こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの7/23のMad Moneyはどうだったでしょうか。
ついに消費者の反応がダイレクトに出てきたで。物の値段の高さに反発し始めとる。彼らはもうはっきりとお得な商品を求めとる。もうこの高騰した価格を受け入れない。消費者のこういう反乱が、インフレをようやく沈静化させるんや。わいはこの状況が続くと確信しとるで。Fedが利下げ開始まで時間をかけ続ける限り、物価はより合理的な水準に戻り始めるやろう。その水準がどこかというのか問題なわけやが、わいらはやっぱり、COVID以前、サプライチェーンの混乱以前、そして人々がはっきりとモノの値段のつり上げが始まったと感じた時期の以前の水準を意識したいよな。
もう今の消費者はうんざりしていて、そのうんざりさが今、多くの異なる企業のリターンに混乱をもたらしとるんや。隠れた波のように影響しとる。その結果、決算の数字とかでも至る所で大きな失望が見られるようにもなっとる。今日はダウは-0.14%、SP500は-0.16%、そしてナスダックは-0.06%と小さな下落の日やったわけやが、話を戻すと、消費者が反発しているという話で、それに気づくためには、多くの異なるデータポイントを組み合わせる必要がある。どの企業もはっきりと、「商品価格を上げすぎて、売れ行きが悪くなったから、価格を戻しているところです」とアナウンスするのをためらっているからな。
例えば例をあげて見ようやないか。American Expressの決算を見たか?彼らは多くのお金を稼いどるが、それでも売り上げは予想をミスしたで。その根本には消費者の反発が見られるんや。航空会社の支出成長は前年のプラス9から現在はプラス5になっとるし、宿泊施設の成長はプラス5からプラス3に減少しとる。これらは驚くべき減少で、反乱の兆候や。多くの消費者支出が鈍化しているのは、COVID後の旅行ブームが一段落したからだと言われとる。ただ、本当にそれだけやろうか?
Comcastの決算はどうやった?カンファレンスコールでプレジデントのMichael Cavanaghがテーマパークについて話したことを抜粋しておこうやないか。「昨年の記録的なパフォーマンスと比較して、収益とEBITDAの両方で減少しました。その減少の三分の二はテーマパークの入場者数の減少によるものです」と述べとる。そして続いて「COVIDからのリカバリーが予想されていたよりももの凄かった。」と述べて、「クルーズや国際観光などの他の旅行オプションがドルの強さを背景に需要を急増させたため、当社のテーマパークの訪問者数が正常化した(もの凄かったのが普通に戻ってしまった)」と言うたんや。
テーマーパークビジネスと言えばDisneyよな。ネルソン・ペルツがプロキシーファイトに敗れた時と比べると今株価は崩壊しとる。Disneyはクルーズ船が5隻あることを知っとるか?もしかしたらもっと、二倍あれば良かったかもしれんな。なぜならクルーズビジネスはとても好調で、その部分はテーマパークの売上減少を相殺できたかもしれん。テーマパークの値段は安くないで。チケット価格を下げてほしいと思っとるが、全然下がらん。イベントのチケットが消費者物価指数から見てもインフレの大きな要因であることはわかっとる。でも今まで下がらなかったものが、突然、変わるかもしれないんや。
テーマパークと違ってクルーズ旅行は驚くほどお得や。Royal Caribbean Groupの株価は好調で、もうすぐある決算をたのしみにしとるが、クルーズ旅行の価値の優位性が明白になっとる。Carnival CorpもNorwegian Cruise Lineも驚異的な業績を上げとるし、株価も好調や。クルーズ会社はその価格の手頃さを誇る際、客室の料金をホテルの部屋の料金と比較する。実際クルーズ旅行はそうすると安く見えるんやが、でもまあ高価と言えば高価や。でもとにかくホテルの値段がべらぼうに高くて、もしかしたら消費者はクルーズ旅行に集まっているのではなく、ホテル価格から逃げているのかもしれん。だから、宿泊支出の急減が見られるんや。
