こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの11/20のMad Moneyはどうだったでしょうか。
今何が起こっているかというのはまさに明白や。わいらアメリカ国民はケチな国民になったということなんや。別にそのことをわいは非難するわけではないで。それどころかある種の称賛を持って現状を言いたいんや。もはやこの国では、どの業界であろうと、高額請求を簡単にできないようになってきとるかもしれん。ただそれは、ただ高額だとが言うよりは、いわゆる価値が重視されるということなんや。おそらく医薬品業界でさえもその波がきとるかもしれん。
価値が無ければもはや当たり前に高い値段を請求できない、それが今起こっていることであり、その兆候は急速に進行しとるんや。そして多くの会社がその変化に取り残されたりもしとる。食料品店、オンライン、ショッピングモール、そしてもちろん株式市場でもその流れから逃れることはできん。対応できる会社は、例えばWalmartやCostco、Amazonのように価値を示すことができる一方、対応できない会社はTargetのように打ちのめされるんや。
Targetは今日33ドル、つまり21%以上下落してしまった。ダウは-1.08%、SP500は-1.16%、そしてナスダックは-1.08%と穏やかに見える流れの中で、目立った動きやったで。Targetのように、人々がお得だと思うサービスを提供しなければ打撃をうけてしまう。それは国民がケチになっているからで、そしてわいらはともすれば、ケチな話が小売業界に限られると思っとるが、そうではないんや。そしてケチがどうかではなく、皆が価値に敏感になっとるということなんや。
例えば、テクノロジー業界のことを考えてみよう。わいはこれまで価格のつき方、すなわち価値についてそこまで深く考えたことはなかったんや。商品の価格は一つの単純な問題、つまり顧客が支払う意思のある金額によって制限されとると認識しとった。そして、それは変わらないんやが、単純な商品価格のその先の投資効率が、商品価格にダイレクトに跳ね返ってくる例がますます顕著になってきとる。そのことが、一方では信じられないほど高価であり、他方では信じられないほど安価な製品を持つ企業が出てくることになっとるんや。
例えば、もしあなたがクラウドサービスプロバイダーで、Nvidiaの最新で最高のチップであるBlackwellのバージョンに大金を支払えば、サービスの質を5倍にすることができて、儲けが5倍増えるとしよう。その儲けはNvidiaに払うものよりもずっと多いんや。そうなるとその製品を買うよな。Nvidiaのチップは製品としてはめちゃめちゃ高価やが、でも投資という観点からすればまだまだ安かったりするんや。
ともすればいろいろな人が、Nvidiaが過剰な料金を請求しているとか、需要がピークに達しているとか、株価が過大評価されているとか、そういうことをずっと言うとるが、そうではないことは明らかや。CEOのJensen Huangはこの5対1の利益対コスト比について繰り返しわいに説明しくれたんや。ただのおとぎ話ではないで。Nvidiaは今回の決算で、大幅なトップラインとボトムラインの増加を報告して、今期の健全なガイダンスを示したんや。
Blackwellは本格的にフル生産に入ったわけやが、この半導体はここまで大きな懸念事項だったことは今までのMad Moneyでも触れてきたやろ。でもおそらくその懸念は作り上げられたものだったのかもしれん。需要はやっぱりめちゃめちゃ強いし、Jensenはきちんと業績を出し続ける。驚くべきことや。もちろん、気難しく無知な人々もおる。Nvidia株がまだまだ簡単に一日で20%上昇するはずやと期待し続けとる人もおる。そういう人は今回の決算にがっかりして売ってしまっとる人もおる。
そういう人にわいは言いたいで。どうぞ売ってください。むしろ売ってください。弱い手は離れてください。わいはそんな弱い人のポジションは気にしないし、むしろいい買い場が訪れたらラッキーというものや。まだまだ10倍20倍を期待している人は、そんなに急いでどこへ行くのかと言いたい。クラウドサービスプロバイダーであるAmazon、Google、Oracle、Microsoftは、Nvidiaの高性能チップを購入せずにはいられないんや。それをせずには競争に負けてしまうからや。
Nvidiaの半導体をどれだけ高価でも手に入れたいと頑張っているのは、まだまだそれがお買い得だからや。わいは弱気派が、十分な用途がないとか、Nvidiaが限界に達しているとか言うのにうんざりしとるんや。弱気派にはしっかりとホームワークをしてくれ、と言いたいで。ちなみにこのBlackwellの話は高価なものの話で、その大元には厳然たる価値があるという話やったんやが、それは製薬業界でさえ例外ではないんや。
例えばWalmartの決算のカンファレンスコールを聞くと、いろいろなものの値段を下げることができていて素晴らしくやっている一方で、ずっと唯一の問題点なのは、GLP-1受容体作動薬の価格や。それが今や薬局部門の粗利益率を下げとるんや。どうして一種類の薬の価格がそんなに重要なんやろうか?それはGLP-1受容体作動薬が大きく不足しているからや。
Eli LillyやNovo Nordiskが全力を尽くしても、まだまだ需要に十分には追いつけていない。ただLillyがその奇跡の薬の需要を満たすために数十億ドルを費やして工場を増設しているので、状況はここから良くなるばかりやろう。でもLillyの他の誰もそういうことをすることはできん。Novo Nordiskとかはそれほど裕福ではないんや。
このGLP-1受容体作動薬に関しても、何の話をしているかというと、バリュー、価値の話や。それは単に糖尿病や減量のためだけでなく、命を救うものだからや。彼らは高血圧に対して使用されて、主要な心血管イベントを減少させて、睡眠時無呼吸症候群のコントロールを助けて、そしてもちろん、あまり言及されず話題にもならないがアルコール依存症にも効果的や。
