こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの8/12のMad Moneyはどうだったでしょうか。
世の中はどんどん移り変わっていく。それに合わせて企業も進化していかんとあかん。でも多くの企業は明らかな変化も見て見ぬふりをしたり、対応すべき変化を認めなかったりする。そうやりながら後手にまわってしまったりするんや。もし企業が自分たちの変化する状況を認めてくれれば、物事はすべての人にとってずっと楽になるやろう。でもだいたい誰も、自分たちの間違いを認めたがらないんや。本当は、今までこの変化の対応に後手にまわっていたのは申し訳なかった。ここからはきちんと対応していく、といえば企業は自らの信頼性を高めることができて、将来的に株価は上昇するんやけどな。
でも現実には、投資家が何が本当に起きているのかを評価しようとする中で、変化に対応できない企業の株価はどんどん停滞していく。今日はダウは-0.36%、SP500は+0.004%、そしてナスダックは+0.21%と、動きのあまりない日になったが、わいは今日は変化と誤解について述べておきたい。現代という時代は情報や誤報が常に飛び交う状況で、だから皆誤解するのはとても簡単や。ということで、この決算期に、わいが見たり聞いた入りした重大な誤解、誤報の例を挙げておきたいと思う。これらを見ていくことによって、わいら自身はなるべく誤った判断を避けようぜということや。
まず一つ目の誤解やが、約2000万人がGLP-1受容体作動薬を糖尿病治療薬や減量薬として服用しているとされているにもかかわらず、食品や飲料会社はこれらの薬が彼らに影響を与えていることを全く認めないんや。それについて示唆もしない。わいらは、もうこれだけ話題になっとるわけやから、これらのGLP-1受容体作動薬を服用すると、人々が食べる量が大幅に減ることを知っとるよな。そうなるとスナック食品の消費が大幅に減少することを知っとる。
GLP-1受容体作動薬は食欲を抑えるんや。あなたは朝に目覚めてすぐアルコールを飲むか?飲む人はおらんやろ?でも、仕事の後は多くのアメリカ人にとってとても美味しく感じるよな。ただGLP-1受容体作動薬の作用がきくと、アルコールに関しては、常に朝の7時のように感じるんや。味が感じられなかったりする。美味しくないのに、そしてその気もないのに、更に体に良くないことを知っていながら、アルコールなんか飲まんで。GLP-1受容体作動薬は非常に強力や。だからこれらの薬がスナック食品や酒類のビジネスに全く影響を与えていないという言説は、ただの狂気や。
Kellanovaは株価が上がっとるが、これはチョコレートメーカーのマースによる買収観測が買い材料になっとるだけや。Brown Formanの売り上げはひどいありさまやで。テネシー州の人々はジャック・ダニエルズが大好きなんやが、それを飲むと砂糖がたくさん含まれていることがわかる。そしてなぜ売り上げがひどくなったかの説明に、決してGLP-1受容体作動薬を持ってこようとしない。そこが彼らを傷つけているかもしれないのに。同じことがDiageoにも言えるで。なぜCasamigosの売り上げが20%減少しているのか。誰も何も言うことはない。
だからわいがここでいう。GLP-1受容体作動薬の広がりの影響を今認めないのはただのナンセンスや。もしかしたらこれらの会社が皆で集まって「絶対にGLP-1受容体作動薬について言及するな」と談合したような状況や。なんでこのフィクションを維持させるんや。誰かを騙したいのか?本当にどれだけ損害を受けているのかを掴むのは難しいかもしれん。でも2,000万人が以前の半分しか飲食しないとなったらどうなるか、欲望が大幅に減少したらどうなるか。そもそも減量薬が必要な人々は傾向として、最悪のものを大量に消費する傾向がある。食料会社や飲料会社にとっては一番のお得意様や。そこにダイレクトに影響があるのがGLP-1受容体作動薬なんやで。
誤解の二つ目やが、わいをイライラさせるのは、みんなが価格を下げる必要がないと言うとることや。パンデミック時にどれだけ価格を上げた企業でも、その後価格を下げた例はほとんどない。CostcoとWalmartは価格を戻そうとしていて、だから彼らは最も成功しているリテールとなっとるわけや。航空会社は、価格を引き下げる必要があるにもかかわらず、最悪のパフォーマーのままや。彼らは、最初に価格を上げたことさえなかったかのように振る舞っとる。
