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【ジム・クレイマー】今のマーケットの多すぎる地雷原!自分たちの仕事はブルマーケットを見つけること!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの6/13のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

今日もSP500とナスダックは終値で新高値を更新しとるが、もろ手をあげて全てのセクターが絶好調に上がっているというわけではないで。むしろその逆で、全然だめなセクターというのが見受けられる。今日はダウは-0.17%、SP500は+0.23%、そしてナスダックは+0.34%となったが、上昇しているのはかなり狭い範囲のセクターや。より多くの企業やセクターが好調にならない限り、健全な成長は見込めないんや。もっともっと多くの投資家が大きくマーケットに参入したいと思うには、そういう幅広いセクターの成長が必要で、それを皆みたいと思っとる。

 

わいは日々多くの人としゃべるが、今のラリーは限られたセクターだけで、しかも多くの人はこのラリーが持続可能ではないと思っとる。だから好調さが幅広く他のセクターに広がらない限り、そろそろ撤退した方がいいのではと考えとる。今のラリーは確かに、Nvidia、Apple、Microsoft、Alphabet、Amazon、Oracleなどの少数の株によって牽引されとる。今日はNvidiaとOracleは新高値を更新したが、後大きく上がったのは、Broadcomよな。わいのファンドでもこの株を持っとるが、データセンターに組み込まれる多くの設備を作る会社や。

 

AI以外に多くの他のテクノロジービジネスもやっとって、特に大きなテレコム部門は長い間停滞しとった。ただAI部分からの収益は3.1億ドルに達して、前四半期の2.3億ドルから大幅に増加したんや。こういう伸びがネガティブな要素を完全に上回ったんや。AI関連のビジネスは売上の継続的な急増を見せて、経営陣は年間の売上ガイダンスを110億ドルに引き上げた。素晴らしいし、わいがそれこそCNBC Investing Clubのメンバーに言ってきたように、まさにわいがこの株を買った時の読み、すなわちAIとデータセンター需要に乗る事が裏付けられとる。今AVGOはマーケットの中でも最も優れたAI株の一つや。

 

しかもこの会社はまるでNvidiaがやったように、10対1の株式分割を発表しとるんや。まだ実施されているわけではないが、既にこのニュースはポジティブな効果を発揮しとるやろう。そしていつものように、AVGOの決算が良かったということでボーリングのピンが倒れるように、良い波及効果が他の株にも広がったんや。Nvidiaが3.5%上昇し、Dellとかも2.4%上昇した。ちなみに今Adobeが決算後に時間外で15%以上も上がっとる。テクノロジー会社の勢いが凄いことになっとるで。

 

ただ、今のこのマーケットは一握りのテクノロジー株によって導かれとる。もっと多くのセクターがブルマーケットに参加するのを見たいと思うが、それが容易ではないという問題があり、そういう問題をわかっていないと、ダメなセクターにお金をいれたら失うリスクがあるんや。ということで、絶好調なテクノロジー株だけではなく注意が必要なセクターも同時に見ておかないと、損をしてしまうで。だから今回いくつか取り上げたいと思うんや。

 

まずは銀行セクターからいこうやないか。このグループはここまで、マーケットの主要セクターとして非常に堅調な成果を上げとったんや。去年の秋に金利の引き上げが終わったと皆が認識して以来、非常に堅実な成長を遂げて、第1四半期の決算発表で堅調な結果を出して、予想を上回る数字を示した銀行が多かった。でもその勢いが今失速しとる。例えば最良の地方銀行の一つであるHuntington Bancshares HBANが投資家向けのミーティングでガイダンスを引き下げたんや。純金利収入、いわゆるNIRが低下したためや。

 

これは全く予想外の出来事やったで。予測では1%から4%の減少になると言われとって、でも以前はプラスマイナス2%の範囲でフラットやと予想されとった。なんだ、大したことないじゃないかと思うかもしれんが、全てが順調だと思っているときにこういう発表があると不安になるで。そして不安になった投資家たちは、まずは銀行株を売ってから考えようとする。無駄にリスクを取り続ける理由はないからな。個人的にはわいはHBANは例外だと思うが、ここにわいの個人的な意見は関係ないで。現に株価が大きく下落しとるということが大事や。今のところ、誰もがHBANの二の舞になることを恐れて銀行株に近づこうとしないんや。

