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【ジム・クレイマー】今、何よりも見失ってはいけない、本当に重要なたった一つの事!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの9/19のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

今日もMad Moneyの西海岸特別版や。またまたサンフランシスコからお送りするで。しかしなんでウォール街に巣食う人たちはひねくれやとかネガティブすぎる人が多いんやろうか。ともすれば誰もが反対派になりたがる。今回のFedの0.5%の利下げだって、多くの評論家と言われる人たちが、そのポジティブな影響を最小限に抑えようとしとるように見える。わいはそうではないで。

 

常識を無視して常識よりも自分たちの方が分かっていると思う人々はどこの世界にも常におるもんやが、だいたいそういう人は間違っとる。素直に流れに乗れない人はどこにてもおるもので、下手したら年齢だって関係なかったりする。経済がやばくないのにFedが0.5%もの利下げをいきなりするはずがない。普通だったら0.25%からスタートするだろうに、そうせずにいきなり0.5%の利下げをするということは、やっぱり裏ではずいぶん経済が悪くなっているに違いない。そう邪推して、もっと悪い場合にはパニックの兆候だとまで言う偽物評論家もおる。

 

でもわいは、そんな言葉がいつの時代にもわいてくる偽物の言葉だということはわかっとったで。だから昨日の、Fedの利下げ発表直後で株式市場がマイナスで終わった後でも、わいはきちんと冷静にいうとったやろ。そして案の定、今日の株式市場は活気に満ちた感じに戻ったんや。ダウは+1.26%、SP500は+1.7%、そしてNASDAQは2.51%も上昇したんや。それはそれは美しい光景やった。

 

当初ベアたちが、市場を思い通りに動かしとったんや。昨日午後2時のFedの発表直後、ベアたちは十分な数の人々を騙すことに成功して、株式、特にテクノロジー株を狂ったように売り払わせたりした。まるで利下げというのはテクノロジー株にとって常に打撃を与えるかのように、や。でもそれは全く事実ではないで。乗せられてパニックに陥った人々もいたし、皆よく知っとるように、自分の考えなくマーケットの動きだけに簡単に影響される人々もおるからな。そして評論家たちが次々と登場して、否定的な物語を繰り返したら猶更や。

 

潮流に逆らって、いや、今売りなんかに乗るなよ、と堂々と言えた人は少数や。なぜ売り手たちが殺到しているのかを疑問に思うまま物事が進んで、昨日株を売った人は押しつぶされた形になった。これが、利上げではなく利下げの後だというのに、50ベーシスポイントの緩和が何らかの悪いニュースだと即座に洗脳された人々が巨大な雪崩にのみこまれた状況や。これが昨日の午後わいらが目にしたことや。多くの評論家と言われる人の分析は馬鹿げていて、純粋に愚かさ満点やった。だからこそマーケットは今日急反発したんや。

 

もうみんな、少し落ち着きを取り戻したやろう。今まず確認しておくべきは、利下げは株式市場にとって決して悪いものではないということや。十分に予告されて、良質なメディアによって十分な時間をかけて慎重に伝えられていた利下げである限り、大幅なものであってもそれは受け入れられるべきや。今回の利下げは、Fedによって完璧に準備されたと思うで。彼らは約1週間かけて、今回の0.5%の利下げの下地を整えたんや。おそらくウォール・ストリート・ジャーナルの最も信頼できる記者の一人と考えを共有して、インフレ率の低下に比べて金利が高すぎるために0.5%の利下げを行うことを明確にしたんや。

 

今回のダブル利下げは、別に突然の経済軟化や大規模な雇用損失を懸念しているからではないで。そんなものはないんや。本当に、別に否定的なものは何もなく、Fedはすべきことをただ行っただけや。前もってシグナルを感知した資金運用者たちは、今回のFedの会議に向けてポジションを再調整する時間ができたんや。まあ一部の読み間違った人たちはいたけどな。

 

では、0.25%ではなく0.5%の利下げの可能性が高いとなったとき、結局合理的な反応は何なんやろうか?まず、利下げ局面とはどういうことかというと、株式を所有したり購入したりする際にもはやあなた達はFedと戦っていないという公式な確認が得られるということなんや。故Martin Zweigの言葉をわいはこの番組でも繰り返し言ってきたやろ。彼は株式市場におけるイベントとその反応の純粋な観察者として最高に人の一人なんやが、常に「FRBと戦うな」という非常にシンプルな教訓を持ってたんや。

 

金利が上がっている時で、流動性の蛇口が閉まっている時は、より否定的にならざるを得ない。でも金利を下げてシステム的により多くのお金を注入するとき、株式市場に関しては、いわゆる「より多くのお金、より少ない問題」という言葉が当てはまる。50ベーシスポイントもの利下げを受けると、何百億ドルもの資金が株式市場に流入するんや。

 

