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【ジム・クレイマー】今回の決算で多くのハンバーガーも買えないウィンピーの存在が明らかに!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの7/31のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

ポパイのキャラクターのウィンピーを知っとるか?太った中年男性で、無類のハンバーガー好きで、いつも片手に食べかけのハンバーガーを持ち歩いとる。でも大好きなハンバーガーを買う十分なお金がないから、ポパイにいつも金をせびるんや。来週の火曜日には必ず返すからハンバーガーをおごってくれよ、というのが口癖だったんや。しかし彼はどれほど必死だったのか。ハンバーガーを買うお金がないなんて。そして今やこの国には何百万ものウィンピーがおるんや。

 

今日はFOMCでフェデラルファンド金利の誘導目標レンジは5.25-5.5%、据え置きの決定やった。全会一致の決定や。パウエル議長は会見で、9月にも利下げに動く可能性があるとの見解を示したんや。そのことですでに急騰していた株式市場に火に油を注いだ格好になって、ダウは+0.24%、SP500は+1.58%、そしてナスダックは+2.64%と大きな上昇の日になったで。パウエルは利下げが必要であることがわかっとるやろう。なぜなら、この四半期だけでも、この国にはハンバーガーのためのお金がないウィンピーのような人がたくさんいることを知ったからや。今、多くの物があまりにも高価になってしまっている。

 

ハンバーガーと言えばマクドナルドやが、パウエル議長は、マクドナルドのような場所から消費者が締め出されないように金利を引き下げる必要があるということなんや。マクドナルドがどんどん高くなっていっているというのを聞いたことがあるやろう。かつては素晴らしい、情熱的で安価なファストフード店やった。でも今は消費者がマクドナルドからも締め出されると感じている。住宅ローン、クレジットカードの請求書、自動車ローンの支払いのいずれについても、高い利率の請求がある。パウエル議長は少なくともそれらを再び引き下げることで消費者を楽にすることができる。

 

ウィンピーのような人がハンバーガーを手に入れられないのに、ここからますます失業率が本格的に上昇し始めたらどうなるか。パウエル議長は悠長にはできないと思っている。先んじて利下げをやらなければいけないと思っている。それがこの日の完璧なラリーの理由や。特に低迷していたテクノロジーセクターが上昇を主導したで。Fedは行動をおこすつもりや。なぜなら消費者が数ヶ月前に予想していたよりもはるかに苦しんでいるからや。今はこの決算シーズンのピークを迎えているが、これまでの決算において消費者をテーマとしたものを改めって見ておきたいと思う。

 

とにかく消費者がケチになり、倹約し、価格を引き上げた企業の大多数を信用しなくなった。多くの企業は価格を引き上げすぎたと認識しとる。でも価格を引き下げれば収益予測を引き下げざるを得なくて、収益予測を引き下げれば、株価も引き下げることになる。ただマネーマネジャーはこの点をつぶさに解析しとる。どの企業が顧客を疎外し始めているのか、どの企業が価格を引き上げすぎたかを知っとる。そしてこれらの企業が価格を引き下げるのを待っているんや。消費者の新しい態度に目覚める経営陣がどのようなことを言うのかに注目しとる。

 

例えばマクドナルドUSAの社長はカンファレンスコールでこう言うたんや。「ニューヨーク州北部のレストランでは、5ドルのミールディールを提供しており、これは非常に成功しています。低所得の顧客に好評で、全体の売り上げを増加させています。」さらにこう続けるで。「私たちのシステム内での学びを活かし、これを全米の顧客に提供しました。多くの熱意を見ており、5ドルのミールディールの販売数は予想を上回りました。試行率は低所得の消費者の間で最も高く、マクドナルドというブランドに対する価値と手頃さに関する感情はポジティブに変化し始めています。」

 

