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【ジム・クレイマー】やっぱり各企業の浮沈はたった一人の手腕に大きく依存する!そのことを示唆する象徴例!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの8/13のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

一人の男が、CEOとしての初日にいきなり210億ドルの価値を生み出すことなんてあるやろうか。そんなこと不可能に思うやろ。でもそれが今日スターバックスで起きたことや。スターバックスはCEOだったラクスマン・ナラシムハンを解雇して、新しいCEOとしてブライアン・ニコルを雇ったんや。これは驚くべき出来事だったんや。

 

今日はダウは+1.04%、SP500は+1.68%、ナスダックは+2.43%やったで。これは主に、穏やかな生産者物価指数のおかげで、Fedが金融緩和を開始できるほどインフレが抑制されていることが新たに示されたからや。債券利回りが低下して、そのことで株価が大きく押し上げられたんや。Mag7の株も調子が良くて、その中にはアルファベットも含まれるで。取引終了後に、司法省の反トラスト部門が分割を求めることを検討しているかもしれないというニュースが出たけどな。

 

まあでもとにかくこの日は普通の日ではなかった。非常に珍しいことが起きた。スターバックスという大会社のCEOが直ちに解雇されて、その後には誰か適当な人物というわけではなく、まさにこの上なく適任だとされる者が選ばれたんや。スターバックスの取締役会が選んだのは、チポトレの再建をほぼ成功させたブライアン・ニコルだったんや。これ以上の適任者は考えられないといって過言ではないやろう。マーケットもそういうとる。株価は驚異的に24.5%も上昇したからな。わいは本当に驚いた。チポトレの株価はニコルの退任により60億ドルの損失を被ってしまったんやが、そのこともこの男の重要性を物語っとるやろう。

 

チポトレはわいの好きなCFOの一人であるジャック・カートゥーンが、来年引退する予定ながら、より拡大された役割で留まることに同意して、CEOの暫定的な後任にはスコット・ボートライトが就任する予定ということや。新しくスタバのCEOになったブライアンは優れたリーダーであり、革新者であり、ピッチマンであり、そして訓練されたエキスパートで、わいが知る中で最もユーモアがあり、なおかつ最も厳格なCEOの一人や。わいはこれまで彼とたくさんの時間を番組で共有してきたんや。そんな彼がスターバックスのトップに就任したと聞いたときは、本当に驚いた。

 

CEOが解雇され、より良い人物に置き換えられるという現象は実は結構難しいことで、普通はこのアメリカという国ではそういうことはおこりづらかったりするんや。CEOを解雇するには多額の賠償金を支払わんとあかんからな。わいはラクスマンがスターバックスの仕事を始めたときに高い期待を持っとった。彼はコンサルティング会社のマッキンゼーでトレーニングをうけたあと、ペプシコで経営幹部として成功を収めたんや。その後、イギリスの消費者製品会社であるレキット・ベンキーザーのCEOをやったわけやから、わいは彼はなかなかの経歴を持っとると思ったんや。でも彼がスタバで引き継いだ問題は、善意とやる気にあふれたこの経営者にとってもあまりにも大きすぎたようや。

 

彼はバリスタのエプロンが似合うというよりは、やっぱりコンサル会社出身という人物やった。一方で今のスタバには、ファストフード業界に明るい幹部が必要で、その幹部は、顧客を食事に引きつけ、それを熱心なファンに変えるための難しい目標であるスループットを理解してないとあかん。スタバはかつて「サードプレイス」として広く評価されていて、これはクリエイターである現会長ハワード・シュルツの素晴らしいアイデアや。どれだけ多くの人がスターバックスで座って本を読むのが好きだったかを思い出してほしいで。そうや、オフィスや家からの休憩を取るためにスタバに皆行っていた。でも最近、リラックスしにスタバに行った人はおるか?

