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【ジム・クレイマー】いつまでも騙されるな!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの4/18のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

そろそろ騙されるのはやめにせんとあかん。はじめの入りがいいからといって、その日の株式市場が良いということはないことを理解せんとあかん。今日はダウは+0.06%やったんやが、SP500は-0.22%で、五日連続の下落の日になったで。ナスダックも-0.52%も下落したんや。五日連続でSP500が下落しとると言うたが、そのパターンもなんか特殊なんや。いつも入りの時点では前日の終値を上回っとるから、あ、この日はプラスの日なんかなと思ってしまうんやが、いつも日中に下落してしまって、結局下落の日になってしまうんや。

 

具体的にSP500の数字を見ると、先週の金曜日の終値が5123で、月曜日は5149と、上で開いたのに、結局終値は5061になってしまった。火曜日は5064とプラスで開いたのに、終値は5051と下がった。水曜日は5068と、またプラスで開いたのに、終値は5022と下落の日になった。そしてこの木曜日は5031とプラスで開いたのに、結局終値は5011と五日連続の下落の日になってしまった。この五日間、ずっと、マーケットが開いた時はプラスで、でも日中に下がって結局マイナスの日になるということが綺麗に繰り返されとることがよくわかるやろ。

 

この動きはなぜおこるのか?それは、多くの人が、そろそろディップ買いできるかなと信じていることからおこるんや。だから新しい一日が始まった時には希望がある程度あって、でも結局だめかとマーケットがなってしまう。皆同じ間違いを延々と繰り返しているように見えるんやが、それをもう止めようやないか。今まではちょっと下がったら押し目買いのチャンスととらえていれば正しかったんや。特に長期金利が昨年10月にピークを迎えて以来、それが正解の動きやった。でもいつまでも同じ状態でマーケットがあるわけではないで。

 

以前にうまくいっていたから今もうまくいくと考えるのはあまりに短絡的や。ざっくりというと、今、ディップ買いを試みることは本質的に間違っていることだと言える。その理由を五つのポイントに分けて説明しておこうやないか。まず一つ目は、今は株式ではなく債券が勢いを持っていて、債券金利、特に長期金利が再び高くなってる状況やということや。金利がどんどん下がっていた時とは逆の考え方をせんとあかんのは当然やろ。強い雇用統計や消費者物価指数で利下げ観測が更に遠のいているという状況をわかってないとあかん。

 

二つ目は、強い経済指標と関係あることやが、brown shoots、要は「枯れた若芽」というか、経済やマーケットが悪化しているという兆しが十分に見えないことや。確かにPrologisの決算は悪くて株価は落ちている。この会社は巨大な不動産投資信託で、グローバルな物流施設のリーダーやから、経済の減速を表しているのかもしれん。あとは国内最大のトラック輸送会社のJBHuntも決算が冴えなくて株価が急落しとる。中古車ディーラーのCarmaxも決算が大きく下がっとるし、信頼性の高い専門工具会社のSnap-onも決算が悪くて今日は-7.67%も下落しとる。ただこれらだけでFedが利下げを考えるほど経済が打撃を受けているということには到底ならんのや。そもそも決算後の急落がいきすぎだと感じるものも多くて、要するに今はわいらは恐怖心に基づいて取引をしてしまっているが、恐怖は良い終わり方をもたらさないんや。

 

第三に、一方で、業界のリーダーと呼ばれていた株達が傷ついていっているということや。その最大の失望の例がTeslaで、ここ一週間で-14%も下落しとる。皆口々に話題にしとるのは、はたしてTeslaはこの四半期にどれほど時価総額を失うのかということや。ロボタクシーうんぬんを言うとるが、そんなもの大々的に推進して失敗しするに決まっとるんやないか?そもそも国はまだいろいろな面で自動運転車に対応してないんやで?EVを買いたい層はもう買ってしまって、後は高価でないEVを求めている人たちをどれほどひきつけられるかやが、安いバージョンを出すのはまだ先やし、Teslaのサイバートラックなんか皆本当に欲しいんか?わいにはわからんで。長い間この会社は広告にたよってこなかったが、そういうものが必要なフェーズに入っていくのか?

