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【ジム・クレイマー】アメリカ版3本の矢を好感する株式市場!新しい財務長官の手腕やいかに!?【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの11/25のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

あるニュースが今日の株式市場を押し上げた。新しい財務長官のニュースや。今日はダウは+0.99%、SP500は+0.30%、そしてナスダックは+0.27%で、ダウもSP500もラッセル2000も全部高値を更新したよな。今日は、まだまだトランプの行動に様子見していた人々や懐疑的な人々が、まるで次期大統領が「株価上昇と減税」を約束したかのように、株式市場に飛び乗ったんや。

 

トランプがマーケットを上げてくれるという面もあるし、そもそも民主党候補がマーケットを下落させていたという面もあったやろう。大統領選挙後、ドナルド・トランプが勝ったときというよりは、ハリスが敗れたことに対して、株の大きな買いが入ったんや。彼女の上司、すなわりバイデン大統領の下で株式市場が非常に好調だったにもかかわらず、その政権は「富裕層から搾り取る」ホワイトハウスと見られとった。

 

ハリスは選挙キャンペーンでよりビジネス寄りになろうとしたが、そのことも関係なかった。彼女の義理の兄弟でありキャンペーン顧問がウーバーの法務顧問だったことも関係なかった。カリフォルニアの元上院議員であり、全国で最も進歩的な州の一つを代表してきたということは、ウォール街はハリスを「資本」、つまり金銭的利益を大事にする人だとは信じないということや。

 

民主党にとって、もはやビル・クリントン時代ではないということなんや。当時わいがクリントンと会ったとき、彼は市場に魅了されとった。彼には確かな知識があったが、それ以上に、マーケットがどのように機能するかへの強い関心があった。でも最近では、民主党は株式市場について何も考えていないようにうつる。株式市場は文字通り「株式」と「市場」という言葉を組み合わせているだけで、民主党にとっては考慮に値しない醜い言葉になっているかのようや。

 

一方で、次期大統領のトランプは『アプレンティス』というテレビバングに出演していたとき、常に視聴率を気にしとった。そして大統領になった時に彼は、ダウ平均株価やS&P500が彼の新しい視聴率であると繰り返し述べたんや。彼は評価されるのが好きで、勝つのが好きや。彼は株式市場が上昇し、自分の業績を裏付けることを望んどるんや。それが彼が勝利したときに市場が急騰した大きな理由や。

 

でも、選挙後まもなくそて、陶酔感は終わった感じになった。多くの人々が口々に、とりあえずの動きは終わったと言った。マーケットは確かに共和党のトライフェクタ(三権掌握)、すなわち、大統領も上院も下院も共和党になったことに好意的やが、ただマーケットが好まないところもある。例えばマーケットはトランプの関税提案を好まない。関税は基本的に輸入品にのみ適用される選択的な売上税で、それを課された国々は報復する傾向がある。ウォール街では非常に不人気や。

 

そこで登場したのが今日のニュースの主役のScott Bessentや。わいらの多くはジョン・アリソンというジョージ・ソロスの下で働いていた元ヘッジファンドマネージャーを財務長官に予想しとったんやが、予想とは全く異なる人物や。驚きや。まさに純粋なサプライズや。Scottはできるだけ合理的で責任感のある選択をしようとしているときに選ぶような人物や。彼は金持ち階級を代表はするが、金持ちを目指す人々の一部でもある。

 

Scott Bessentはキャリアを通じて投資マネジャーとして活動してきた人物や。エール大学卒業後、当時新卒者を運用担当者として採用する数少ない企業の1社だったブラウン・ブラザーズ・ハリマンに入社して、以来同じ投資マネジャー業務で活躍しとる。別に彼は財務長官に就任する初のヘッジファンド運用者ではなくて、2017年にスティーブン・ムニューシンとかもファンド運用者やったが、でもムニューシン氏はファンドを設立する前にゴールドマン・サックスに17年間勤務しとって、ファンド運営の期間は短いんや。一方でScott Bessentは投資銀行で上級職に就いたことのない、ファンドマネジャー一本の男や。

 

多くのファンドマネジャー同様、Scott Bessent氏も冷酷なほど現実的な男や。投資ビジネスで避けるべき2つの言葉は「決して」と「常に」だと語っとる。元同僚はScottのことを、半年後の新聞を先読みできる驚くべき能力を持っていると述べとるんや。そして彼は既に彼の経済に関する考え方を明らかにしとる。彼の最も成功した取引の一つとして2013年の日本におけるディールがあるんやが、彼は当時の安倍晋三首相が「3本の矢」と呼んだ経済政策が日本の財政に与える影響を予測して、大儲けしたんや。

 

