こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの12/12のMad Moneyはどうだったでしょうか。
今日、New York 証券取引所でちょっと面白く素晴らしいことがあったで。大統領就任予定者のDonald Trumpが、Time magazineの「Person of the Year」に選ばれたことを祝うためにやって来たんや。これで彼はここにやってくるのは2度目なんや。まあでも今日は、ダウは-0.53%、SP500は-0.54%、そしてナスダックは-0.66%と下落の日になったんやが、でも彼がこの国のビジネスについて前向きなメッセージを話しているときには、物音ひとつせずに皆聞き入っていたんや。
わいはTrumpのビジネス観が、このマーケットという場所で毎日機能するわけではないことは十分承知しとる。今日だって、マーケットにはたくさんの優良株がありながら、それらが本当に打ちのめされたりした。ただ、わいはトランプにインタビューしたんやが、そのやり取りをちょっと聞くだけでも、彼がただのマーケットの応援団長ではないことが分かるやろう。わいのインタビューや。ジ「株を持っている働く人たちには、あなたは何を言うんや? もっと株を買うべきやと言ってええんか?」ト「そこにはあまり踏み込みたくないね。もし彼らが買って、その後価格が下がるとかそういったことが起こりうるから。君は世界中の誰よりもきっとマーケットのことを知っているはずだろう。ただ、一つ言っておこう。マーケットは上がったり下がったりするものだけど、最終的には常に戻ってきて上がる方向なんだ。いつも最後には必ず上方向にいく。」
なんという素晴らしい言葉やろうか。ビジネスへの楽観が語られることには本当に意味があるんや。今日わいらが見たのは、まさにそれだったんや。彼のことを好きであれ嫌いであれ、Trumpのビジネスへの遠慮のない愛情は、わいらが良い株式投資家でいることをより容易にしてくれるんや。特に、投資家に必要な「持続力」を与えてくれるんや。マーケットは甘い世界ではない。厳しい世界や。厚い信念を持って株を保有できなければ儲けることは難しいんや。そしてTrumpというトップがこういうことを言うと、その信念が持ちやすいんや。だって大きな利益を狙っていても、自分が株を持つ企業があまりに強力すぎるとして定期的に政府から訴追されたりしたら、おちおちしてられんやろ?
もちろん、Trumpが大統領になるからといって、毎日毎日全ての株が上がるわけではない。大統領はAdobeの粗利率を拡大することなんて決してできないし、次のガイダンスがはっきりと弱いものであったとして、無視していいと言うこともできない。Adobe株は今日14%下落したわけやが、トランプはこの株を今救うことはできん。Adobeは何かを生み出してライバルより明確に優位に立つことが必要や。どれほど大統領の楽観があっても、企業の業績をあげることはできない。
後は石油や。今日Trumpは「より多くの石油生産をすれば、我々が抱えるあらゆるインフレを相殺できる」と言うたんやが、このことは例えばChevronの株価を上げることにはならん。だってわいらは知っているから。石油業界の経営者は、Trumpの第一期目に過剰生産して自ら首を絞めたんや。打撃を受けた後は、生産を抑制することで規律を取り戻したわけやが、その成果はBiden政権期に入ってからようやく現れたんや。皮肉なことに、石油株はBiden政権下で繁栄したんや。化石燃料に公然と敵対的な政権の下でこそ輝いたんや。天然ガスの禁輸措置とかがあったにもかかわらず、や。
わいがTrumpの遠慮ない親石油・親ガス的な姿勢から得た見解としては、アメリカが石油市場において非常に重要な位置を占めるようになったということがわかったということや。つまり、わいらは自国の過剰生産で原油価格を本当に引き下げることができるということや。今朝発表された生産者物価指数、PPIの数字は非常に強いもので、それが株式市場に大きな打撃を与えたんやが、こういうインフレの心配の中ではTrumpの石油をじゃんじゃん採掘せよという言葉は歓迎できるものに感じられたりしたで。わいらはインフレが加熱することを望んでいないんや。原油価格が10ドル下がれば状況は変わるやろう。
しかし、大統領就任予定者がNew York証券取引所にやってくることには、何か安心感があったで。それはちょうど、1985年3月28日に当時の大統領のReaganが開会のベルを鳴らしに来たときのようやった。あの場面を覚えている人もいるやろう。わいはあの時、ここからおそらく約200ヤード離れたGoldman Sachsにいた。わいはその時、わいらの大統領が始業のベルを鳴らすことに慣れ親しんでいることに驚嘆したんや。彼の前任者であるJimmy Carterは、株式市場にはあまり関心を示さなかったんや。
