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【ジム・クレイマー】持てる者と持たざる者の分断が、あなたのポートフォリオに直接的に関係する!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの6/6のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

今日の株式市場は一日中ほとんど動きがなかった感じやな。ダウは+0.20%、SP500は-0.02%、そしてナスダックは-0.09%だったんやが、明日は非常に重要や。雇用統計の発表がある。非農業部門雇用者数がどうなのか。失業率がどうなのか。それを前に、わいは今日は持てる者と持たざる者の違いについて話す必要があると感じとる。この国にはまさに分断がおこっとる。いろいろな面で二つに分けられるんやが、その大きなものの一つが、持てるものと持たざるものや。この両者の格差、そしての世の中の捉え方はどんどん差が開いていっとるで。

 

誰もがまだまだインフレの影響を感じとるやろう。その影響が直撃しとるのはどっちや?持たざるものやろ?この持たざるものについて考えることは、あなたのポートフォリオや次に株式市場で何が起こるかを考えるうえで非常に大事なんや。ここまでいろいろなリテールの決算があって、あるCEOは、消費者はどんどん困窮している、といい、あるCEOは、それほど消費の落ち込みは見られない、という。それは当たり前や。それぞれリーチしとる消費者層が各リテールで違うわけやから。

 

ほとんどのリテーラーは消費者の全体像について知っているというよりは、自分たちの消費者、自分たちの顧客について知っているだけや。だからこそ、いろいろ幅広くリテールの決算を見て、カンファレンスコールを聞いて、総合的に消費者のことを捉えることが必要なんや。いくつかここでも例を挙げたいんやが、まずはFive Belowから始めたいと思う。この店は、工作キット、パーティーグッズなど日用品の廉価販売の楽しいチェーンやが、でも生活必需品を売っているわけでは無い会社や。

 

このフィラデルフィアに本社がある会社はここまで非常に利益を上げて成長しとったが、今は確かな壁にぶつかっとる。既存店売上高が全然あかん。昨晩の決算はまるで鉛の風船のように重かった。本当にひどい数字で、既存店売上高のガイダンスも非常に弱く、アナリストたちは目標株価を引き下げることを余儀なくされた。だから株価は今日10.6%も下落したで。じゃあ果たして何が問題だったんやろうか?CEOのジョエル・アンダーソンの言葉を聞いてくれ。非常に考えさせられるものやったんや。

 

このCEOは非常に賢明なんやが、彼が言うには、「この四半期は、消費者が食料、燃料、家賃などの多くの主要カテゴリーで数年にわたるインフレーションの影響を感じており、そのために任意の支出、必須ではない支出に対してより慎重になっていることを確認しました。」そして彼は続ける。「我々が経験した減速はすべての地域で見られ、広範なマクロ的影響がありました。」この言葉はわいにとっては非常に衝撃的だったんやが、彼だけではありません。

 

昨日、Dollar TreeのCEORick Dreilingからも同様の話を聞いたで。Dollar Treeは16,000店舗を展開しているわけやが、彼は次のように説明しとる。「これが、2020年の第1四半期のパンデミック開始以来、Dollar Treeで初めての任意の売上減少でした。我々の第1四半期の比較売上高は予想を下回り、なぜならば今年のイースターは特に困難だったからです。」ここでキーワードや。イースター、これが非常に重要や。なぜならこの時期はイースターが必須ではないものの売り上げの主要な推進力だからや。

 

特にDollar Treeのようなリテールにとってはイースターは他のリテールよりも10倍重要や。なのに、今年はどうだったのかというと、Rickの言葉を引き続き引用すると、「最近の消費者調査によると、今年のイースターの集まりは20%減少し、いつもより6百万世帯少ない世帯しかイースター製品を購入しませんでした。」ということなんや。なんということや。良くない話や。全く良くない。ただ、こういう分析には気をつけないとあかん。全員が困っとるわけではない。さっき持てる者と持たざるものの話をしたよな。

 

この国には、別の消費者層が存在しとる。今年のイースターが厳しかったことにさえ気づいていない層がおる。そしてこの層には、Costcoの会員で日常的にCostcoで買い物をする7450万世帯が含まれる。会員になる最もベーシックなものの会員費は$60や。60ドル皆喜んで払うのは、これらの人々は、会員になればそれ以上、食料品や他の品物で多額の節約ができることを知っとるからや。Costcoは少数の製品を大量に取り扱い、それにより供給業者と厳しい交渉ができる。この会社はしかも人気があるゆえに、交渉に応じないサプライヤーを簡単に退けることができ、自社のプレミアムブランドであるカークランドシグネチャーをどんどん推していくことも可能や。

