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【ジム・クレイマー】利下げ推測ゲームではなく、もっと大事なことに時間を使おう!ダウ銘柄・トップ10!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの5/16のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

マイルストーンというのはまあきりがいい数字なわけやが、見方によってはただきりがいいだけやから意味がなく見えたり恣意的に見えるかもしれんが、でもやっぱり大切にした方がええ。そういう意味では今日は日中、ダウが史上初めて40,000を超えた時があったな。結局でも今日はちょっと下落の日になって、ダウは-0.10%、SP500は-0.21%、そしてナスダックは-0.26%だったんやけどな。ダウが30,000に達したのは2020年の11月だったんやが、そこからの大きな飛躍や。

 

きりがいいということでいい機会やから、ダウをここまで押し上げたのはどの銘柄かというのを今おさえておくべきやと思うんや。近年常にテクノロジー株がマーケットを牽引していると言われ続けとるが、ダウが30,000から40,000に到達する過程で、その上昇に最も貢献した上位10銘柄を見てみると、テクノロジー銘柄はその中の2つだけしかないんや。金利がテクノロジー株に有利に働いたとかなんとか言われとるが、ダウを押し上げた銘柄にとってはそういうことではないで。代わりにこの10銘柄に共通しているのは、非常に強力で卓越した経営陣を持っといることや。これらトップ10銘柄を見ていくことで、マーケットが本当に何を望んでいるのかを学ぶことができるというものや。ということで一つずつ見ていくで。

 

まずはアメリカン・エキスプレスや。ダウが30,000を超えてから108%も上昇したんや。これは、ポストCOVIDの旅行とレジャーのブームから来たと言うことができるやろう。COVID後に人々が自分の人生を見直して、この有限の人生を楽しまなければと旅行をしまくるようになったことから大きな恩恵を受けたで。あとは、在宅勤務の増加からのオフィス復帰で仲間意識が高まって、同僚と夕食に出かけたり、誰かと一緒に過ごすことが増えたことも、この会社の成功要因の一つや。

 

でも更に重要なのは、CEOのStephen Squeriが6年前にトップの職に就いて、若い世代、すなわちミレニアル世代やジェネレーションZを顧客として狙う決断をしたことです。これがクレジットカード利用を活性化させて、アメックスに多くの新しい顧客をもたらしたんや。この若い世代はオンラインでの価格比較に慣れていて、価値を求めるのに貪欲で、節約志向や。Stephen Squeri、個別サービスと豊富なポイントシステムを提供し続けて若い顧客も含めて顧客を引き続けとるんや。

 

二銘柄目は、キャタピラーを挙げるで。2020年の11月から100%以上上昇しとるんや。成功の理由は明白や。連邦政府のインフラ投資法案からのお金がどんどん流れて来とるんや。そして再び言うようやが、やっぱりCEOが素晴らしいんや。Jim Umplebyは会社を2017年に引き継いで以来頑張って来た、素晴らしい謙虚なCEOや。彼はキャタピラーをシクリカル株になるべくしないように、ようは景気の波にビジネスができるだけ左右されないようにする決断をしたんや。

 

景気変動の激しい産業からの脱却を図って、株主への資本還元に集中するために自社株買いを実施したんや。また、中国事業に集中していたのが、もっと多角化することも進めて、振り返ってみればこれは本当に素晴らしい判断やったで。今、キャタピラーの株価の大きな推進力は、データセンターとエネルギーや。アナリストたちはこれらの変化を認識するのが非常に遅くて、多くの人がこの株の株価の上昇に危惧を言ったり反対したりしてきた。わいは、キャタピラーが単なるシクリカル株から、半永久的な成長ストーリーを持つ株に変わったと思うで。Jimは素晴らしいことをやってのけたと言いたい。

 

三銘柄目はマイクロソフトで、2020年の11月からは100%上昇しとるんや。この大きな上昇の主要因としては、これは、CEOのSatya NadellaがクラウドインフラストラクチャビジネスであるAzureに全力を注ぐ決断をしたことが挙げられるで。Amazon Web Servicesとの競争に真っ向勝負を挑むことは大胆な賭けやったが、それは報われたんや。そして最近では、OpenAIへの大規模な投資によるAIへの積極的な姿勢がマイクロソフトをテクノロジー株の中でもポールポジションにいることを可能にしとるで。Nvidia以外で実際のAI関連で巨大な利益センターを持つ数少ない企業の一つや。