そのこともあってやろうか、Scottは、安倍晋三から借りた「3-3-3」政策という彼の三本の矢バージョンを提案しとるんや。安倍氏は2010年に日本経済に魂を吹き込んだことで称賛された人物で、Scottは自分なりの三本の矢をやりたいんや。「3-3-3」政策とはどういうものなのか?まず一つ目に3%という数字が出てくる。

 

わいらの国には制御不能な予算赤字がある。今年度だけで1.8兆ドルの赤字や。これは非常識やが、明確な返済方法のない36兆ドルの国債に比べればまだマシに見える。トランプの選挙キャンペーン中、わいは彼が既に破綻している予算をさらに悪化させると考えとった。トランプは同盟国や敵国に関税で支払いを求めること以外、予算に関わることには全く関心がなく見えたからな。

 

しかもトランプは自称「借金の王様」や。でもしかし、Scottは2028年までに赤字をGDPの3%に削減する計画を持っとるんや。それは合理的で、慎重で、倹約的ですらあり、トランプがこの問題を真剣に考えていることを示しとる。でなければ、彼にこの仕事を任せないやろう。さて、国債を管理可能にする方法は二つある。マルセイユやワイマール共和国のようにインフレで解決するか、あるいは成長によって解決するかや。

 

ここで三本の矢の第二の部分が登場する。次の3%という数字はGDP成長についてや。規制緩和によって成長を促進させるんや。突き詰めれば長い話になってしまうが、要はインフレもデフレも過度にならず、十分な成長を遂げることで、苛酷な歳出削減を行わずに赤字を徐々に縮小できるというわけや。本当に、この国で物事が遅れているほど多くの制限的な規制があるんやろうか?

 

金融システムが長年にわたり連邦規制によって妨げられてきたという理論があって、実際には、成長を妨げているのは州や地方の規制なんだが、連邦レベルでも撤廃できるものはたくさんあるんや。わいはスモールビジネスのオーナーで、連続してスモールビジネスを立ち上げてきた者として言いたい。規制が撤廃されればビジネスが活発になることは当然ある、とな。

 

さて、三本の矢の第三は、300万バレルという数字や。すなわり、一日に追加で300万バレルの石油を生産することや。これは絵に描いた餅だと最初は思ったんや。本当に可能かどうかわからん。たとえ連邦政府の土地をすべて開放したとしてもできん。なぜなら、その土地を保護する法律があるからや。今すぐに追加できるのは、おそらく一日あたり100万バレル程度や。それ以上には、あらゆる新しい技術が必要や。

 

さらに、石油業界はそれを嫌がるやろう。そんなに生産を増やせば、原油価格は底まで落ちるやろう。なぜなら、それほど需要がないからや。一連の生産削減につながって、結局、原油価格はおそらく現在の水準に戻るやろう。そうやって価格が往復することは誰のためにもならないと言える。どうなるやろうか。

 

ということで、わいはもしかしたら、最後の石油のパートだけではなく、これらの「3」全てに対して懐疑的だと言えるかもしれん。でもScottが巨額の関税を一度に押し付けることを好まないと言っていたのは気に入っとる。段階的なアプローチの方がええとわいは思うし、それは彼も同様や。わいらの政府の効率性やそれに関連するコストに、正当なトップダウンの変化が起こり得るやろうか?

 

イーロン・マスクとかを巻き込んだ、府を変えようとするあらゆる試みに対して、わいは懐疑的や。なぜなら、予算のあらゆる支出には支持者がいるからや。そして、それらすべての提案された削減を合わせると、莫大な反対に直面するやろう。ただ、今の焦点はそこではなく、重要なのは、この財務長官の指名者が、経済に真剣な人物であるということや。トランプが彼の閣僚に厳格な大人を迎えることができないと信じていた人々は、間違っていたことが証明されたと思うで。

 

まあわいのの言葉を信じなくても、債券市場の言葉は信じてほしいんや。数日前まで、わいらは10年物国債が4.5%に達することを心配しとった。今では、Scottが財務長官になるということで、金利は4.28%まで下がっとる。これは細かいことだと思うかもしれんが、債券市場の巨大さを考えてみ?素晴らしい動きやで。一週間前と比べてなんという変化やろうか?わいは1ベーシスポイントごとに意味があると言いたいんや。金利が低下すると、住宅市場が復活し、カーローンが延長され、経済の不調な部分が回復できるしな。

 

結論やが、今日はマーケットが新しい財務長官の指名を祝ったんや。Scott Bessentという人物は、ウォール街や金銭的利益が大事な富豪たちを含めて、多くの人に好意的にうつった。彼の三本の矢は果たして機能するのか。株式市場は好意的見方を続けるのか、これからも見ていこうやないか。

 

 

これからの動きが楽しみですね。

 

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