こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの2/29のMad Moneyはどうだったでしょうか。
今日はいろいろなことがうまく組み合わさって、ブルがベアに勝った日になったよな。ダウは+0.12%、SP500は+0.52%、そしてナスダックは+0.90%と上昇の日になったんや。今日の強さを受けてSP500とナスダックは2月を終値としては新高値で終えたんやで。この株価の好調さは、今際限なく耳にする悲観とか心配の中で、実は驚くべきことかもしれん。
この日のラリーを促したのは、まずは経済指標やったんや。Fedが重視すると言われる個人消費支出(PCE)やが、一月の数字が今朝発表されて、前月比0.2%増と予想に一致した数字やったんや。食品とエネルギーを除いたPCEコア価格指数も前月比0.4%上昇と予想通りで、インフレ調整後の実質PCEは前月比0.1%減と、5カ月ぶりに減少しとったんや。インフレの上振れを警戒していたマーケットに、この結果は一定の安堵感をもたらして、買いが優勢になったんや。
ここまでいろいろな経済指標の数字が上振れすることが多く、Fedの利下げ観測が遠のいとった。いろいろな数字が、Fedが利下げする理由が無いことを示してきていて、それはブルにとっては不幸なことやったんや。なぜなら、利下げはブルのための酸素のようなもので、金利が下がったら多くの株価にとってはプラスだと信じている人が多いからや。今回のPCEの結果で別に利下げの必要性が出てきたわけではないが、ただ、下手したらまだまだ利上げしなければいけないんやないかという風潮も出てきていたことを考えると、予想に一致する数字はひとまず安心感をもたらしたんや。
それにして、このPCEを警戒して先物はこの発表まではじわじわ下がっとったんや。これはただただ、インフレの上振れがあったらどうしようという恐怖によるものや。そしてPCEが発表されて、それは率直に言って喜びの数字やった。熱すぎず、冷たすぎず、ちょうど良い、年率でわずか2.8%上昇しているだけという数字。Fedがこういう数字が好きなんや。結果債券利回りは下がり、S&P先物は逆転して上にいったんや。あなたがブルなら今日のような日を歓迎するべきや。
さて、ここのところネガティブに語られることは、インフレのぶり返しに対する警戒感だけではないで。過熱しすぎでバブルなんやないかと警戒されとる今の一大テーマがある。そうや、AIや。今ショートセラーは、AI関連株があまりに上がりすぎていると考え、今のマーケットで最大のネガティブベットをAI株に関してやっとるんや。わいらは数ヶ月にわたってAIへの期待で株価が上がるのを見てきたが、確かに最近になってその株価の上がりが頭打ちになるような感じがしてたやろ。
ここ数日で多くのAI株がまあまあのパフォーマンスをしているだけなんや。確かに先週の水曜日のNVIDIAの数字は驚異的やったが、ウォール街という世界では8日間は長い時間や。あれ以来新しいデータポイントはなくて、しかも多くの人はあのNVIDIAの決算が、AIストーリーのとりあえずのピークだったんじゃないかと思っとる。
ということで、ここのところの二つの懸念が整理されたよな。まず一つ目はインフレがなかなかおさまらず、過熱しすぎで、利下げどころか利上げまで必要になるんやないかという懸念。これに関してはひとまず今日のところはPCEの数字で鎮静化した。もう一つの懸念が、AIバブルが膨れ上がっていて、それがいつか破裂するのではないかということや。これが今どうなっとるのか。
AIバブルがはじける方に賭けているベアにとっては勇気づけられる決算がSnowflakeから出たよな。売り上げもEPSも予想をビートしたが、ガイダンスが思ったよりは軟調だったのと、CEOのFrank Slootmanが退任して新しいCEOになるという発表があって、株価が18%以上も今日は下落したんや。
ただ、同時に、いい決算もいっぱいあった。Salesforceの決算はEPSも売上高も予想をビートして、でもガイダンスが売上高に関しては予想より下で冴えなかったんやが、ただ決算の内容がきちんと咀嚼されるにつれて株価は上がって結局今日は3%以上上昇したんや。Marc BenioffはMad Moneyで、彼らが持っているデータクラウドがいかに企業がデータを活用しながらセールスを改善するのを助けているかを強調したで。彼は今、Salesforceという会社にとって今までで最高の状態やというとる。AIを使った新機能も追加しとって、このAIの機会が現在どれほど大きいかについて話してくれたんや。重要なのは、将来のこともさることながら、たった今、現在のことについてAIが伸びていることを語ったということや。
