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【ジム・クレイマー】決算直後の動きに騙されるな!きちんと詳細を見て自分で判断しよう!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの10/31のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

今日はハロウィンや。ハロウィンでは、トリック オア トリートというやろ。お菓子をくれなきゃいたずらするぞ、という意味や。でもこれをウォール街に適用すると多くの人々の勘違いが見えてくるで。決算をハロウィンにあてはめると、「トリック」とは優良企業が決算を発表することで、その後の「トリート」は、皆が喜んで株価が上がることや。でも今おこっとるのは何か。決算があったら多くの人がパニックに陥って、まるでその株を持ち続けたことが報いかのように、後悔するような下落がおこってしまう。

 

今日はダウは-0.90%、SP500は-1.86%、そしてナスダックは-2.76%と下落の日になってしまったが、今日はそういう決算後の下落が多く見られる日になってしまった。特に今回の決算の典型的なパターンは何かというと、とても良い企業が素晴らしい今四半期の決算を発表して、でも同時に非常に保守的なガイダンスを出してしまい、一部のファンドマネージャーを唖然とさせてしまうことがよくおこる。彼らは、その会社からのガイダンスを絶対的なものとして受け取り、経営陣が本当にその会社の将来を心配していると信じて、そのトリックに怯えて売却してしまい、株価の上がり、すなわちトリートを逃してしまう。これが今の典型的な動きや。

 

まるでハロウィンで山ほど子供がお菓子をもらってきて、でも親が、もしかしたらお菓子に毒が入っているかもしれないから、と言うようなものや。そんなこと言われたら怖くてしょうがない。トリートが一瞬にして狂気の沙汰になってしまい、怖がる株主は株を売ってしまうということなんや。良い株でも持ち続ける勇気のない人々が多くいて、彼らが下落を引き起こすんや。そしてそれは必ずしも悪いことではない。なぜならその下落は、高品質の株を割安で購入するチャンスをわいらに与えてくれるからや。こういうチャンスを逃したらあかんのや。

 

今日はそういう素晴らしい株の下落が多く見られた日になった。わいはこういう日は、「今日は売り手に好きなようにさせておこう、そして明日から買い始めよう」と言うで。わいが何を言っているのか理解してもらうために、いくつかの関連する例を見ていこうやないか。まず挙げたいのが、昨夜決算を発表したMicrosoftや。決算の数字、売上高とEPSはいつものように素晴らしかった。株価はすぐに時間外取引で上昇し始めた。ただ、わいはトップラインの数字だけで判断するのは愚かだとここまでずっと言ってきたやろ。

 

Microsoftの決算においては、Amy Hoodのカンファレンスコールがめちゃめちゃ大事なんや。彼女は10年前にガイダンスの管理者となった冷静なCFOや。Microsoftには計算された決算の流れがあるんや。彼らは他のほとんどの企業よりも遅い午後5時にカンファレンスコールを開始して、そのコールの中心でAmyが数字を伝え、その後ガイダンスを伝える。10年以上にわたって、彼女はこれをおそらく40回のコールで行ってきた。Amyがガイダンスについて何を言うかを聞くまで、将来がどうなるかはわからん。そんなことはこの株をずっと追ってきた人なら常識なはずや。

 

にもかかわらず、多くの人々は全体の話を聞くのを待たずに、無意味な初期のヘッドラインで取引をしたがる。昨夜もそうやった。一方でAmyは、Microsoftの主要部門の一つであるAzureクラウドインフラストラクチャ事業が、需要が多すぎてすべてを満たすことができなかったと話した。つまり、Azureは彼らが望んでいたほどの売り上げを上げることができなかったんや。それが今四半期のガイダンスの若干の下方修正につながってしまったが、でもAmyは会計年度後半、つまり2025年の前半にその差を埋めて、それ以上を達成すると述べたんや。このAmyの言葉が株価を下落させることになってしまった。Amyの言葉を待たずにこの株を買い上げていた人たちは皆、バカに見えるし、実際そうや。彼らはわいが「連中」と呼ぶ人たちや。

 

さて、Azureの次の四半期の売上は13億ドル不足するかもしれんし、それは素晴らしいことではないが、でもこれが680億ドルのビジネスであることを考えると、この問題にそれほど神経質になる必要はないとも考えられる。わいが知る限り、すなわちここ30年程彼女を見ていて感じるのは、Amy Hoodはガイダンスを出す際には常に保守的なんや。それが彼女の性格で、彼女が仕事でとても優れている大きな理由や。彼女は決して過大な約束をせず、自分の予測を上回る成果を出す可能性が高いことを理解しながらしゃべるんや。彼女のここまでのやってきたことを見れば、それを何度も繰り返してきたことがわかる。それで、信じられないほどの安定感を持って実績をあげてきたんや。

 

