こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの6/27のMad Moneyはどうだったでしょうか。
今日薬局で何が問題なのかがわかったよな。ドラッグストアの何が問題なのか。今はどの店も万引き対策で、石鹸一つ買うためにでもすべてロックがついていて、まるで刑務所のようなセキュリティを備える商品監獄になっとる。でも人件費を安く抑えたいから人員は最小限で、ドアのロックをいちいち開けてもらうのに時間がかかる。
今日はダウは+0.09%、SP500は+0.09%、そしてナスダックは+0.30%だったわけやが、まあでもドラッグストアの問題は端的に言うと、万引きとか万引き対策ではなくて、結局のところAmazonなんや。Amazonが史上最高値を更新し、時価総額が初めて2兆ドルを超えて、2兆ドルクラブの仲間入りしたわけやが、一方ドラッグストアのWalgreensの株価は12ドルへと、22%下落してしまったんや。マルチイヤーにおける最低値で、この会社にとって最悪の日になったんや。
わいは今日のCNBC Investing ClubのmeetingではAmazonの素晴らしさを議論したわけやが、Amazonの素晴らしさはいくら強調しても強調しきれないぐらいやと思っとる。Amazonは選んだほぼどんな業界も一掃することができるとわいは思うんや。例えば、今日、超低価格でありながらしばしば超低品質のオンラインソースから多くの製品を調達するTemuとかSheinに対抗するために、ディスカウントストアを開設する計画があることが分かったんや。
TemuとかSheinのような新興の格安通販は世界で強力な影響力を持つようになったんやがが、Amazonは彼らに対抗するこれまでで最大の動きをここで繰り出してきたんや。どんどん時代に合わせて進化していく、そういうAmazonと対照的なのがWalgreensや。今回の決算を数字をミスして、株価は1997年以来の最低水準にまで下落したんや。今後多くの赤字店舗を閉鎖する予定ということで、具体的な数は未定やが、アメリカ国内約8700店舗の25%を見直しの対象と説明しとる。
新しいCEOのティム・ウェントワースは、カンファレンスコールで「運営環境の厳しさと持続期間が、戦略的および運営上の見直しの緊急性をさらに高めた」と述べたんや。更に、「現在のドラッグストアのビジネスモデルは持続不可能であり、運営環境の課題に対応するためには市場へのアプローチを変える必要がある」とも述べた。
彼のアイデアには、まだまだ薬局のビジネスにはお金を投入してくこと、いわゆるバックエンドを強化することが含まれとる。そこのビジネスはまだまだ良好や。Walgreensは医療機関向けにBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)を提供するスタートアップ企業のVillageMDに出資しとって、薬局ビジネスの流動性を解放する意図があるが、どうやってそれを行うのかは具体的にはまだわからん。
Walmartは最近、51のヘルスケアクリニックと看護施設を閉鎖したんやが、それらを運営するのがあまりにも高コストで、スタッフを確保するのが難しかったからや。この閉鎖された物件を誰が購入するのかはわからん。多分、プライベートエクイティの誰かやろう。とにかく現実を直視する必要がある。今日のカンファレンスコールを聞くと、それは正直なところ悲劇の物語やった。
新しいCEOのTim Wentworthは、実際には世界で最も優れたビジネスマンの一人なんや。Express Scriptsを立て直し、Cignaに売却して株主に大きな利益をもたらした人物や。彼は医療ビジネスをよく知っとる。Walgreensが現時点で持つ強み、つまり店舗の奥にある薬局ビジネスの素晴らしさを把握しとる。でもWalmartの件でもわかるように、薬剤師を確保するのだけでも困難さがつきまとうんや。
多くの時間をかけて多くの大学の薬学部の学部長や薬科大学の学長と花債をして、また、業界団体とも話をして薬剤師を見つけんとあかん。薬局ビジネスの強みは逃したくない。一方で、彼らは赤字店舗を閉鎖するということやが、果たして簡単にいくものやろうか。薬剤師を雇いながら同時に悪いリース契約から抜け出して、店舗を縮小して薬の販売に専念できるものなんやろうか。
そうする過程でライバルのRiteAidにビジネスを持っていかれたりしないやろうか?そしてAmazonがシンプルにドラッグストアのビジネスを破壊しないやろうか?彼らはBarns and Nobelのような書店ビジネスを破壊したように、参入したビジネスの旧王者はAmazonに破壊されていくんやで。まあでもWalgreensの本当の問題は、何年もの間、さまざまな商品を標準価格で購入する買い物客に頼ってきたことや。そこのところに甘えていた感がある。
