こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの5/10のMad Moneyはどうだったでしょうか。
今日でダウは8連勝やな。今の株価の上昇ぐあいが、ベアを大いに混乱させとる。今日はダウは+0.32%、SP500は+0.16%、そしてナスダックは-0.03%やったで。ただこの日FRBのボウマン理事は、今年に入ってインフレの根強さを示す指標が続いている点を指摘して、年内に利下げを開始することが適切になるとは思わないとはっきり言うたよな。この週も金融当局者から高金利の長期化を示唆する発言が相次いどる。もうこういう発言は、まるで全てが仕組まれたかのようで、全てが振り付けられたかのようや。まるでNetflixでドラマを見とるようや。
来週もそれが続いてしまうんやろうか。早速来週のゲームプランに行ってみようやないか。ちなみにわいがなぜFed関係者の発言をNetflixのドラマと言ったかというと、わいはもううんざりしているからや。そしてそのうんざりさは続いてしまう。月曜日には、クリーブランド連銀のロレッタ・メスター総裁が午前9時に発言するで。もちろん、彼女の発言はしっかりと報道されるやろう。彼女はタカ派であって永遠のベアや。そして更にもしかしたら、Fedの副議長であるフィリップ・ジェファーソンは、メスターに最も否定的な見解を表明するかもしれん。こっちはハトかもしれん。
でも結局メスターの発言が多くメディアにとりあげられるやろう。そうなったらマーケットは売りの波が押し寄せるかもしれん。おそらくFedが金利を引き下げることは近未来には決してないという類のコメントやニュースクリップであふれるやろう。わいは彼女がもしかしたら、利上げが必要だと発言することにも驚かないで。そのような話題で皆株を売却したら当然株価は下がる。わいはそういうことがすべてを非常に不安定にするということを知っとる。Bear派のミネアポリス連銀総裁のニール・カシュカリも、人々をより暗い状況によく追い込むんや。
彼ら彼女さの発言でわいらが右往左往してしまうことを何とよぶ?ゲームみたいやろ?いや、ドラマみたいやろ?だからわいはNetflixというとるんや。みな、Fedのいわゆるタイムラインについて、利下げ無しなのかありなのか、有りならいつなのかを賭け事のように占っとるが、タカ派のFedの委員達は決して利下げなんかないと感じさせる。結果としてどうなるかというと、その後には皆が慎重になって株価が下がり、皆が怖がることによってそれ自体が経済を鈍化させるということにもなりかねない。そういう風にいざなっとるんやないかという節さえある。
Fedのタカ派委員が利下げを否定すればするほど経済は悪化するという、Netflixのただのドラマの一場面や。ダウが八連勝しとるから、経済は好調だと勘違いしとる委員も多いやろう。そもそもFedの委員が、インフレデータの発表は大きな時差があることとかに注意を払っていなくて、経済が順調だと信じているのなら、残念ながら、彼らはホームワークが足りていないんやないかともいえるかもしれん。スタッフが足りないのかもしれん。理論にこだわりすぎているのかもしれん。文脈やコンテクストを欠いて思考をしているのかもしれん。
ただ、わいが知っているのは、幸いにもパウエル議長はそんなことはなく、彼はドラマの一部ではなく本物の知識人としてわいらの世界に存在している。フィクションではないんや。パウエルは彼は彼の仕事をしている。そしてロレッタ・メスターは彼女なりに常に皆をびびらせるというドラマの役を演じている。わいはは間違っていると思うが、彼女のコメントだけで、ビジネスに恐怖を与え、それ自体が実はインフレと戦うのに役立っていたりもする。さあ、Fedの委員の発言でマーケットはどのような影響をうけるのか、月曜日はまずはそれに注目や。
