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【ジム・クレイマー】バラ色の眼鏡を外す時が来た!夢から覚めて現実に戻っていく株式市場!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの8/22のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

円のキャリートレードとかで大きな株価の下落があってから、ここまで一直線に株価が戻ってきて、さあ、明日のジャクソンホールでパウエル議長が何を話すのか、注目される中、今日はダウは-0.43%、SP500は-0.89%、そしてナスダックは-1.67%と下落の日になったよな。今株式市場は現実に戻りつつあると感じるで。あの、急落の後の驚くべき8日間の復活では、ほぼすべてが好転して、例え悪いニュースが出たって、決算が冴えない数字だって、Fedが利下げをはじめるから大丈夫だろうと、飲み込まれてきて、株価は上昇するばかりだった。

 

でももうそれは過去の話や。今は連勝が終わって、いわゆる買い手が後退する時期に入っとる。何の根拠もない希望で上昇していた株が、今や急落しているというわけや。Fedの救援が来るという希望すら、全てを支えるものではなくなってしまっている。明日のジャクソンホールでのスピーチはどうなるやろうか。ウォール街はすでに9月の利下げの可能性を織り込んどるで。それ以上のことは期待できないかもしれん。ブル派は、パウエル議長が複数の利下げを約束するような声明を望んでいるのかもしれんが、それはわいはあり得ないと思うで。

 

あるいは、Fedはすでに遅れすぎていて、経済が本格的に悪化するかもしれないと考え始めとる人も多いやろう。あるいは、トレーダーは11月の民主党の圧勝の可能性を恐れ始めているのかもしれん。カマラハリスは法人税の引き上げを示唆しとって、そうなると株式市場には打撃や。Fedの利下げがすべてを救うと考えている人もおるやろうが、多くの企業が経済にそれほど敏感ではないことも事実や。あと、もうFedの利下げが遅すぎて手遅れだと言う人に対しては、利下げは遅れることはあっても、キャンセルされることはないとわいは言いたいし、手遅れということは無いと言いたい。本当に必要ならFedはいつでも利下げできるんやから。

 

問題は、バランスシートが悪い企業や。そういう企業の株はむしろ下がるべきで、さらにはそのまま下がり続けるべきなんや。多額の債務を抱えて、数年後に返済を始めなければならない企業にはその運命がふさわしいやろう。しかしながら、政治は厄介になってきてるよな。そもそも多くの投資家はバイデン大統領が株式市場の味方ではないと考えてきた。彼は労働者寄りで、資本寄りではない。彼が定期的に連絡を取っている経営者の数は、両手で数えられるほどや。バイデンは多くの経営者にとって無関心に見える。

 

一方でカリフォルニア出身のハリス副大統領は、多くのテクノロジー企業がある州から来ていて、彼女と親交の深い人の中には、義兄のUberの最高法務責任者であるトニー・ウェストを含む、ビジネスに友好的な人々がおる。だからハリス副大統領はビジネスに対してより友好的であると見られとった。とこらが最近の動向によって、多くの投資家がハリス政権になったらバイデン政権よりもさらにビジネスに対して敵対的になるのではないかと騒ぎ始めたんや。

 

食品会社とか製薬会社が価格を引き上げていることに対して強い批判があることは周知の事実なんやが、バイデン政権が初めて、政府が一部の非常に使用頻度の高い薬品の価格を管理しようとする本格的な試みを進めたことは知られとる。ハリスはそれを踏襲するやろう。物の値段に関しては、大規模なリテーラーが価格を引き下げるために尽力する必要があって、その点で、ウォルマートやコスコは正にその通りのことを行っとる。彼らは供給者を抑え込んで、価格をCOVID以前の水準に戻すよう強く促すという、素晴らしい仕事をしとる。

 

でも、選挙運動中のハリスには、良い企業と悪い企業があることを認めるそもそもの動機はなくて、大企業がパンデミックを利用して価格を引き上げたとして広範に非難する方がはるかに簡単や。企業による価格つり上げの禁止を公約にいれていて、しかも法人税率を21%から28%に上げ、格差是正を重視しながら大企業に適正な税負担を求めるということは、今までよりも厳しくなるんやないか。これが通説や。こういう要因が、今日の市場の弱さをある程度説明できるかもしれん。

 

でも正直に言うと、わいが最も懸念しているのは、今週、驚異的なマーケットの予測家であり歴史家であり稀代のチャーティストであり、ここまで幾多のインジケーターを開発してきたラリー・ウィリアムズから受け取った予測や。わいはこのラリーウィリアムズという男を信頼しとる。だから彼の見解に逆らうのは好きではないんや。ラリーは月曜日にわいらに彼の考えを送ってくれとったんやが、その中で彼が使った言葉に「ラリーは終わった」というものがあった。これはまさに八日連続上昇の日の8日目のことやったんや。

