いを高値にもかかわらずしている時こそが買いのチャンスなんや。時に経営者たちは、潜在的な買収してくる会社の足音を聞いて自社株を買うことがある。銀行から、具体的なことは何も言われずに、でも多くの企業があなたの会社に興味を持っていると告げられたりもするんや。
時に彼らは企業から連絡を受けて、それらの企業の申し出を断ってもいる。その経営者が次のそういうことを見越してどんどん株を買うことは、健全で正しい理由での買いや。または、彼らはやっているビジネスが思っていたよりも価値があること、もしくはいくつかのAdditionalな価値がこれから付加される可能性があることに気づくかもしれん。価値をますためにある特定のビジネスをスピンオフさせる計画を描いているかもしれん。往々にしてウォール街は頭の中で考えやすい、より単純なビジネスを好むから、スピンオフが絡んだら長期に渡って株価が上向くこともおおい。そしてそういうポジティブな動きがあるとすれば、それをいち早く知っているのがインサイダーで、だからインサイダーの大きな買いというのは強いんや。
結論やが、わいにとって、新高値をとっている株を買うことは基本的に無謀で、怠惰とさえうつることもある。ほとんどの場合は引き金を引く前にプルバックを待つのが賢明や。ただまともな株価の上昇の後のインサイダーによる買いは、ビジネスを最もよく知る人がその株のプルバックなんかないと信じていることをわいらに教えてくれるんや。それ以上に強気なサインはないで。
インサイダーに注目したいですね。
応援よろしくお願いします。