 

あと、傷ついているリーダーで挙げるべきはAppleやろう。わいは常にOwn it, don't trade itと言うてきたが、もしわいが買い増すとしたら、株価が$160まで下がった時が、次の決算のガイダンスが悪くて株価が更に急落した時か、そんなところやろうな。今のマーケットはガイダンスが少しでも悪かったら容赦なく売られるマーケットや。今下落しとる株も更に下落するマーケットや。もしガイダンスの引き下げがあったら株価が大きく下落して、でもそれで下落は終わらずに、更にいろいろなアナリストが格下げと目標株価の引き下げをやって、それで更に下落して、そしてようやくボトムをつけるかどうかということになってくるやろう。それがだいたいのパターンで、だから今ボトムというわけではないと思うんや。

 

最後の傷ついているリーダーとして、Nvidiaを挙げておきたいで。今日は+0.76%とプラスの日になったが、この一週間で-6.56%も下落しとる。株価は足場を見つけることができていないように見とる。あの素晴らしかったNvidiaのGTCカンファレンスからの上昇が全部失われた状態や。でもこれも別に新しいパターンではなくて、だいたいこの株はラリーを見せ、そしてその後は横ばいで漂よったり下落を見せたりしながら、でも決算が良ければまた再びラリーを見せる、そういう動きをするものなんや。

 

こういうリーダー株の下落がマーケットに影を落としとるが、もしかしたらこの日のNetflixの決算や良ければ風向きが少しは変わるかなと思っとったんやが、Netflixは決算後時間外で-4.7%も急落してしまっとる。こういう時期に安易にディップ買い目的で株を買うのは、往々にして非常に悪いコストベースのポジションになってしまうから、ひどいエントリーポイントになってしまうことはダメだと自分を戒めんとあかんで。

 

第四に、これはさっきも言うたが、わいらは良いデータを得ていないということや。経済指標を気にしない人もいっぱいおることは知っとるが、それは間違っとるで。なぜなら実際今、株式市場はCPIやPPIやPCEや非農業部門雇用者数や失業率や時給の推移によってコントロールされとる面が大きいからや。これもひとえに、データがFedにおける金利の判断を決定し、そして金利がマーケットの動きを決定するからや。今の状況でデータを無視することはできん。マーケットが上がるためには、本当に弱い経済指標が必要や。ウォール街は経済の減速を必死に求めとる。そしてそのことがFedに利下げの口実を与えることを望んどる。でもそういうデータをわいらはまだ見ることができてないんや。

 

第五に、多くの人はもしかしたら中東の危機をたいしたことではないと無視し続けているが、でもやっぱり金曜日になると死ぬほど怖くなったりするで。週末に何が起こるかわからんからや。どうなるかわからんという意識が根底にある時は、やっぱりポジションを週末に持ち越したくないから始末してしまう人も多い。そんなマーケットが安定して上がるということは困難や。

 

ということで、結論やが、まだディップ買いの好機ではないという要点を言うてきたが、まだまだ押し目買いを狙う人が多いから、毎朝上昇からマーケットが開始されて、日中に下落するということが繰り返される。こういうことが繰り返されているうちはマーケットはボトムをつけないで。じゃあ人々の押し目買いの希望が消えて、そもそも大きな下落から始まるマーケットになったらどうや?それこそまさにわいが待ち望んでいることや。なぜなら多くの人はマーケットを大きく諦めるまで、本当のボトムは訪れないからや。

 

もうこんな下落に巻き込まれるのは嫌だ。5%の金利がつく定期預金にお金を入れた方がよっぽどいいじゃないか。そうやって皆が思って、お金を株式市場から引き上げた時にマーケットはボトムをつける。売りのクレッシェンドというものが往々にしてマーケットのボトミングには必要や。まだその時ではないということなんや。ということはまだマーケットは底をうっていないと考えるべきで、安易な行動は慎んで粘り強く行くべきなんや。

 

 

粘り強くいきたいですね。

 

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