 

第二に、ヘルスケアを挙げときたい。これは非常に信頼できるグループやったが、最近は低迷しとる。今週Mad Moneyを見てくれとる人は、わいが今年後半の景気減速を見据えてヘルスケア株の中でも特定のセクターを狙えと言うとるのは知っとるやろう。わいはヘルスケア分野はインフレが低下する中でのスローダウンで購入すべき株やと思うで。ただ、先週は非常に強い雇用統計が発表されて、力強い雇用が見られた。だから、今週のCPIとかはソフトやったが、まだまだ経済全体の方向性は確定してないとも言える。Fedも経済のスローダウンが差し迫っているという明確なサインがあるとは言わんかった。ただ、わいはやっぱり経済減速に耐えうる株を、今そういう株がそこまでいけてない時に買っておくべきやと思うが、残念ながらほとんどの人はそれをせんのや。逆に今上がっている株をどんどん追いかけるのが好きな人のなんと多いことか。わいは追いかけるのが嫌いなんやが、多くの人は追いかける。

 

第三に輸送株もあげておくで。これはわいが心配しとるグループや。輸送株の昨今の大きな不調は、もしかしたら経済が予想以上に急激に減速するかもしれないことを示唆しとる。例えば、UPSは今年14%下落して、先月には150ドルから134ドルに急落したで。これは懸念材料や。JB Huntも今年20%以上下落しとる。トラック輸送分野は不調や。あとは、鉄道会社の状況もひどいで。この通常堅調なグループが突然、大きな打撃を受けとるんや。CSXとNorfolak Southernは今年ここまでで6%、Union Pacificは9%以上も下落しとる。しかもこの下落は止まる気配がない。AppleやBroadcomとかの好調なテクノロジー株とは対照的に、非常に厳しい状況なんや。

 

四つ目に、食品・飲料グループの急激な下降も目立つで。非常に信頼感の高い株だったMoroson Coorsは今年ここまでで17%以上下落しとる。52週間底値にどんどん向かっていっとる。Kraft Heinzは今年ここまでで12%下落しとる。Pepsicoは普通はそこまで激しい動きを見せない株やが、1か月前の183ドルから今日は163ドルまで下がって、年初から-9.7%や。更にMcdonaldsは1月には302ドルだったのが253ドルに下がっとって、今52週底値からちょっと上なだけや。Starbucksも年間で14%以上下落しとる。あと、レストラングループは、どんどん上がるチポトレとかの株は例外で、多くは非常に失望させる結果となっとる。

 

あとは、航空宇宙分野も軟調になってきたで。GEがサプライチェーン問題に関連してJPモルガンのガイダンス引き下げのために3%以上下落して、Boeingの株価も冴えないままや。Boeingはまるでいつも損失を被っとるようや。今挙げた方なセクターは最大の下落セクターで、そこまでではなくても、石油・ガス、リテール、薬局、エンターテインメントなど、不調なセクターはまだまだあるんや。なぜこれらが不調なのかも原因はわかっとる。今回の数字が悪かったか、将来のガイダンスが引き下げられたか、その両方か、や。

 

今のマーケットには多くの地雷原が存在する。今のマーケットが広がる必要があるのではなく、買い手が広がることができないんや。リスクが大きすぎて、テクノロジー株以外の不確実性が高すぎるんや。テクノロジー株の確実性は、Accrarated computingとGenerative AIによるものや。そしてそれはNvidiaのCEOのJensen Huangが支えとるものや。

 

結論やが、重要なのは、悪いセクターが上がるのを待っていたらいつまでもいいセクターでの儲けに乗ることはできないということや。こういう幅広く上がらないマーケットでも、ブルには乗っていかんとあかん。そうでなければもう既にNvidiaや他のテクノロジー株の儲けを逃しとったやろう。わいの、そしてあなたの仕事は、常にどこかにはあるブルマーケットを見つけることなんや。

 

 

地雷を踏みたくないです。

 

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