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【ジム・クレイマー】だからトレードするなって言っただろ!?経済指標が強くて債券金利が上がっても関係なし!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの5/23のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

わかるで。ひどい下落の日やったよな。ダウは2023年の三月以来のひどい日になった。でも一つだけ突出してパフォーマンスが良かった株があるよな。どうしたって目立ってしまう。そうや、Nvidiaや。この株にとっては今日は素晴らしい日やった。皆わいがこの株をずっとずっと前から気に入っていることを知っとることやろう。決算をうけてこのNvidia株の上昇をうけて、いろいろな言葉が乱れとんどるのを知っとる。今は利確のチャンスなんじゃないか、とか、ここから実はショートした方がいいんじゃないか、とか。

 

Nvidiaはわいらの時代における最大のAI関連銘柄で、AIに関連しとるというのは言い方が足りなくて、AI革命を一手に支えていると言った方が正しい。様々なビジネスの境界を超えた奇跡的な半導体で世界を変える原動力になっとる。はたしてこの上昇でこの株の勝利を宣言して、売り払って利確するべきやろうか?そう思っている人には、このジョークをお伝えしたい。ではいくで。

 

「ねえお父さん、なんで自分の妹の名前はローズなの?」
「それは母さんがバラが好きだからさ。」
「なるほど、ありがとう、お父さん。」
「どういたしまして、Nvidiaよ。」

 

わかったかな?この両親は好きなものの名前を子供につける。息子の名前がNvidiaということで、このお父さんはNvidiaにぞっこんという話や。実際わいはNvidiaにぞっこんで犬の名前をつけとったから、ジョーク味が薄れるかもしれんが、皆それほどNvidiaが大好きやというジョークや。今日はダウは-1.53%、SP500は-0.74%、そしてナスダックは-0.39%と下落の日になったんやが、でも市場全体が悲惨だった日にもかかわらず、Nvidiaの株価は他の株と関係なく、Fedとも無関係に上昇したんや。

 

Nvidiaはもはや単なる半導体企業以上の存在で、プラットフォーム企業以上の存在や。そもそもNvidiaの社名の由来を知っとるか?「Infinite」を意味する「n」とラテン語で「Vision」を意味する「Vidia」が組み合わさったもので、「Infinite」は「無限」を意味しするから、「無限のビジョン」という意味が込められていて、まさに社名にふさわしいビジネスをやっとると言えるやろう。

 

Nvidiaの昨夜の決算は素晴らしかった。売り上げもEPSも予想を大きくビートしたし、来期の売上高のガイダンスも、予想268億ドルのところ280億ドルやった。さらに1対10の株式分割と四半期配当を150%増の1株あたり10セントにすることも発表した。もし今日の地合いがもっと良かったら、この株はもっともっと上昇しとったことやろう。マーケットが全体が崩れる前に、最高値の1063ドルに達して、その後はやや下落に飲み込まれたが、それでも他のすべてが下落している中で大きな勝利を収めた。

 

ではなぜ今日株価は下落したのか。それはS&Pグローバルが発表した購買担当者指数(PMI)が予想より強くて、経済強いやないかとなって、利下げ観測が後退して、利下げの織り込まれていた時期が12月にあとずれしたことが大きいで。やっぱりあまりにサービス経済が好調であることをわいらは再確認してしまって、これにより債券金利が上昇して、株式市場に疑問が投げかけられたんや。多くの人々は利下げを期待して株をもっとるんやが、経済データが良すぎるとその期待が交代するし、皆が失望するたびに金利が上昇してしまう。でもわいは実は、失業率がもっともっと高くなるまで、一貫して経済のネガティブな数字が続くことはないと思っとるんや。経済が本当に減速するかどうかは失業が増えるかどうかにかかっとるんや。

 

こういう膠着状態やとFedが利下げするのが難しくなって、そうなると多くの人にとって株を持ち続けることが難しくなってしまう。利下げを期待している人たちは、今日のように簡単に動揺してしまう。債券金利が上がるたびにこうした現象が起こる。今日はほぼすべてのテクノロジー株とバリュエーションが高い株が大きく下落したんや。ほとんどの半導体株でさえ、はじめはNvidiaにつられて上がっとったが、最終的には下落してしまった。まあでもここまで大きく株式市場全体が上がってきたから、いつかのタイミングではプルバックが必要だったともいえる。そしてそういう状況だからこそ、Nvidiaの輝きが目立ったんや。

 

さあ、それではNvidiaについて語ろうやないか。といっても目新しいことは何もないで。わいがいつも言うとることを確認するだけや。CEOのJensen Huangのことをわいは現代のダ・ヴィンチと呼ぶことがある。彼はビジョナリーであり、現代のルネサンス人や。AI革命を一手に引き受けとる。AIのパワーについては今までさんざん言ってきたが、今回もシンプルな例を挙げよう。もしあなたが英語があまり得意でないとして、マクドナルドのドライブスルーを利用したいんだけども、注文を間違えるのではないかと不安やったとしよう。