何百万人もの人々がいろいろな症状に困っているにもかかわらず、この薬はこれらの適応症については承認を得てないんや。アルコールに対しても承認を得られていない。複雑すぎるんや。GLP-1受容体作動薬は簡単な薬ではないんや。でもわいはこれは医療における革命やと思うで。だからEli Lillyがそのような価値、巨大なプレミアムを請求できるのも不思議ではない。とにかく価値があるという話や。
他には何がある?次は安価な価格を価値として考える例を挙げてみよう。例えば外食の費用がCOVID前よりもはるかに高くなっているというあらゆるデータがある、多くの人々は今やそれを完全に嫌っとる。彼らが本当に好きなものは今何かというと、その価格の高騰についてどうにかしようとしている企業や。だからこそ、Texas RoadhouseやChili'sを所有するBrinkerが業績を伸ばし、競合他社を圧倒しとるわけや。
最近、わいはダラスのTexas Roadhouseに行ったんやが、素晴らしかったで。11ドル未満のディナーを見つけたんや。まるで王様になった気分やった。カントリーフライドチキンやグリルバーベキューチキン、プルドポーク、チキンシーザー、サイドが2つで10.99ドルや。2024年にこんなことがあるなんて冗談やろうと思うやろ?あり得ないと思うやろ?でもあるんや。
この素晴らしいディールを上回るのは、Chili'sの「Three for Me」ディールだけや。これは毎回のNFLゲームで広告されとる。ファウンテン・ドリンク、アイスティー、チップスとサルサ、そして絶品のスマッシュバーガーがついて、またまた10.99ドルなんや。繰り返すが、2024年にこんなことがあるなんて、冗談やろと思うやろ?そうや、この安さにも価値がある。だからBrinkerとTexas Roadhouseがそれぞれ年初来で189%と58%上昇しとるんや。これは安い方の価値の話や。
アメリカ人はもう高い支払いにうんざりしとるんや。彼らは搾取されとると感じとる。そうなったらそれまでのブランドへの忠誠心とかが1セントの価値もないと感じてしまう。みんなより良い取引を求めとる。そして彼らはお金を節約するために生涯の習慣を喜んで変えたりする。なぜなら、価格があまりにも上がっていると、それを支払うことがバカみたいに感じるからや。
そしてそのポイントにこそ、Costcoが何千万人もの会員を持つ理由があるで。わいはあなたがわいと一緒にCostcoへの見学に行ってくれたらと思うんや。本当にすごいんやで。わいは先日、ペンシルベニア州アレンタウン近くのCostcoに行ってきたんや。Costcoにいくと、食堂に立ち寄らずにはいられないで。1984年に、Costcoはクォーターポンドのオールビーフホットドッグと無料おかわり付きのソーダを1.50ドルで提供し始めたんや。それはオレゴン州ポートランドの店舗で始まり、今では全国展開されとる。
そしてその価格は今でも同じままなんや?本当に信じられるか?わいらがCostcoでまとめ買いするたびに、わいらは低価格という大義に忠実だということがわかる。Costcoはその忠誠心を非常に目に見える形でわいらに植え付けとるんや。わいは空腹のままCostcoに行くのが好きやで。店舗を歩きながら、いろいろなところで配っとる無料サンプルを食べるのも素晴らしいんや。最近の小さなピザの四角いサンプルを見たか?是非Costcoに行く前にはお腹を空かせておいてほしいで。
でも繰り返すが、わいがCostcoに夢中になるのは1.50ドルのホットドッグや。彼らはこういう素晴らしいディールであなたを引き込んで離さない。そして様々な商品で巨大なボリュームを扱うスケールメリットをもって、低価格を実現して、わいらはそのCostcoが実現しとる価値に忠実なんや。
後はTJXはどうや?わいのシャツ、下着、ジーンズ、これらはTJ Maxで買ったものだったりするんやが、彼らは苦戦している小売業者の余剰在庫をほとんどただ同然で買い取って、商品価格をほんの少し上げて、驚くべきお買い得品を提供するんや。TJXは今、需要に追いつけないから多くの店舗を次々と建設しとる。わいのこのシャツを見てくれ。これは15ドルで手に入れたんや。これはミラノ製や。脱いでもっと見せたいところやが、おそらくそれは適切ではないやろう。とにかくわいはTJ Maxが大好きなんや。
さあ、ということでTargetの話に戻ってこようやないか。わいらの価値への忠誠は、もしあなたがDixieの紙皿、Kellogg's Fruit Loops、Dawnの食器用洗剤、Tide Podsを買って配達してもらいたいなら、Walmartでは48.13ドルでいいものが、Targetでは62.96ドルを支払うことになるということになる。これはまさに今日実際に購入された商品の代金なんや。
Walmartの規模と賢さは、価格面で単純にTargetを上回っとる。誤解しないでもらいたいのは、わいは今でもTargetが大好きやということや。Targetでの買い物はとても楽しいと思うで。でもこの新しい売り手が自宅にいて世界中に注文を出す時代に、Targetがどれだけ楽しいか本当に気にするか?もし彼らがほぼ同じ時間で商品を自宅に届けてくれるなら、赤と白のバッグに入っているかどうかなんて気にしないやろ?
結論やが、今アメリカ人はますます価値を重視しとるんや。Walmartは価値と快適さを提供しとって、だからこそ、Walmartの株価は年初来で66%も上昇し、まだ上がり続けとるんや。一方でTargetは14%下落し、おそらくまだ底を打ってないやろう。過去数年間で物価がとても高くなったため、わいらはブランドへの忠誠心を失っとる。その代わりにこの国全体が一つのことについて考えとる。それは何かというと結局「ベンジャミン(100ドル札)」なんや。
確かにみんなケチになっているかも。
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