こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの7/18のMad Moneyはどうだったでしょうか。
長年株式投資をやっていると、時に株を持つことが難しく感じることがあるで。今日みたいな日や。もしあなたのポートフォリオが負け組ばっかりで構成されていたら、別に今のような状況になっても利益確定の動きがないから大して株価は下がらんやろう。でも勝ち組の株を持っているなら、どうなるか、それがこの日のような株の動きということや。ダウは-1.29%、SP500は-0.78%、そしてナスダックは-0.70%と大きな下落の日になったで。わいは実は今日こんなことになるとは思ってなかったんやが、勝ち組でポートフォリオを固めていた人は特に大きな打撃をくらったことやろう。
今日のような日があるから、わいは折に触れて、好調な銘柄は規律を持って利確せんとあかんと言うてきたんや。CNBC Investing Clubのメンバーの人ならわかるやろ。わいのファンドは上昇相場で小さな利確を繰り返す。利益を確定するよう常に勧める理由は、今日のように古い勝ち組が打ちのめされる日が続くことがあるからや。もし偏った勝ち組だけの株を持っていてそれが軒並み負ける今日のような日にでくわしたら、もうあなたは株式市場自体を諦めたくなったりするやろう。
さて、どうしてこういう動きが時折おこるのか。今日のような下落がたった今日おこるということをわいは予想していなかったとはいえ、でもこういうことがおこるということは当然のことだということは今夜ここで言うておきたい。きちんと理解しないと果たして自分たちは何に対して立ち向かっているのかを知ることができないからな。今年の勝ち組は最近まで、マグニフィセントセブンやEli Lillyやった。これらの株はもう既に数年間、多くの人の懐を潤してきて、もしあなたがポジションをいじっていなければ、今はあなたのポートフォリオを圧迫するほどのポジションになっとるやろう。
今日の下落は何かが本当に変わったからなのか、それともここまでの上昇が凄かったことへの反動で、ただの一時的な売り圧力なのか、わいらは見極めるために掘り下げる必要がある。もし今余剰資金があれば、この下落は実際には買いのチャンスになりうるかもしれん。今多くの人はそんな風には考えてないけどな。果たしてここまでの勝ち組株が売られているのは、彼らに何か問題があるからなのか、それとも大きく上昇して利益を確定したい人が多いだけなのか、そこは難問や。
負け組の株を持っているなら心配はいらないんやけどな。別に利確の動きが大きくないわけやから。だから負け組の株が下がるのはそれは彼らが良くないからや。でもここまでの勝ち組の株については、「一体何が起こっているんだ」と思わんとあかん。ここまで良い会社だと思っていたのに、果たして株価が高くなりすぎたのか、ここまで勢いは勢いだけで実質がなかったのか、今までの状況と何かが変わったのかを自問せんとあかん。そして今ポジションを整理して逃げた方がいいのか、粘った方がいいのかも決めないとあかん。
Mag7とかの株については、実際何も変わっていないとしか言えんのやが、ただバリュエーション的には確かにこれらの株は一年前よりもずっと高価になっとる。たとえ売り上げと利益が順調に成長していても、や。それは実際小さな問題ではないで。そして二つ目の問題は、勝ち組の株が下がり続けて痛みが止まらないことや。典型的な株価の調整で10%の下落という目安があるが、ここまではチャートに基づいて粛々と下落相場では売りまくろうというトレーダーが出てきたりする。彼らの株がチャート上で壊れたと判断したら、どんどん売り浴びせてくる人たちがいる。短期的にも中期的にも、チャートはそういう意味で非常に重要で、チャートが壊れるとより株価下落がとまらない傾向があるのは問題や。
三つ目の問題として、株価が下がり始めると、そして特にかつて人気のあった株が下落すると、結局これらはただのバブルだったと言う人々が常におる。そしてチャートを見る人と同じく、彼らはこれらの株をショートしようと考えるんや。個人が本当に大打撃を株価に与えることはできないが、ショートセラーは集まったら一大勢力となって、株価が上昇基調に戻ろうとするたびにそれを阻止しようとしたりする。わいはこの日一日で、三度も異なる時点でモメンタム株が反発しようとしているのを見たが、三度ともショートセラーが現れてそれをつぶしたんや。現在、これらのショートポイントはメガキャップ株に一斉に集結しとる。
こういう全体的な問題があることを抑えたうえで、それでは各マグニフィセントセブンの株+Eli Lillyのベアケースとしてなんでこれらの株が今売られているのか、個別に見ていこうやないか。まずはAmazonや。この株はまだ年間で20%以上上昇していて、多くの株をパフォーマンスで上回っとるが、問題は株価が利益の40倍と割高なことや。他の会社と比べてだけではなく、Amazon自身の歴史的なバリュエーションと比べても高い数値や。しかも他の会社と比較してもこれからの低金利の恩恵を大きく受けるわけではない。