 

ドライブスルーのスピーカーは音質も悪い。伝えるのに四苦八苦してしまう。でももしスピーカーの向こう側にいるのが人ではなく、NvidiaのAIロボットだったらどうや?そのAIロボは27の言語を話し、一度も間違えることはないし、疲れ知らずで確認を繰り返し、きちんとあなたの注文が終わるまであきらめることもない。あなたはストレスフリーで、最速で最高の体験が得られる。アメリカには合法的な移民が4000万人いる。こういうことはとても大きなビジネスになりうる。このシステムを全国展開する企業が勝者となる。支えるのはNvidiaや。

 

また、世界最高の完全自動運転の車を作りたいとしよう。人の命がかかっとるから、誤りを決して犯さず、安全で規制当局も受け入れざるを得ないほど盤石なシステムを持つ車が必要や。その自動運転車は必ずNvidiaのチップで作られることやろう。なぜならこういうものには最も高性能な半導体を使わなければあかんからや。だからこそ、自らも半導体を開発しようと目論んだイーロン・マスクが、テスラ用にNvidiaの半導体を大量に購入しとるんや。

 

Nvidiaの半導体は、他のどの製品よりも優れとる。でも株式市場や懐疑主義者たちは、やっぱり懸念を持って物事を見る。わいらはこれまでにも多くの天才やそれに率いられる会社の株を見てきた。時に完璧すぎだと思われる株が後々メッキがはがれることもあった。わいら何度も騙されてきた。だからこそ、今のNvidiaの、あまりに状況的にすべてがうまくいっていて、注文が止まることを知らない状況にあっても、結局何かが最終的にうまくいかなくなるだろうという本能的な疑念を多くの人が持っとる。

 

もしかしらNvidiaの半導体は性能的に他社にいつかは抜かれるんじゃないか。まだまだ未知の競争相手がいるかもしれん。あとは単純にバリュエーションが高すぎるのではないか、とか。でも、こういう疑念はいろいろな会社にはあてはまるかもしれんが、わいはNvidiaには当てはまらないと思うんや。なぜならこの会社は常に予想を大幅に上回る会社だからや。株価が将来の利益に基づいて高く見えるかもしれんが、実際の数字が常に大幅に予想を上回っていくために、振り返ってみると常にずっと安かったことが分かるという状態なんや。過去を振り返ると、Nvidiaは現在の2.5兆ドルの市場価値に至るまでの過程で、本当に高かったことはないんやで。

 

これが、冒頭のジョークに繋がる。Nvidia株は持っていればぐんぐん上がるため、錬金術のようなものだと魅了されている人々も多くて、その多くはNvidiaが何をしているのか分かってなかったりする。場合によってはJensen Huangの着ているかっこいいバイクジャケットにクールさを感じて株を買っている人もいるかもしれん。そしてほとんどの、B-to-Bの会社の場合、彼らが実際に何をしているのか、製品がどのように機能するのかを理解するのは難しいんや。

 

でもちょっとニュースをおっていれば、いかにNvidiaがAIの分野でほとんど独占的であるのか、いかに彼らの製品が不足しているのか、簡単にわかるはずや。そしてそれがわかれば、わいがいつも言っている結論にいきつくのも難しくないはずや。わいはいつも何て言うとる?Own it, don't trade itやろ。この株を保有して、さらにホームワークを継続すれば、いかに顧客がNvidiaの製品を求め続けているのかわかるはずや。時にNvidiaは大丈夫かみたいな論調の人が出てくるが、それはわいがいつもOwn it, don't trade itといっているもう一つの株、Appleでいつも見られる現象や。

 

結論やが、じゃあここからNvidiaはどうすべきなのか?もしこれからちょっとプルバックがあって買いの好機が来たと思ったら、それを逃さないでほしいんや。ただ、買ったらずっと持っておいてほしい。この株はトレードにはむかない。この会社は新しい産業革命に専念していて、その革命を見守るにはトレードではないで、株を持ち続けることや。AI革命が何か他のものにとって代わられるまでは、他のどの会社もNvidiaという会社に肉薄することすらできんやろう。まさにOwn it, don't trade itや。今日上がったからといって、持っていたらそれをすぐ売ろうとするんやないで。実際、ポートフォリオに占める割合があまりに大きくなったからという理由でNvidia株を処分するんやったらそれは正当な理由やが、その場合を除いては微塵も株を売らん方がええと思うで。

 

 

Nvidiaの決算は凄かったですね。

 

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