こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの8/1のMad Moneyはどうだったでしょうか。
国債の金利は言葉以上に物事を雄弁に物語るよな。今日はダウは-1.21%、SP500は-1.37%、そしてナスダックは-2.30%と大きな下落の日になったんやが、これはここまで言われてきたメガテックから中小企業株へのローテーションとは関係のないことや。なぜならRussell 2000だって3%以上下落したわけやから。キーになるのは債券金利や。わいがいつも言うとる通り、債券市場というのは株式市場よりもよっぽど大きくてはるかに強力や。
そしてその債券市場で何が起こったか。代表的な動きが10年物の国債金利の急落や。多くの大規模投資家が国債を買う戦争に参加して、その結果金利が急落したんや。4%の水準を突破し、3.98%に急落してしもうた。なぜこんなことになるのか。それは皆、先行きにおいて、劇的に経済が弱くなるということを見とるからや。もしかしたら大したことではないように思えるかもしれんが、これは他の多くのことを引き起こすんや。なぜこれが重要なのか?それは10年ものの国債がわいらの経済に対する恐れの総和だからや。
経済が熱すぎるとき、10年国債はその過熱ぶりを察知する形で価格が急落して、利回りが急上昇する。それは通常、Fedが金利を引き上げてインフレを抑制する必要があるというサインになる。逆に債券金利が下がるとき、10年債利回りが崩れ、しかも非常に激しく急速に下がるときはどうかというと、それはFedが金利を切り下げるべきだということを示しとる。実際、Fedが今の時点で利下げをしていないことがもはや賢明でないように見せるほどや。
パウエル議長よ。あなたは遅すぎるんやないか。昨日利下げに動くべきだったんやないか。9月は遅すぎるんやないか。証拠はあまりに明白や。どうして彼らは見逃したんや?彼らは10年国債が経済の危険を示しているのを見ていなかったんか?まあでも、一歩下がって物事を見よう。Fedは常に批判の対象になり得るが、彼らが何か正しいことをすることに対して十分な評価を受けていないとわいは感じとる。もし明日の朝の雇用統計の数字が強かったらやっぱりFedはあっていたやないかということになるからな。パウエルは、経済が弱まれば9月に金利を引き下げるとはっきり言ったわけやし、今のFedを批判するのは間違いのようにも思える。
インフレが長い間手に負えないように思われていたが、今では経済の低迷に追い詰められとる。昨年のこの時期には、Fedがインフレを抑えることができず、それを恒久化させるのではないかというほぼ普遍的な批判があったが、今は状況がずいぶん変わった。でもパウエルは全て俯瞰して見えとると思う。彼は1970年代を経験した。わいもそうや。その頃は、経済が減速するたびにFedが金利を下げ、その後インフレが再び戻ってくるという状況やった。そういうことをパウエルは全部わかっとる。彼は思慮深い人で、金利を速く下げすぎることの結果を理解していない思慮のないトレーダーたちがいろいろなことを言う中で慎重に行動しとると思う。
さらに、まだまだ状況は霧がかかっているような感じや。経済の減速はそれほど全てが明確化されていない。例えば昨夜、Meta Platformsが素晴らしい決算を発表したで。これは主に、3.27億のデイリーアクティブユーザーをターゲットにした広告をかつてないほど効率的に行うことができたからや。Metaは、十分なコンピューティングパワーを持つために多額の費用をかけとる。CEOのマーク・ザッカーバーグは、次世代の大規模言語モデルインフラのために、まだまだ多額の投資をするつもりだと言うとる。商売の機会がめちゃめちゃ大きいからや。
ただ、対照的にMag7銘柄の中で決算後の株価が冴えないのがAmazonや。結果は完璧ではなかった。Amazon Web Servicesの強さにもかかわらず、売上は予想を下回ってしまった。EPSは予想を上回ったが、売上のガイダンスは弱かったで。とはいえ、彼らは常に非常に保守的なガイダンスを行う傾向があるけどな。AmazonはAlphabet、Meta、Microsoftについていくために、Computing Powerに巨額投資を続けなければならん。一方でAppleは、中国での深刻な弱さにもかかわらず、売り上げもEPSも予想をビートしたんや。iPadが好調でサービス収入も順調に伸びたで。
もちろん、Mag7以外にも注目の決算結果はいっぱいある。わいは、巨大な半導体設計会社Arm HoldingsのCEO、レネ・ハースと今朝インタビューで話したんや。彼は、IOTの弱さについて話しとった。決算をうけて今日はARM株は-15%以上下落してしまったよな。皆はガイダンスの上方修正を期待しとったのに、それがなかったんや。このことは他の半導体会社の株にも影響が波及したで。例えばMicronの株は-7.6%下落してしまったし、Texas Instrumentsの株も5%以上下落した。
半導体製造装置の巨大企業であるLam Researchは売り上げもEPSも予想をビートするという良い決算を発表したと思ったが、ただ投資家の期待が高すぎでガイダンスが満足されずに-10%も下落したんや。Intelに関しては決算で売り上げもEPSもミスして、ガイダンスも予想に届かず、しかも配当の停止と人員削減計画が発表されて、時間外で株価は-19%や。
半導体企業ばかりが冴えないのではないで。先日、わいは裁量的支出が減少していることについて話したわけやが、今朝の家具会社のWayfairの決算はまさに彼らが重要視している消費者コアの低迷をあらわすような内容やった。さらに重要なのは、彼らがこの環境がまるで大不況のようだと言ったことや。RHのCEOからも同様の話を聞いたんやが、RHの製品はかなり高価で、Wayfairはより手頃な価格志向なんやが、両方あかんとなると消費者の広範な痛みを意味しとるんや。
旅行セクターは数少ない明るいセクターの1つやったんやが、昨日、Mattiottでは中国のみならずアメリカでも需要に弱さを感じていると述べたで。そこまではあまり心配していなかったんやが、更にMGM Resortsの決算でもフォーミュラ1のレースの前の先行販売が弱いという話とかをきいて、懸念は膨らんだ。MGM株は今日13%も下落したで。こういう決算を総じて、共通した弱さの兆候というのは中国や。中国とつながりのあるどの企業にとっても危機的な状態になっとる。わいは中国経済の状態をバルチック海運指数を見ることで測っていますが、それは10日連続で下落しとるんや。
中国がここからどうやって回復するのかわからんが、それが今は見えない状態や。なにか刺激策があるかもしれないという話を聞くのにわいはうんざりしとる。中国共産党がそのようなものを信じていないように見えるからや。一方でP&GやKMB株は決算で売り上げをミスしたにもかかわらず株価は持ちこたえとるし、先週の金曜日、Abbott Labsは裁判所の判決で、乳児用ミルクに対する賠償金として約5億ドルの支払いを命じられたにもかかわらず株価は上昇しとる。これらの共通点はなんや?それはこれらが経済が低調な時によくやる株やということや。経済が好調な時にこのような動きは見られないんや。
結論やが、今は突然の暴力的といっていい、極端な動きが見られるマーケットや。わいらは注意深く、様々なセグメントに目を向け続けていかないとあかん。Fedのパウエル会見があって大きく上がった株式市場の後、誰が今日、ここまで株価が下がると思ったやろうか。そしてこの極端な動きは、Amazonの決算が良くなかったことで明日も続く可能性があるで。こういう過渡期には暴力的な株価の動きに耐えうるホームワークと、それに基づくポートフォリオの形成が必要なんや。
確かに最近の動きは暴力的ですよね。
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