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【ジム・クレイマー】ユーティリティーセクターがリーダーシップをとるマーケット!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの5/8のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

マーケットを把握しようとしたら、リーダーシップ、つまり日々どのセクターがマーケットをリードしているかを見る必要がある。そういうことをやると、今この瞬間にお金を稼ぐ方法が見つけやすくなるというものや。今日はダウは+0.44%、SP500は-0.001%、そしてナスダックは-0.18%だったわけやが、この冴えなかった日のトップセクターを知っとるか?なんとそれはユーティリティーセクターなんや。ダウのDJ Unititiesはこの日普通に+0.54%と好調やったで。

 

このユーティリティーは経済が減速している今のような時に一番いいパフォーマンスを見せる。このDJ Unititiesが1週間とか2週間だけ上がっているんやったらわいは無視するかもしれんが、ここまでそれ以上の長期間にわたるラリーを続けてきたんや。この動きは経済全体に対しては赤信号の動きで、要は経済が減速の瀬戸際に向かっていることを教えてくれとるんや。理にかなっとる動きや。なぜならここのところわいが番組で頻繁に言うとるように、経済の減速を示す「茶色の芽」が至る所で見られるようになったからや。

 

さて、ユーティリティーが好調ということに気づいたら、その後はウォールストリートジャーナルのアーカイブに直接あたって、この新しいリーダーシップの直接的な原因を特定せんとあかん。いろいろ見ていて4月16日の見出しにぶち当たった。パウエルが利下げへの期待を後退させているというものや。今年のインフレと雇用は予想よりも強固だったという記事や。FedウォッチャーのNick Timiraosの記事や。彼は利下げはまだ議論にのぼるべき話題だと認めながら、ただ、パウエル議長は今、複数の月間インフレ率の数値を見て自信を持って利下げに迎えるようになりたいと思っているという記事や。

 

わいらは非常に高い3.8%のコアインフレ率を得て以来、マーケットは壊滅的になってしまった。なぜならその時にはまだ、Fedが今年きちんと複数回の利下げで株式市場を助けてくれるはずだと多くの人が信じていたからや。年初では、今年6回もの利下げを期待しとる人もおったんやで。ただ、ここ最近の3週間でそういう期待はしぼみ、皆もうそんなに錯覚はしなくなった。一方で先週のパウエルははっきりと、利上げは考えていないということをうちだした。そしてそれこそがユーティリティー株が更に上昇する基となっとるんや。

 

ユーティリティー会社は常に借金をせんとあかん。運営を維持するためだけでなく拡大のためにも借金は必要や。しかも今、彼らはこれまで以上に支出する必要がある。なぜなら、わいらの電力網が終わりなき新しいデータセンターの建設によって過負荷になっとるからや。もし利上げという話になっていたら、彼らの借り入れは苦しくなるから株は下がるやろう。明らかにそんなことはおこっていない。しかも皆、経済が苦しくなっても、何があっても電気料金は支払うよな?支払わないわけにはいかない類の請求書が電気代や。それは裁量的なものとは反対で、そういう要素も今のような状況でユーティリティー株がいい理由になっとる。

 

逆にこういう株がリーダーになるということは、ほとんど常に、ここからまだまだ経済が弱まり、下向きになることを意味しとる。4月25日に債券の長期金利はピークに達したが、それはFedのせいでもなんでもなく、多くの消費者が抜け出したためや。そしてそれこそが茶色の芽の基なんや。スターバックスとかマクドナルドの決算を聞いたか?彼らは価格を高くしすぎたんやないかということになっとるやろ。COVIDが終わって以来ブームになっとった旅行は、少なくともアメリカではピークに達したんや。

 

こういう時代にユーティリティーがマーケットをリードするのは理にかなっとるわけやが、他には何がある?この環境で何が機能するかを見るために、古いヘッジファンドのプレイブックを持ち出さんとあかん。まずはやっぱり製薬会社や。うまくやっている製薬会社はいっぱいあるが、やっぱり今はいつもよりもう少し選択的でないとあかん。いつも今のような状況では、典型的な低迷期の株としてBristol-Myers Squibbを推奨するんやが、今この会社はあかんで。パイプラインに十分なものがないんや。

 

最も優れたパイプラインを持つ製薬会社は、抗がん剤および心臓薬で驚異的な進展を遂げているMerckや。あとはPfizerがええで。配当がほぼ6%で、新薬がたくさんある。後は今年実際にうまくいっているもの、すなわちEli Lillyや。GLP-1受容体作動薬のストーリーが素晴らしい。昔なら、今のこの時点でほとんどどんな食品株もお薦めできたはずなんやが、今このセクターはGLP-1減量薬のストーリーによって混乱しとる。Pepsicoのような会社は決算も大丈夫だったけどな。

 

あと、いかにユーティリティーのリーダーシップが理にかなっていようとも、それ以上の勢いのあるセクターが出てくれば当然そのセクターが凌駕してくで。今、勢いのあるセクターとしてわいらが知っているのはデータセンターや。サーバーは至る所に建設されとる。Arista Networksは決算が良くて今日株価が6.45%も上昇しとるわけやが、この会社はわいのお気に入りで、最高のネットワーク機器メーカーの一つや。アリスタのビジネスは止まることなく進行中で、それがまた競合のBroadcomの株とかも上昇させたで。MetaもAmazonもAppleもここのところいい感じや。ただ、今夜、ARMの決算で、予想よりも弱いガイダンスが発表されたから、時間外でARM株は8%以上下落してしまっとる。

 

さて、もう一つ見るべきグループがおる。それが銀行や。理論的には、金利が高いままの場合、うまくいくはずや。ただ、経済の減速で信用問題が出てくるかもしれんくて、金融セクターは気まぐれやから少し注意が必要や。今日Upstartは-5.56%、そしてAffirmは-9.51%と、代表的なフィンテック企業の株が共に決算後に打撃を受けたが、JP Morganは2%上昇したんや。

 

結論やが、それぞれの状況によって、そして金利のサイクルによって、マーケットに現れるパターンというものがある。そこに注意を払いながら、ここからまだインフレとパウエルと金利の動向がどうなるのか、しっかりと見ていかんとあかん。

 

 

パターンは把握しておきたいですよね。

 

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