 

第四に、ゴールドマン・サックスを挙げるで。CEOのデビッド・ソロモンはその任期中にいくつかの厳しい批判を受けたが、株価はダウが30,000から40,000に到達する過程で103%も上昇したんや。ソロモンへの批判の多くは現実とはかけ離れとる。彼がゴールドマンを本来のルーツに戻して、最も裕福な人々に焦点を当て、M&AやIPOのトップに立ち続けることで、彼は静かに、でも巨大な利益を会社にもたらしとる。彼は会社を消費者向けに転換しようとした以前の方針を巻き戻していて、消費者向けにしようとすることはそもそもゴールドマンが行うべきことではなかったため失敗したんやが、彼はエッジの効いた人物でありながらビジネスの良い面も持ち合わせていて、損失を切るタイミングを知っとる。これはCEOとして優れた特質で、だから今日株価は新高値をつけたんや。

 

第五に、メルクや。2020年の11月から71%も上昇しとる。CEOのRob Davisの手腕によるものや。この会社は驚異的な癌治療薬フランチャイズ、キイトルーダで大きくベットしたんやが、より重要なのは、そこからの利益を活用して買収を行って、パイプラインを強化していることや。10.8億ドルでプロメセウスを買収したりな。それでいろいろな分野のパイプランを強化しとって、そういう買収が2028年にキイトルーダの特許保護が失われることに対処するのに役立つんや。買収戦略がなかったら、株価は今よりもかなり低かったやろう。

 

第六に、シェブロンや。2020年の11月から77%も上昇しとる。CEOマイク・ワースは株主を最優先に考えとるんや。この会社は一貫した成長とともに大規模な配当を支払っていて、石油業界で最も優れた株の一つとなっとる。今ヘスを530億ドルで買収できるかどうかで、規制当局と争っとるわけやが、どうなるやろうか。今月、同業大手のエクソンモービルが、20年余りぶりの大規模案件となった600億ドルでのパイオニア・ナチュラル・リソーシズ買収を完了したしな。

 

第七に、わいがOwn it, don't trade itと常に言っているアップルや。2020年の11月から67%も上がっとる。この上昇の過程で見られたサービス収益の成功は素晴らしかったで。アップルのエコシステムに一度入ると、支払いが続き、皆そこから抜けられなくなり、アップルはどんどん成長していくんや。驚異的な顧客満足度を考えると、サービス収益を顧客1人あたりの生涯価値にまで拡張することができる。iPhoneの購入が利益の始まりに過ぎないことがわかるやろ。中国への依存度が高すぎるという懸念も理解するが、でもCEOのティム・クックはその点も理解していて、インドとかの、人口の多い他の地域への積極的な展開を進めとる。全体的にティム・クックは素晴らしい仕事をしとると思うで。評価すべきや。

 

第八に、JPモルガンや。2020年の4月から72%も上昇しとる。CEOのジェイミー・ダイモンは素晴らしいバンカーで、優れたチームを組んでいて、ミスをほとんど犯さないんや。この株は今日新高値をつけたがまだまだ割安やと思うし、わいは配当も好きやで。

 

ここまでの勝者のほとんどはFedにそれほど依存してないんやが、第九番目の大手保険会社トラベラーズは、金利の上昇から大きな利益を得ていて、それが利益を劇的に増加させとる。だから2020年の4月から63%も上昇しとるんや。

 

最後。10銘柄目として、ユナイテッドヘルスを挙げるで。2020年の4月から55%上昇しとるが、これを評価しようとすると、二つの理由に行き着くんや。一つは、医療費の抑制ができないこと、もう一つは彼らのヘルスサービス部門が非常に収益性が高いことや。医療費の高騰をどうやって抑えるかはわからん。残念ながら、医療インフレは抑制できないようや。

 

ということで、ここまでダウが30000から40000に上昇する過程で最も貢献した10銘柄を見てきたわけやが、このリストは、Fedの委員の発言や利下げ推測ゲームに注目する時間を大幅に減らすべきであるということの象徴になっとるんや。もっと大事な話すべきこと、考えるべきことがあると思わんか?より長い時間軸で見たら、経営陣のビジョンが大事で、経営戦略が大事だと思わんか?そういうことに集中して自分たちはホームワークをしたり議論したりすべきやと思うやろ?

 

 

長期的目線が大事ですね。

 

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