お客が店舗の奥に行って薬を取って、その後レジに戻る必要がある時に、その途中でチーズとかを手に取ることが多かった。そういうお客は時間には敏感やが、価格にはあまり敏感じゃない、ほぼ捕虜のような客やった。昔わいのオフィスから1ブロック以内にWalgreensの巨大で美しい店舗が2つもあったんや。なんでそんなに重複しとるんやと思うやろうが、特に2つ目の店舗がオープンしたとき、わいはどれだけそれが素晴らしい店舗だったかを覚えとるで。
その店舗はすべてを備えとって、寿司とかも売っとったんやで。わいはその寿司を食べたが、まあ普通の寿司やった。実際に当時のWalgreensの旧CEOと一緒にそこで番組収録を行ったりもした。2つの店舗が1ブロック以内に存在するのはどうして可能なのか、わいはマネージャーに尋ねたことを覚えとるで。その答えはどういうものだったかというと、1店舗では対応できないほどのビジネスがそこにあったからというものやった。
でも今ではどちらの店舗も閉鎖されてしまった。Walgreensの他の店舗におけるサービスも地獄のようになった。万引きされやすい最良の商品をアクリル板の刑務所に入れるようになってしまった。いちいち店員を呼んでロックを外してもらわないと商品をとれないようになった。一方でビジネスが斜陽で多くの従業員を解雇したため、アクリル板を開ける人が十分にいなくなってしまった。
わいはちょっとしたものを買う時に5分間待ったことがある。わいはきちんとスマホでそれを測っとったんや。たったシェービングクリームを買いたいがために5分待ちたくない。しかもその時、商品は手に入らんかったんや。遅すぎて、最終的にわいはただ立ち去ってしまったから。こんなことになると、Walgreensの顧客はすぐAmazonに鞍替えするやろう。当たり前や。
考えてみてほしい。あなたはAmazon Primeの会員だとして、朝、仕事に行くために準備をするやろ。シェービングクリームを使い切った、もしくはもう少しで終わりそうや、となったら、わざわざWalgreensにいくか?別にすぐほしいものやない。明日の朝ほしいものや。じゃあAmazonの同日配送を利用するだけで十分やないか。店員と何か関わる必要すらない。ただオンラインでいくつかクリックするだけや。
しかもAmazonは安い。品ぞろえも豊富や。Walgreensにいったって限られた種類の商品しか置いていない。お目当てのブランドのものが買えなかったり、お目当てのサイズがなかったりすることは十分考えられる。AmazonはWalgreensをことさら目の敵にしとるわけではないが、彼らは最も便利な場所で最高の価値を持つ最高の製品を手に入れることを目指しとるんや。最も便利な場所とは、つまりあなたの家や。最高の価値を持つとは、最安値ということや。
あと、ドラッグストアの万引き問題において地味に重要なことを言うとこうやないか。それは顧客は目の前で人々が盗んでいるのを見ながら、その人自身は万引きをしたくなければ実際に支払いをするということや。わいは全国各地のWalgreensで人々が警察に捕まるのを見て、そしてその場で釈放されるのも見たで。警官がわいにこう言ったこともあった。「私たちはサンフランシスコで捕まえて釈放するのです」。
被害額950ドルまでの窃盗はカリフォルニアでは「軽犯罪」で、重罪に問うことができないという州法がある。逆にどうや?Amazonで買い物をするときは、客は絶対に代金を支払わんとあかん。支払いボタンを押さずして注文は確定しない。さて、物を買う時の便利さだけではない。Amazonは昔から薬局ビジネスを狙っていて、常にあなたの薬剤師になろうとしとる。
結論やが、おそらく最終的にわいらが医者や薬剤師のAIバージョンと話し始める未来が来たら、旧来のドラッグストアの店の奥はゲームオーバーになるやろう。ちなみに、Amazonはこれに取り組んどって、AI医者は実際のあなたの医者よりも共感的や。どんどん未来が進んだら、ドラッグストアは消えていくやろう。株式市場という場所は非常に厳しいものや。どうやって旧来のドラッグストアのWalgreensが史上最高値を更新しているeコマースとクラウドの巨人に勝てるんや?少なくともわいのお金はAmazonにあるんやで。
Amazonは強すぎですよね。
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