でもReaganは違った。株式市場を気にかける気満々やった。それは投資家に「何かを買いたい」という気持ちにさせたんや。分かっとる、これは単純化し過ぎかもしれん。でも大統領が開会のベルを鳴らすというのは大きな出来事や。大統領がマーケットの動向にコミットすることを暗示しとるからや。そして普通に大統領とWall Streetがウマが合うという、実にシンプルなことだけでも、投資家は勇気づけられるものなんや。さて、偶然にも、今日は巨大なIPOもあった。Servicetitanという名前の企業で、一般の人々や職人向けに企業向けソフトウェアを修正する会社や。42%上がったことになっとるが、でもこれまでがTrumpと関係があるというのはさすがに言いすぎや。
ただ、Reaganの時はその政権下でアメリカの株式市場は大幅に上昇したやろ。そういうことを考えても、わいはTrumpの大統領就任をポジティブにとらえたい。特に規制緩和の面では。今日トランプはこう言うたで。「どんな企業であれ、この国に10億ドルを投資すれば規制緩和という報酬を得られるようになるだろう。たくさんのインセンティブが与えられることになるだろう。」と。いろいろな認可もとても迅速になるかもしれん。そんなことは難しく思うかもしれんが、でも考えてみればかなり単純なことにも捉えられるわけやし、わいは、これから素晴らしい日々が訪れると思うんや
もちろん、大統領が後押ししていても、この国で何かを建設するのは途方もなく困難なこともある。結局この国アメリカは正当な手続きの国で、それは重要な利害関係者が法制度を利用してほぼあらゆる物事を遅らせることができることを意味するからな。でも大事なのは、もうすぐわいらはビジネスの支援者となる「コーナーマン」、株式市場に重要な役割を果たす大統領を迎えるということや。彼は常により高い株価を支持していて、それを邪魔するものは攻撃する。ちょうど、常にベア派に永遠の冬眠を望んだので有名なReaganのように。
対照的にわいらは、Joe BidenがNew York証券取引所の4階に来るのを見たことがないで。わいが彼との古いやり取りや、最近の間接的なかかわりから言えるのは、彼は市場にほとんど関心がなかったということや。もしかしたら多くの人は、大統領がどっち派なのか、気にしないかもしれん。でもわいの全エトスは、一般の人々が株式市場を通じて豊かになる手助けをすることに向いとる。わいは常にBidenの考えを、富を創出する上で不必要に理論的すぎると見とった。BidenがNew York証券取引所に来て始業ベルを鳴らすことは、そんなに難しかったか?と問われると、わいは「はい、そんなことはありえなかった」と答えるやろう。
でも株価はきちんとバイデンの任期中に上がったで。この退任する大統領の遺産は、この国の膨大な数の人々が、貯蓄や401k、IRA、年金を通じて富を築くのを助けたということや。平均株価は、彼がそれを主張できることを確かに示しとる。彼の任期中、数千万人がマーケットから恩恵を受けたんや。でも一方でBidenは、AppleやAlphabetを叩いている司法省や、Amazonに対する連続的ないじめを行うFTC(連邦取引委員会)と逆側に立つことはなかった。Microsoftだって最後の最後でいじめられたやろ。
重要なのは、そのことがBiden自身の「労働者階級の擁護者」という自己イメージを脅かしかねなかったことや。別の言い方をすれば、今朝ニューヨーク証券取引所のフロアを歩いた時にわいが耳にしたのはこうや。「過去4年間、株価はBidenがいたにもかかわらず上がった。次の4年間に上がるなら、それは少なくとも一部はTrumpのおかげだろう。なぜなら、彼はその功績を喜んで受け入れるから。」ということや。Bidenは気にしないから彼の功績として捉えられない面があるのはフェアでは無いことやが、でもBidenのおかげで株が上がったと本当に考えている人は少ないのは事実や。
結論やが、Bidenは過去4年間で数兆ドルもの富を築いた膨大な数の人々を継続的に過小評価してきたと思うで。でもTrumpは最初の日から投資家層を受け入れるやろう。政治的に見て、それは常に確実な成功を約束するわけではないで。でも今日、1985年のあの輝かしい日のように、Reaganがまさにここで立ち上がったあの日のように、Trumpがニューヨーク証券取引所のベルを鳴らした。次期ホワイトハウスがより高い株価を強く支持しているから、それによってわいら株式投資家にとっては状況がより容易になるやろう。それはわいらにとって、そして株式市場にとって素晴らしいことや。たとえ今日は株価が下がったとしても、それがどうしたというんや?長期的な視点で見れば、今日の下げなんか全く問題にならないんや。
トランプ時代がなつかしいですね。
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