火曜日はHome Depotの決算があるで。Builders Firstsource Incは決算後に大きく下落した。Home Depotはどうなるのか。株価の下落基調を止めることができるのか。今、アメリカ人はインフレと戦うチャンピオンを何よりも望んどる。皆はこの会社に値下げしてほしいと思っとるで。Home Depotはインフレに苦しむ人が多くなる中で躍進し続けていけるのか。火曜日は更にAlibabaの決算があるで。中国の経済減速が話題になって久しいが、中国は輸出中心の経済ではなく、内燃機関のように国内でも経済が回って機能していることをこの会社が示すことができるのかどうか。わいは中国株はお薦めしないが、中国株の中ではAlibabaは好きで、素晴らしいインターネット会社やと思うで。
ちなみに、中国の会社でわいの今のお気に入りが、ZEEKRというEVの会社や。今日IPOされたばかりで、信じられないほど素晴らしい車やトラックをつくっとる。もしかしたらこういう株だったら中国株は持ってもええんやないかというアナリストがこれからいっぱい出てくるかもしれんで。火曜日は更に、Nexttrackerという会社からの決算があるで。わいは彼らを取り上げたことがあるんやが、非常にクールな太陽光発電技術の会社や。太陽光を一日中、そして一年中捉えることができるようにする技術の会社や。CEOのDan Shugarは結果をきちんと出してくれる男やと信じとるで。
さて、水曜日やが、今週のすべてがこの日の8時30分にあると言っても過言ではないで。そうや、CPIの発表があるんや。三回連続で高い数値が出てマーケットは大きな打撃をうけた。今回はどうやろうか。わいは今回はCPIの数字はソフトになると思うで。ただ、ここでまたNetflixのドラマが登場してしまうやろう。Fedの委員達がまたこの数字についてなんだかんだいうやろう。このCPIでマーケットが動揺しても、わいはそこまで心配しないでください、と皆にはあらかじめいっておきたい気分やで。
水曜日は更にCiscoの決算があるで。ここで大事なのはガイダンスや。彼らが前向きなガイダンスが出せなければ、株価は下落を見せるやろう。でも彼らは買収したSplunkの勢いを見せるかもしれん。あとはCEOのChuck RobbinsがNvidiaとのパートナー関係を強調するかもしれん。Arista Networksは決算後ぐんぐんあがっとるやろ?Ciscoはどうなるやろうか。
木曜日はWalmartの決算があるが、わいの長期的なお気に入りの一つやで。低価格を維持する努力をめちゃめちゃやっているこういう会社は今の世の中の消費者に必要なリテールや。John Deereの決算もあるで。今この株は安く見えるが、わいは今はこの農業機器の株に入りたくはないで。わいはこの前競争相手のAGCOのCEOとしゃべったんやが、その話からこのセクター全体の明るさを感じなかったんや。まあこのわいの意見は少数派かもしれんけどな。
木曜日は更にApplied Materialsの決算があるで。今朝、台湾の巨大なアウトソースチップメーカーのTaiwan Semiが、4月の売上高が60%増の2360億台湾ドルであったことを発表して株価が大きく上がった。AMATはどうなるのか、楽しみにしようやないか。
木曜日は更にCracker BarrelとDowのアナリストミーティングがあるんやが、Cracker Barrelに関しては配当のカットが噂されとって、それが本当にあるのか注目しとる。もし配当のカットがあったら、直感に反するかもしれんが、買っていけると思うで。Dowに関してはこの前の決算も好調だったから、素材セクターの弱さを考えると彼らは本当にうまくやっとると思う。配当と資本の価値向上の強い組み合わせを持っとるから、これからも期待したいで。
金曜日はほとんどマーケットのニュースがないから、わいの娘Emmaの30歳の誕生日やということを言っておきたいで。わいにとってはとても大事な日や。ということで結論やが、Netflixのドラマがいつ終わるのか、それとも終わらずにわいらは翻弄されながら、でも経済が弱くなっていくのか。この週はCPIの発表で更にFedの次の動きがよりよみやすくなるかもしれんが、わいは個人的には経済の減速を示す茶色の芽が経済の好調さを示す緑のものよりも増えて来とると感じるから、ますます今後そうなっていったら遅かれ早かれFedは利下げに向かうと思っとるで。
ドラマに惑わされずにいきたいですよね。
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