 

ラリーウィリアムズのチャート解析は今週の前半で詳しく話したのでここでは繰り返さない。でもラリーのチャートは、ここからのS&P500にとって困難な展開を示していて、今株式市場全体で最も重要な銘柄、Nvidiaに関しても同様のことを示唆しているのかもしれん。今まだマーケットが過熱状態で、S&Pの短期オシレーターがプラス5を示していることを考えると、このラリーの予測には一理あると思うで。また、Nvidiaの株価が8/28の決算に向けて急速に上昇して、期待が膨らみすぎていることも助けになってないんや。今日のNvidiaの株価の反転はひどくて、見るに耐えないものやったで。

 

上昇基調の時は悪いニュースや不安感をあおる者も、軽く触れられる程度のニュースにとどまって飲み込まれたりする。でも今や、上昇基調が終わって現実に皆回帰しとるわけやから、悪いニュースは大きな打撃につなたるんや。今のマーケットがいかに厳しいものか、先週末と比べてさえも難しくなっていることを示すいくつかの例を挙げていきたいと思う。まずは昨晩決算があったスノーフレークや。これはデータストレージと分析の会社で、予想を上回る結果を出して、ガイダンスも引き上げたんや。昨日のMad MoneyでCEOのインタビューを聞いたなら、株価が大幅に上がるはずと思ったかもしれん。

 

でも、もしあなたが弱気派なら、スノーフレークは顧客がクラウドにデータを保存し、さらにそのデータを処理するために多額の費用をかける必要があると言うやろう。費用が増えていると。激化する競争の中で彼らはどんどん負けているかもしれない競争に直面しているのかもしれん。それを如実に示しているのが利益率の大幅な低下や。これが今日の株価下落を引き起こして、株価は15%近く下がってしまった。わいにはマーケットは過剰反応しているように見えたが、どうやろうか。

 

また、ウィリアムズ・ソノマの例もあるで。今日の決算で堅実な結果を出したが、株価は9%以上下落してしまったんや。理由は家具ビジネスや。ここのところは、金利が高い今、誰にとっても厳しいビジネスなんやが、CEOの言葉を聞いてほしい。彼女は素晴らしいCEOなんやが、カンファレンスコールで言っていたのは、「住宅用品市場が経済の不確実性によって厳しい状況にあることは間違いありません。住宅市場の低迷も加わり、私たちが期待していた今年後半の回復は、すべての努力にもかかわらず、もしかしたら実現しないかもしれないと思っています。」

 

なんという痛い話や。あの輝かしい8日間の上昇中であれば、わいらはこの言葉を慎重すぎると考えて、Fedが利下げを始めれば問題は解決すると言っていたやろう。彼女の予測を無視して、ポジティブな面に目を向けていたやろう。でも今日は違うで。もうウォール街は夢から覚めて現実的に、そして合理的になっとる。だから株価が下がったんや。

 

次に、BJ'sホールセールクラブも見ておこう。物価が上昇する時代にあって、BJは顧客のコストを抑えるために懸命に取り組んできた。CEOのロバート・エディは、「会員が予算内で買い物を終えることができるように、かなりの投資を行ってきた」と述べたんや。なかなか良いよな?でも彼はさらにこう付け加えたんや。「これらの投資は短期的な結果に圧力をかける可能性があります。」あの素晴らしい8日間では、わいらはそのフレーズを完全に無視していたやろう。人々はBJ'sがインフレと戦うために行った素晴らしい取り組みに注目していたからや。でもその時代はほぼ終わりを迎えてしまった。今では、数字が下がることばかりを考えている。その結果、BJ'sの株価は7%も急落したんや。

 

結論やが、わいの願いは、ラリー・ウィリアムズの悲観的な分析と、良いものも悪いものも何でも上がっていた時代の中間にいることや。別に良すぎなくても構わない。でも大きく下落してほしくはない。そうわいは願っとるが、そんな中マーケットはまだ過熱状態で、わいらはここまで楽観的すぎた。今現実が訪れて、ポジティブな面はまだまだ報われる反面、ネガティブな面はきちんと罰せられるようになった。大きな利益を得る時期はもう過ぎ去ってしばらく来ないのかもしれない。わいらは楽観的なバラ色の眼鏡を外す時期に入ったんや。

 

 

冷静にいきたいですね。

 

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