だから人々はAmazon株から逃げ出すんや。そして金利が下がると売り上げが爆発的に増えると見られていてるD.R.Hortonのようなシクリカル株が買われるというわけや。D.R.Hortonなんか今日、株価は10%以上上昇したんやで。対照的にAmazonは-2%以上の下落や。次にAlphabetはどうや?この株はバリュエーションは安いで。広告市場は素晴らしく、YouTubeも好調や。でも皆こういうことを考えるかもしれん。「ちょっと待てよ、自分は情報入手のためにChatGPTとかのAIプラットフォームばかり使うようになったぞ、通常のGoogle検索数は大丈夫なんだろうか?」と。
これは正当な疑問で、わい自身、もはや検索をあまり使わずにChatGPTに行くことが多くなったが、他の多くの人々も同じことをしとるやろう。じゃあそれでどうなるんや?こういう疑問は今までは目立たなかった。でも株価下落の際にはいきなり存在感が大きくなり、不安を感じる人は確固たる答えがないままにまず株を売るんや。売ってから質問の答えを後から考えようとする。それが株価下落の局面というものなんや。
Appleはどうや?WWDCでApple Intelligenceとかが発表されて人々は熱狂したで。4月に165ドルだった株価は今週初めに230ドル台に達して、そうなると皆ふとわれにかえって、過剰に上昇しすぎたと考えたりする。そういうタイミングで、トランプが中国に対する反発のレトリックを言って、Appleのような大きな中国事業を持つ会社の株の魅力が減って見えたりする。Metaは堅調に見えるが、大統領の有力候補が反対している会社の株を持つのはここにきて不安になるよな。トランプは中国企業のTikTokをつぶさないと言うたんや。支持しています。MetaのCEOであるマーク・ザッカーバーグに対抗するためです。その結果Metaの株は不安定になったで。
Microsoftは大丈夫か?最近よく言われることとして、今なされている莫大なデータセンター投資は果たして将来的に採算があうものなのか、もしかしたらお金を無駄にしているだけではないのか、そういう論調が目立つようになってきた。MicrosoftはAzureのために過剰投資をしていないのか?わいは彼らのAIプラットフォーム「コパイロット」が大きな成功を収めると思うが、莫大な投資に本当に見合うほど大成功になるかどうか、予断を許さないかもしれん。一方で今の株価が利益の37倍で取引されていることを考えると、失敗の余地はほとんどないんや。
Nvidiaのここまでの上昇が驚異的であることに疑いの余地がある人はおらんやろう。おそらく今年最も話題にされてきた株で、だからこそ下落する時は逆流が心配ともいえる。Teslaに関しては今年の上昇の目立つ部分はたったここ1か月ほどのことや。しかも自動運転車の噂に関しては、何も根拠がなく、EVの売れ行きの数字はそれほど素晴らしいものではない。PERは100を超えとるが、大丈夫なんかという声が上がって当然やろう。そしてEli Lilly。GLP-1受容体作動薬をやっとるのはこの会社だけではない。例えばRocheはEli Lillyのもののような注射ではなく、飲み薬の形で非常に高い効果があると言われとる。でもそんなものはFDAによって承認されるまでにどれくらいかかるかもわからんし、しかもGLP-1受容体作動薬は大量生産が難しくて、だからこそ投資をどんどんやって工場を建てているEli Lillyが有利だというのはここまでわいが言ってきた通りや。でも、こういう下落相場ではネガティブ面の意見が増幅されるものなんや。
さて、ここまでMag7+Eli Lillyのベアケースを見てきたわけや。敢えてベアケースを強調したんやが、わいに言わせればこれらのベアケースのすべてが現実的や。ここ数年間、これらの株について聞いてきたほとんどの弱気論と同じや。やけど、皆わかっとるよな。ここまで株価が上がってきた中には、それを上回るブルケースが見られたことを。そして、マーケットに自己調整が入り込んで、ベアケースを織り込んだら、株価の下落は止まってまた上昇基調に戻るということを。
ここまで負けてきた株には利確の動きなんかない。でもここまでの大きな勝ち組は、風向きが変わったら利確の動きが出て、それが相まってチャートの醜さとショーターの存在で、下落が増幅されることがあるというのは前半に言うた通りや。それが今起きていることや。じゃあいつ株価は底を打つんや?下落はいつ終わるんや?わいは実際そろそろ終わるかもと思っていたんやが、今日もこんなに下がってしまった、その現実を飲みこんどるところや。でも、なぜこれらまでの勝者が今すべて下がっているのか理由を聞かれた場合、わいはその一番の理由は、単純に株主が怖がっているから、と答えるで。そうや、わいらは怖がっとるんや。
結論やが、長期的に持ち続けて痛みを受け入れる覚悟があるなら、わいらは勝ち続けることができる。その覚悟があるなら今の下落は飲み込むべき下落や。ここまでの勝者としてとりあげたMa7+Eli Lillyにおいて、皆最近の下落で恐怖を覚えとるかもしれんが、実際にどの会社も優れた収益性と優れたバランスシートを持つ堅実な会社や。こういう時にパニックをおこすんやないで。忍耐強く株式市場についていくんや。むしろ今を好機ととらえる姿勢が必要や。株価が下がっている間に優れた株を買うチャンスとして売りを活用する、その心意気を持って株式市場に望むんや。
粘り強くいきたいですね。
応援よろしくお願いします。