 

わいはもうほとんど独占的にいろいろなカークランド製品を購入したりしとる。わいの個人的意見やが、カークランドの製品はほとんど常に他の会社の製品より品質がより良く、しかも安価や。そして、わいはその大きなサイズも気に入っとる。ただ、ここでCostcoの一般的に消費者について考えてみよう。まずCostcoはだいたい郊外にあるから、店舗に行くためには車が必要や。今は車の価格が上がりすぎとって多くの人々にとって車は手の届かないものになっているにもかかわらず、や。

 

次に、さっき言うたが、会員になるために60ドルが必要や。これは多くの人々にとっては意味のある初期費用やが、この$60を払いたくない、もしくは払えないぐらい困窮しとる消費者がアメリカで増えとることはいろいろな調査結果から明らかや。さらに、Costcoは大量の商品を大きなサイズで売っとるが、それを収納するために十分な大きさの家やアパートが必要や。家に十分なスペースがなければCostcoに行く気にはならんやろう。つまり、裕福な消費者だけがCostcoに行くようになり、彼らが更にCostcoの恩恵を受けてお得な目にあうことができるということや。だからCostcoの好調さは持てるものの好調さであって、持たざる者の好調さではないということや。

 

裕福ではない人はWalmartにはいくかもしれんし、TJXやOllie'sなどのオフプライスチェーンにいくやろう。これらの会社は、在庫を処分する必要がある現金に困っている小売業者から商品を手に入れるため、業界全体が苦しんでいるときに繁栄する。わいはちなみにOllie'sが大好きで、水にぬれてぐだぐだになったために1ドル以下で売っとる本とかを大量に買うのが好きや。だって問題ないからな。まだまだ全然読めるんや。

 

さて、消費者の分断はさまざまな場面で見られるが、わいらは普段そのことについて話したくないし、見たくもない。取り上げたくない。ビッグマック、フライ、ダイエットコーラのコンボが高すぎる人とそうではない人。オリーブガーデンが高すぎる人とそうではない人。この国には持たざるひとの困窮が日増しに激化していっとる。思えば株式市場もそうよな。株式市場は今絶好調や。誰が恩恵をうけとる?株を買えるだけの余裕がある人だけが恩恵をうける。それによってインフレによる打撃を和らげることができる。金利が非常に高いから不動産を現金で購入できる人なんかは、それで賃料をとることもできる。

 

住宅と車は、Fedが直面しているインフレ問題の主要な部分や。昨日も、商業不動産の問題について嘆いていた億万長者がなんか言うとったが、彼らは一般の人々が抱える問題に対して無感覚や。ここのところ毎日のように、株価を上げたいがために金利を複数回引き下げようと主張する人が大声でテレビに出とる。わいも株価が上がることを望んではいる。やけど何度も利下げをやったあげく、もしインフレがぶり返しでもしたが、打撃を受けるのは持たざる人や。Costcoの会員になれず、今年イースターを祝うこともできなかった人や。

 

こういう状況だからこそ明日の雇用統計の重要性が高いんや。Fedは失業者が増えるまで金利を引き下げることはできん。一方で大量解雇を引き起こしたくはない。難しい立場にある。ただ、確かなことは、Fedが気にかけているのは、Costcoを利用できない人々、イースターを祝えない人々、仕事に行くために車を維持するのに苦労している人々、アパートの家賃が高すぎてどうしようもなくなっている人々や。格差が問題や。でも、富裕層の投資家はこの格差について十分に理解していない。明日の雇用統計の数字が強すぎると、投資家は失望するやろう。なぜなら、それは利下げがないことを意味するから。でも一方で、強い雇用統計は人々がまだ仕事を見つけられていることを意味する。

 

結論やが、消費者の分断があることはあなたのポートフォリオに直接的に関係するからわかっとかんとあかん。それぞれのリテールで顧客層が違うことは重要や。そして株価を上げたいウォール街は弱い雇用統計を望んどるかもしれんが、その背後に何があるのかを忘れたらあかん。弱いということは大量の失業者がでとるということや。明日、失業率が4%未満で利下げ観測が全然拡大しないやないかと投資家が腹を立てても、パウエル議長は大きなポートフォリオを持つ投資家のことを心配しているわけではない。彼は銀行にほとんど何も持っていない何千万もの人々のことを心配しとる。この視点も重要や。今は経済減速と利下げ観測のせめぎあいの、微妙な時期やということや。

 

 

格差は開くばかりですね。。。

 

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