やけど、注意深くないトレーダーたちはそんな彼女の実績なんかお構いなしや。本当に困ったものや。こういう良く分かってない連中が多いから、今年わずか8%しか上昇していなかった株が、当然のように打撃を受けて、今日6%も下落してしまったんや。まあAmy Hoodを知らなければ、この動きはわからんでもないが、彼女がわいがこれまで会った中で最高の経営幹部でありCFOの一人ということを考えて、彼女のこれまでの降る前いを知っているなら、この下落は馬鹿げているようにうつるやろう。

 

この下落は愚かで、何の厳密さもない。まったくもって的外れで、木を見て森を見ない典型的な例に見える。Azureのガイダンスの下方修正はただの一本の木に過ぎない。Microsoftは森の王なんやで。この会社の偉大さは、企業のAI利用を支配するという壮大な戦略の実行から生まれるんや。そしてこれまでのところ、その戦略は驚くべき成功を収めとると思うで。付け加えると、フォーチュン500企業の約70%がMicrosoft 365 Copilotを使用しとる。これこそが「森」なんや。

 

Microsoftがどれだけ投資支出をしているかについては、多くの嘆きの声が聞こえる。わずかなガイダンスのミスで株価は大きな打撃を受けた。でもわいが彼らの代わりに言おうやないか。Microsoftという会社はエンタープライズマーケットにおいてAIを完全に支配するやろう。そうなったらこれは驚くべき偉業で、彼らはわずか1年ほどの期間にその道に向けて驚くべき進化を遂げとる。今回の決算でそういうことに何の価値もないと言って利益を確定したければすればええ。

 

わいは別にそれを止めないで。利確は時にいいものであるとわいが常々言っていることは、CNBC Investing Clubのメンバーならわかってくれるやろ。ただ、わいは今このMicrosoft株はそのまま持ち続けるで。それがわいのファンドでやっとることや。そしてあえていうなら、あなたもそうすべきやと思うで。確かに彼らは支配的な地位を維持するために多くのお金を使っとるが、それもわいは気にしない。将来の成長に注目したいんや。

 

今日打撃を受けたもう一つの巨大テクノロジー会社、Metaはどうやろうか?たった一日で4%の下落や。この会社のビジネスには33億人のデイリーユーザーがおる。こんなにも多くのユーザーベースを持つ広告プログラムを想像できるか?ターゲティング、精度、投資収益率。皆が彼らのデジタル広告市場を支配する能力をわいは過小評価しとると思う。ちょっとこのユーザー数が予想に届かなかったからって、何やというんや?MetaはAIの分野でもどんどんいっとるで。最も重要なのは、5億人がMetaのAIプラットフォームを使用しとって、マーク・ザッカーバーグはそれが年末までにGenerative AIプラットフォームの中で最大になると言うとるんや。

 

Meta AIは素晴らしいで。もしまだ使っていないなら使ってみてほしい。それは賢くて面白いで。ただその支配力は声高に言うと、すぐ政府が強力になりすぎた会社を分割しようとしてくるから気をつけんとあかんけどな。注意深くやらんとあかん。そしてこれからのAI支出がまた増加するやろうということもあって株価は下落しとるが、わいはそれでもキングへの道を歩むべきやと思うんや。そしてMetaはキングになるやろう。

 

さて、大手テクノロジー会社と言えば、Amazonの決算が今あったばっかりやが、素晴らしい数字を発表して、今アフターアワーで株価が5%以上も上がっとるよな。彼らの営業利益のガイダンスは素晴らしかったで。なぜなら彼らは経費管理に非常に厳格だったからや。ただAmazonも狂ったように支出しとる。なぜなら彼らはリテールを支配したいからや。広告付きのPrimeは素晴らしいし、そのリテールの支配力とともに、もちろん最も収益性の高いAWSというクラウド事業も素晴らしいんや。

 

Appleについては本当に多くの悲観的な見方があって、iPhone 16は発売直後から失敗だと何度も言われた。実際にガイダンスが下がったりして、株価も時間外で-2%と下落しとるが、でもわいはOwn it, don't trade itのマントラを変えないで。そもそも次の四半期のコンセンサス予想である6.8%の成長は達成されないとわいは認識しとった。明らかにそれは高すぎたんや。そしてAppleはiPhoneのリリースよりもソフトウェアに関するものがどんどん強力になる会社になるやろう。新しいiPhoneごとに、そして新しいAppleのインテリジェントソフトウェアごとに、成長が促進されるとわいは考えとるで。

 

ということで結論やが、決算があったらきちんと中身の詳細を見てほしいで。わいはまだまだこれからAmazonとAppleについてはそうするで。MicrosoftとMetaに関してはきちんと詳細を見た。その結果わいやったら株を売らないということはさっき言うた通りや。市場の動きに騙されて株を売ったらあかんで。今日挙げたMag7銘柄はよく調べれば実際に非常にうまくいっている素晴らしい企業たちなんや。売るんやったら売ってもええが、その結果はただ自分でリスクを負ってほしいんや。

 

 

買い場になる下落は狙っていきたいですね。

 

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