高金利が続く局面というのは確かに債券に投資していたら素晴らしい金利がついた。でも、もはや皆、ここから今回だけではなく、継続的な利下げを予想しとるわけやから、ますます株式が魅力に見えるというものや。特に、ここまで債券の魅力に負けてきた高配当株は魅力を取り戻すで。利下げは皆が高配当銘柄を見直す動機になる。そして皆、素早く動かなければいけないことをしっとる。高配当株が人気になってすぐに値上がりしたら、配当の利率的にはどんどん下がってしまって、旨味がなくなってしまうからな。

 

テレビに出演してFedの利下げなんか別に重要ではないと主張する人々がどれほど賢く聞こえようとも、彼らは現実にはあなたの役には立たないで。これらの人々は論客で、彼らは奇をてらったことを言いたいだけや。彼らはしばしば、あなたがお金を稼ぐのを助けることとは何の関係もない行動をするものなんや。あなたのお金は彼らにとって一番重要なものではなかったりする。彼らは億万長者階級に向けて話している時が多い。そしてあなたたちを長い間締め出してきたりした。いろいろな人が世の中にいることを覚えておいてほしい。

 

金融緩和サイクルでの勝者は多様で刺激的や。敗者は明白で、避けんとあかん。ウォールストリートジャーナルが50ベーシスポイントの利下げの可能性を報じた瞬間から、上昇可能な銘柄の範囲が劇的に拡大したんや。別に25ベーシスポイントの利下げでも住宅建設業者にとって本当に有益やったやろう。でも今回50ベーシスポイントの利下げだったわけで、それは確実により住宅ローン金利を下げて、そのためより手頃な価格の住宅につながるんや。

 

そして利下げは、住宅建設業者だけじゃなく、それらをはるかに超えた影響を広いセクターに及ぼすんや。今回の0.5%の利下げ後に上がった勝者の輪には、強力なトレンドを持ちながらも打撃を受けていた株が含まれとる。わいはここサンフランシスコに来て、SalesforceのDreamforceに参加したんやが、その大規模なイベントのほとんど全てはAIに関するものやった。中身については前のMad Moneyでもやったやろ。そして、マーク・ベニオフCEOは、大企業だけでなく個人もAIの恩恵を受けられるような巧妙な計画を持っていたんや。

 

でも別にSalesforce株は絶好調というわけではなかった。決算後は激しく下落したりした。でも今日は何が起こった?みんな正気を取り戻したかのようになったんや。株価は5%以上上がったんやで。AMDのCEOであるリサ・スーだって直に会って話したが、彼女は処理しきれないほどの仕事を抱えとった。今日株価は+5.7%や。NVIDIAが需要に追いつくほど速くチップを製造できないという話をわいらは何回も聞いとるわけやが、NVDA株は今日4%上昇した。台湾セミコンダクターはそれ以上に上昇して、+5.34%やった。こういう銘柄達は密接に関連しとる。

 

AppleのiPhone 16の先行予約具合が芳しくないと誰かが言ったのが先週末や。その影響で株価は下がったりしとったが、今となっては何やあの下落は、と思わんか?昨日と今日でApple株は大きく戻しとるで。逆にこの利下げサイクルの段階では、景気後退に強い一般消費財株とかは手放す必要があるんや。PG株は今日は-1.37%、Colgate株は-1.13%や。公益事業株だってチェックする必要がある。これらの株は今まで好調やったが、今後は不調になるやろう。今やウォール街は、リスクを取らない代わりに大きく成長しないディフェンシブな株への欲求を失っとる。

 

今日の動きこそが利下げ下での動きや。わいはここまでこのことを何度も説明してきたはずや。わいのキャリア全体を通じてこういう光景を何回も見てきた。わいの自伝「Confessions of a Street Addict」の利下げの部分を読み返してみてほしいで。利下げがいかに強力になり得るかを理解したときのことを書いとるからな。あの時のわいは愚かだったとも思えるやろうが、読んで楽しい内容になっとるで。

 

利下げの力は比類ないものや。50ベーシスポイントの利下げで、彼らは大砲を出したようなものや。それと真正面から戦いたいなら、そして債券についてぶつぶつ言う評論家の言うことをまだ聞きたいなら、それはそれで構わん。でもこのビジネスは誰にでも向いているわけではないということは覚えておいてほしい。お金を稼ごうと本気で思うなら、Fedがバズーカを取り出したという事実を受け入れる必要がある。バズーカの前に立ちはだかってどうするんや?そんな余裕がある人はいないはずや。バズーカ砲の後ろにいるべきなんや。

 

結論やが、今はまだ序の口や。さらなる利下げがここから続くやろう。そして、我が国が危機に瀕しているとか、Fedは何もできないとか、何も重要ではないとか、全てが間違っているに違いないという話は、ここから更に増えていくやろう。でもFedが今回のように完璧に利下げを演出し続ける限り、あなたの仕事は雪がふってきたなと思ったら、ダウンパーカーをきることや。雨が止んだなと思ったらさしている傘をしまうことや。当然のことを丁寧にやって流れに乗るべきや。否定的な人々の声は遮断しておけば大丈夫なんや。なぜならFedは今やあなたの味方だからや。本当に重要なことはそこなんや。まず何よりも見失ってはいけないのは、まさにその、たった一つの本当に重要なことなんや。

 

 

上昇すると気分がいいですね

 

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