アメリカン航空が最近言及した通り、航空株は確かに打撃を受けてとる。AAL株なんて今年24%も下がっとるんやで。アメリカン航空は主に国内市場で戦っていて、強いドルからの恩恵をあまり受けていないという要因もある。ジェットブルーとの統合計画が失敗して以来、合併取引が失敗して以来、SAVE株も驚異的な82%の下落と、目も当てられないことになっとる。UnitedだってDeltaだってSouthwestだって株価は冴えないで。これも、以前の航空運賃が狂ったように高かったせいだと思うんや。旅行が低迷しているとなると、次に見るのは、旅行に関わる全般的なものの値段の下落や。
さて、住宅市場は住宅不足のために非常に強いマーケットだったんやが、今日は消費者がついに高い住宅価格にノーと言い始めたかもしれないと思わせるデータがあったんや。アメリカの全国不動産業者協会のデータによると、既存住宅の販売は5月と比較して6月に5.4%も減少して、在庫は6月に23.4%も増加したということなんや。非常に信頼できるこの協会のトップがCNBCに対して、「売り手市場から買い手市場へのゆっくりとした変化が見られる。住宅が市場に留まる時間が長くなり、売り手は以前ほど多くのオファーを受け取らなくなっている」と述べとる。驚きや。買い手市場、こんな言葉を最後に聞いたのは果たしていつだったか?
こういうことはそもそも、Fedが急速に金利を引き上げた時に起こるはずだったことなんやが、実際に起こるまでには時間がかかったんや。売れ残りの住宅在庫が増えるにつれて、売り手はついにピーク価格を逃してしまうんやないかと懸念する転換点に達する可能性があるで。わいはこれまでに多くの住宅サイクルを見てきたが、長い間誰もが価格が上がるだけだと信じて何もしないという状況が続いてきた。なぜなら、国内で建設される住宅が十分でなかったからや。
ただ、住宅価格には心理が影響するんや。価格が上昇している間は皆が住宅を保持したいと思うが、そのうちに取引が減速し、売り手がまだ価格を維持しようとする期間が訪れる。そしてまさに今、それが起こっているんや。そして在庫が増えた後にはいつも、突然、住宅所有者の間にパニックが発生して、高価格から抜け出そうという動きが出てくる。その時に、販売される住宅の数が劇的に増加し、価格が急落する。そういうもんなんや。今回だけは状況が違うということは考えにくいで。今から3か月後には、住宅に対する今までとははっきりと異なる見方が見られるかもしれん。
値段が高いと皆がとらえている物を販売する多くの企業が、今紋等に現実に直面しとる。ナイキが割安だと思う人はおるか?スタバのコーヒーはどうや?エスティローダーの化粧品は?今日のLVMHの悲惨な数字を見たか?最高級のアパレル、酒類、時計の会社の数字があんなになっとるんや。多くは中国の影響やが、他の地域でそのマイナスを補うほど強力なものはなかったんや。結局消費者が支持するのは何や?Costco, Walmart, そしてAmazonやないか。最初の2つは価格引き下げのリーダーで、3つ目はプライムデーにほとんどすべての商品を20%以上値下げしとった。Prime Dayの売り上げはめちゃめちゃ強力やったで。
これは単なる倹約ではないんや。価格を引き下げない他のリテールに対するれっきとした反乱や。今が価格下落の終わりなんかではないで。実際わいは、これは始まりに過ぎないかもしれんと思っとる。消費者がついに行動を起こしとる。単に財布の紐をしめているだけじゃないんや。高すぎるものをうっているリテール、まだ価格を下げていないリテールに対するストライキや。最も重要なのは、住宅価格もすぐに揺らぐはずだということや。
こういう事態になるのは必然やった。物の値段がこんな勢いで上がり続けるわけがない。でもそう思ってめちゃめちゃ長い時間がたった。金利はどんどん上がって、その後高止まりした。そういう長い時期を経てようやく、時間の問題だと長い間言われていた消費者の反乱が、本当にようやく今はじまったということなんや。
ここまで長かったですね。
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