ウィンピーのことを考えてみてほしい。わいらのマクドナルドは何十年も安価な食べ物の定番やったが、今や全く手頃ではなくなっとる。以前は外食できない人々のための価値のある食事の定番だったマクドナルドが、今ではウォール街のエリートが「裁量的なカテゴリー」と呼ぶものになってしまった。裁量的なものとは、もはや必須ではなく、無くても済むものという意味や。これは、休暇、旅行、趣味と同じカテゴリーや。マクドナルドの食べ物がこんなに高価になり、無くても済むものになるとは誰も予想していなかったことやが、これが現実でなんや。

 

今は多くの企業が消費者の反乱を心配しとる。29%の消費者裁量企業が今回の決算シーズンで決算をミスしとるんや。これまでの四半期ごとのその数字の平均は16%だったから、今回の決算では数字をミスする企業の数が倍増しているということや。これはわいにとって信じられないことで、ウィンピーが手頃な価格で購入できる安価な代替品を考案せんとあかん。そうなってマクドナルドは5ドルミールを始めたんや。他の企業もこれに倣ってほしいで。

 

ただ、他の企業の消費者の動向について、ウィンピー問題があることを徐々に理解し始めとる。高級リキュールメーカーのDiageoもその一例や。彼らはCasamigosという素晴らしいプレミアムテキーラブランドを持っとるが、昨年度、Casamigosのオーガニック純売上高は22%減少してしまった。これは信じられない落ち込みや。ペンシルバニア州のリカーコントロールボードによると、1リットルのCasamigosボトルが33ドル56セントで販売されとる。以前の価格67ドル13セントの半分や。1本買えばもう1本が無料という状況や。

 

なんでこんなに落ち込んどるのか。それは他の安価なブランドのせいや。例えばChili'sは世界最大のマルガリータの販売者やが、彼らはLunazul Blancoというテキーラを使っとる。これはより安価なんや。Casamigosからダウングレードしても何の問題もないことを証明しとる。あとは、Starbucksは昨日の決算で、予想より良い結果を示して、ポジティブなコメントを残したんや。ただスターバックスリワードは、通常よりも低価格のペアリングメニューを提供しとるが、非会員にはそうではなくて、そしてその非会員の数字は弱かったんや。ウィンピーはスタバには惹かれてないようや。わいが思うに、今回の決算から得られた情報としては、Starbucksはより多くの顧客を会員に引き込むためにさらに努力しなければならないということや。そして安価なコーヒーなしでは、それは実現しないやろう。

 

こういう話は広がりを見せとる。わいの番組をいつも見てくれている皆さんは、わいがChipotleの株を大いに支持していることを知っとるやろう。ただここのところ、株価は少し低迷しとる。なぜなら、人々がその素晴らしい食事のための価格をついに高価だと思うようになったからや。素晴らしいCFOのJohn Hartungが、カリフォルニアで価格を100ベーシスポイント引き上げたことについて話したんや。彼の言葉を聞いてくれ。「通常はあまり抵抗を見ないが、今回は抵抗があり、100ベーシスポイントの値上げを全く達成できなかった。」つまり、価格引き上げがうまくいかず、利益を増やすことができなかったということなんや。まさにChipotleはウィンピー問題に直面しとる。

 

もちろん、商品価格の点で非常にうまくいっている企業もたくさんあるで。Nvidia、AMD、Amazon、Metaのような企業や。値上げに抵抗感がでない。あとは金利引き下げを見越して先行するバイヤーがいる株もあるよな。ホームデポ、ロウズ、住宅建設業者などや。彼らは住宅ローン金利が下がることを見込んどる。ただ、わいはなぜパウエル議長が金利を引き下げるのを待っているのか疑問に思うで。なぜ今すぐに利下げをやらないんやろうか。消費者はすでに語っとる。商品価格が高すぎるため、人々は物を買う余裕がないということを。金利の請求も高すぎるということを。そして全ての売り手が、マクドナルドのようではなく、価格を下げることに賢明でも意欲的でもないということを。

 

結論としては、経済は良くなっていないということが詳らかになっているということや。もしあなたが人々が無くても生きていけるものを売っているなら、彼らは喜んで何も支払いをしないやろう。そういう世の中になっているということなんや。

 

 

ポパイのキャラクターはポパイしかしりませんでした。

 

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