ホテルやエンターテイメント業界も同様や。彼らはCOVIDの間に価格を大幅に引き上げて、でも彼らは価格を上げすぎたことを頑なに認めようとしない。価格を上げた多くのレストランだって、価格を戻す必要があることを認めたくないんや。Starbucksはリワードメンバーには良い値段を提供するが、新しい人々をどんどん顧客にすることはできん。わいはそれが、低価格で人々を引き込むエントリーレベルのコーヒーの提供がないからだと思うで。
全ての会社がそうなわけではなくて、さっきCostcoとWalmartは良くやっとると言うたが、それはChipotleも同じなんや。Chipotleはおそらく、この地球上で最もよく運営されているレストランチェーンや。カリフォルニアでは価格がどんどん高すぎるようになり、州の最低賃金が高い影響で利益が減少しとる。そしてそのことをきちんと認めとるんや。今回は値段をあげることができなかったときちんと認めている。わいはこういう、現実を認めて方向転換できる企業に投資をしたい。結局Chipotleは最もよく運営されているレストランチェーンで、だから株も最も優れた株の一つなんや。彼らは問題を認め、自らがそれに対応するんや。
第三番目の誤解やが、大手企業がAI用の半導体に莫大な費用をかけとるが、その投資からの意味のあるリターンは何も見られていないと言われとることや。競争相手に優位性を持たせないためだけに莫大な投資をしているのではないか、そういう声すら聞こえてくる。わいは冷笑的に言うが、そんなことばかげとるで。Meta Plarformsが彼らのコンピューティングパワーで何をしているか見たか?MetaのAIモデルのLlama3は強力やで。あなたも試してみるべきや。
Llama搭載のAIチャットボットは既に数億人が利用しとるし、そもそもMetaのいろいろなサービスでの広告収入が順調に成長しとるのも彼らのAI投資と無関係なはずがないやろ。だからNvidiaの半導体をあんなに手に入れようとやっきになっとるんや。Nvidiaは、彼らの半導体を買えば、普通にその4倍のお金がすぐに儲かると言うとる。これは神話ではなく現実や。過去何年にもわたって、Jensen Haungに逆らった人はどれだけの儲けの機会損失をしてきたことか?逆に彼についてきた人はどれだけここまでお金を稼いだか?
四番目の誤解はIntelについてや。Intelはまだまだキングであるという言説や。Intelは大きな復活を遂げようとしとる。データセンタービジネスで他社に追いついていて、Nvidiaキラーを持っとる。支配力をさらに高めようとしとる。こんな具合やが、夢を見たい人は見ればいい。やけど、Intelの実際のバランスシートをあなたは見たことがあるか?この 会社が昨年配当を削減し、今年残っていた配当を停止するのは、ビジネスがうまくいっていて業界の支配力を上げるためやと本当に思えるんか?わいは今のIntelは古き良き時代のそれとは別物やと思っとる。AMDが彼らのかかとに噛み付いていた時とは時代が完全に変わってしまっとる。
最後に第五の誤解やが、エンタープライズソフトウェアセクターが以前よりも良くなっていると言われとることや。そんなことないで。まだまだ今の株式市場のセクターの中では最悪の部類や。各企業がビジネスをより良く運営するために作られたソフトウェアへの支出を削減しとるんや。だからこのセクターは荒れ地になってしまっとる。AIが多くの社員を不要にする可能性がある世界で、投資収益率を把握できないのかもしれん。でもなぜかわからんが、多くの人がそれを認めようとせん。彼らは誤った数字を出し続けていることに慣れているということもあるやろう。このセクターが戻ってくることを期待し続けているが、どうやったらそうなるのか、説明する方法がわからないんやろう。現実を認めることさえ拒否してるんやろう。
結論やが、問題を見て見ぬふりをすれば勝手に解決されるわけではないで。状況は刻々と変わっていき、以前の状況とは違っているのに、いつまでも古い情報をひきずったりそれに拘泥したりして、そういう変化に対応できない企業の株価は期待はできないやろう。誰も間違いを認めたくないものや。そして否認は強力な防御メカニズムや。やけど真実を認めないのは、ビジネスを運営するにはひどい方法やで。そしてわいらもきちんと正しい状況を把握して、間違った、でも声の大きい人が言っているから目立ってしまうような誤解にとらわれないようにせんとあかんのや。
正しく状況をとらえたいですよね。
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