PCに関しては決算があったばかりのHPは売り上げをミスして株価がちょっと下がったりしとるが、でもHPはNVIDIAのJensen Wangとがっつり組んで、AI搭載のPCについてどんどん力強く進んどるんや。わいはこのことはとても画期的やと思うで。もう将来は、PCにただ話しかけながら仕事が進むという風になるやろう。
好調さが見えたのはPCとかの家電を売っているチェーン店のBest Buyや。今日発表した決算の数字は素晴らしかった。そして彼らのカンファレンスコールは興味深かったで。とりわけわいの興味をひいたのは、AI搭載のSamsungのスマホが飛ぶように売れていると言っていたことや。あとはRay Banのスマートサングラスも売れとる。この二つが注目すべき製品だと言うとったんや。なんということや。スマートグラスは写真を撮り、通話を受け、メッセージを取り、でもそれでも普通のサングラスのようにしか見えない。街を歩き回っている間も自然にできる。頭でっかちのヘッドセットをつけて奇妙に見えることはない。
さて、これらを受けてわいが一つ触れておきたいのが、Appleのことや。今Apple株が逆風にさらされていて、株価が落ちてきていて、多くのひとがそろそろこの株は手放した方がええかなと思っとるかもしれん。ただ、わいはいつも言うとるOwn it, don’t trade itというわいのマントラを撤回することはないで。Apple株の下落を心配している人が多いことはわかるが、例えば今日のBestBuyの決算を聞いていても、まるでそのままAppleの明るい未来が見えるような気がしないか?AppleはEVの開発を断念して、AIにもっと経営資源を集中するんや。そうしたらどうなると思う?Samsungの今飛ぶように売れているAI搭載のスマホと同等、もしくはそれ以上の性能のAIスマホを開発することなんか、Appleにとっては容易いことやと思わんか?検索機能、簡単なジェスチャーでスマホを操作する機能、写真を変換するためのGenerativeな編集、チャットアシストで迅速に適切な言葉を見つけることなど。そして、おそらく最もエキサイティングなことは、電話上でのライブ翻訳。これら、今Samsungができることを、よりよくAppleはできるやろうし、それがもしiPhone 16に組み込まれたら、どれほど売り上げが伸びると思う?信じられないほどのアップグレードサイクルになるかもしれんで。今Appleは、おそらくAIの新世代に入っていると思うんや。
Dellのあったばかりの決算も絶好調で、株価が時間外で19%以上も上がっとる。そういうことを考えると、明日金曜日のテクノロジー株の動きも明るいかもしれんし、やっぱりAIまわりは強いと言わざるとえない。やっぱり今テクノロジー企業は、人々が思っているよりもはるかに強い力を持っているということが示されとる。そして重要なのは、こういう状況の中でPCEの数字が大丈夫だったこと、つまり利上げではなくまだ利下げの可能性が残ったことと、AI分野で儲けることはもはや夢物語でも何でもなく、現実に起きているということがどんどん決算から出てきているということや。
結論やが、今日のような、経済指標もよくて、AIという今のマーケットの最大テーマの好調さも見える日は、なんでわいらがただ債券とかを買ってお茶を濁すのではなく、積極的に株式市場にい続けてお金を儲けようとするのか、その意義を思い起こさせてくれるで。今年は素晴らしい1月があって、そして素晴らしい2月が終わった。まだまだ株式市場から離れる時ではないということを、今日の経済指標とAI関連株の動きが教えてくれたで。
結論やが、今日のような、経済指標もよくて、AIという今のマーケットの最大テーマの好調さも見える日は、なんでわいらがただ債券とかを買ってお茶を濁すのではなく、積極的に株式市場にい続けてお金を儲けようとするのか、その意義を思い起こさせてくれるで。今年は素晴らしい1月があって、そして素晴らしい2月が終わった。まだまだ株式市場から離れる時ではないということを、今日の経済指標とAI関連株の動きが教えてくれたで。
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