 

以前はリラックスしたいなら、スタバに行き、手頃な価格のコーヒーを楽しむのがいいとされとった。値段は決して安くはなかったが、法外でもなかった。でも今ではどうや?注文しようとしてもカウンターの後ろに十分なスタッフがいなかったりしないか?コーヒーを待つ時間が長くなりがちやないか?自分が待っている間に他の人々がモバイルオーダーを受け取りに来るたびにイライラすることはないか?わいとしては、最近のスタバのこのプロセスには非常に腹が立つで。待ち時間が長く、一貫性がないという、最悪の組み合わせや。スタバは他の会社にブランドをライセンスしとるが、それを担当している会社もランダムな仕事をしとるように見える。

 

例えば空港でフランチャイズを運営している人々は、スタッフが不足しているために、長年の支持者を敵に変えてしまっとる。空港でまともなコーヒーを飲みたいだけなのに、長い列と混沌とした待機者の集団に直面してしまう。皆がそれをどうにかならないかと思っているのに、誰もどう直せばいいか分からないのです。ライセンス契約とはそういうものだ、というかもしれん。やけどわいに言わせれば修正するのは簡単や。幹部を空港に連れて行って、20〜40人が混乱した列に並んでいる写真を撮らせながら、苦境を訴えるんや。その店舗がスタッフ不足であれば、それは経営発の災害や。経営陣はその決定に責任を持つ必要がある。

 

わいはラクスマンがこの仕事には不向きだったとわいは確信しとる。ニコルは彼の顛末と反対になるかもしれんと期待しとる。彼がチポトレに来たとき、過去のゴースト、特に深刻な食品安全問題に対処せんとあかんかった。それが彼のスタートやったんや。彼が最初に行ったのは、従業員と話し合い、彼らが誰で、何を必要としているかを見極めることやった。彼は、最も優秀な人材が内部から確実に昇進することを可能にして、多くのスケジュール問題を解決した。今までの従業員の不満をくみとって、顧客に対してできるだけ早く対応しつつ、食べ物ができるだけ美味しくなるように最善を尽くしたんや。ブライアンはこのプロセスの達人で、特に午後の時間帯にスタバが必要としているのはまさにそのプロセスなんや。

 

今スタバの店舗は冷たい飲み物を求める人々で過密状態で、誰も何をすべきか分からない状況や。プロセスそのものが全く欠けているようや。イノベーションの穴に落ち込んだのかもしれん。バリスタが対応できないイノベーションをおこしたように見えて、新しい飲み物が多すぎて、それを作る方法が分からなかったりする。前のCEOは新しい飲み物に力を入れ続けたが、バリスタたちはまだ前のものから立ち直れていなかったりしたんや。でもブライアンは新しいものを展開するのがどれほど難しいかを理解しとる。彼はダメージを最小限に抑えることができる。彼はまさにスタバが必要としている人物や。わいは今日、創業者のハワード・シュルツに彼の見解を聞いてみたんやが、ラクスマンが最後にはハワードの支持を失っとった。そして彼は「今日はスターバックスにとって素晴らしい日だ」と語ったんや。

 

ブライアンは唯一無二の存在や。ハワードは「彼よりも会社とスターバックスブランドを再活性化させるのに適した人物はいない。我々のパートナーたちは彼を歓迎するだろう」と語ったんや。ハワードは更に今日の株価の上昇にとても満足していて、「マーケットの反応は私が抱いていた懸念と一致しており、これが私が望んでいた解決策だ」と語ったんや。こういうことを聞くとわいは、ハワードが今回の交代にかなり関与していたのではないかと思うで。わいもブライアンには大きな期待を寄せとるが、ハワードの期待はそれ以上のようや。彼はわいに「ブライアンは我々の人々との信頼を回復し、ブランドを再活性化し、業務を改善し、顧客体験を向上させ、株主価値を創造するだろう」と語った。彼は確かにそうするやろう。

 

ただブライアンが考慮すべきことは多いで。まず、彼が変革を望むなら、最初に、本社を新しい場所、例えばポートビーチとかに移動させて、新しい時代の到来を示すべきや。彼はチポトレでCEOとしての仕事を始めた時は3ヶ月後にこれを実行したんや。次に、取締役会を刷新して、スループットの低下を引き起こしている技術問題に専門知識を持つ人々を選任するべきや。彼には時間をかけてじっくりやってほしい。ただ、同時に、大型契約が批判から免れるものではないということを考慮してほしいで。今日の株価の驚異的な上昇の後、今度は彼に対する批判が強まる時もくるやろう。だから慎重に行動してほしいと思うで。

 

結論やが、ブライアン・ニコルは、スターバックスが「サードプレイス」としての地位を取り戻す鍵を握っとる。ただ、この再生は一夜にして成し遂げられるものではないことを株主は理解せんとあかん。粘り強さを持って彼を応援せんとあかん。でもそうしたら再生は訪れるとわいは確信しとるで。

 

 

やっぱり大事なのはCEOですね。

 

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