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【ジム・クレイマー】悲観論が早速渦巻く中であえて言う!2025年の株式市場へのポジティブ10要因!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの1/2のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

年が明けて2025年になったわけやが、もうすでに極端なネガティブ感が広がってきているのに気づいとるか?この日の株式市場だって、昼頃までうまく上昇していたりしたのに、そこから失速して結局、ダウは-0.36%、SP500は-0.22%、そしてナスダックは-0.16%と下落の日になったんや。わいが今日いろいろな人から耳にした言葉は例えば、「この2年間ずっと大きく上げてきたのだから、そろそろ調整があってもおかしくない」とか、「1930年代のように高い関税が崩壊を招く危険な時期にこれから入るだろう、列車事故のような大惨事が来るぞ。」とか、「10年物国債利回りはインフレの影響で5%に向かうかもしれない、そんな時に株は買われすぎだ」とか、そういうことばっかりや。

 

わかるでわかるで。そういう意見が出るのもわかる。でも今のような状況で、弱気派、ベアでいるのは簡単なんや。でも、わいらはこういう光景をいつも見てきたやろ。どんな状況でもネガティブなことを言う人は消えないし、あの後株価が上がれば、多くの人がネガティブなことを言っていた事実なんて誰も覚えてなかったりするんや。そのくせ、株価が下がると途端に、「ほら見ろ、あの人のあのネガティブな意見は当たっていた」と称賛されたりする。

 

株価が下落するたびにメディアが、あの人の警告は正しかった、と取り上げて、やっぱりあの弱気派は正しかったんだ、と持ち上げられる。でも株価がそこまで下落しなくても、ベアはなんの責任もとらない。確かに、この2025年初めての株式市場の開場日は、先週みたいに残念な展開になった。やけどわいはここで逆方向に舵を取りたいんや。つまり、周りに流されてただ迎合するのではなく、2025年はこれこれこうで、「うまくいく可能性」だってあるということを言いたいんや。そういうことを10個挙げておきたい。わいらはポジティブでいられる材料もあるということを確認しておきたいんや。誰も言っていないからこそ、わいはあえて「2025年にうまくいくかもしれないこと」を今ここで話す必要があると思うんや。

 

ということでまず一つ目やが、バイデン政権の反トラスト規制当局、すなわちFTC(連邦取引委員会)や司法省やが、それらの人事の入れ替えがとてもポジティブに働く可能性があるということや。今までいじめられていたメガテック株とかにとっては、もはやパーティーが開かれるようなものや。今までのFTC委員長のリナ・カーンは、どんな取引であろうととにかく嫌悪しているように見えた。たとえあるディールが経済にとって、あるいはあなたや一般の労働者にとってどれほど有益であっても、それが少しでも大企業を利するのであれば徹底的に排除しようとしとったんや。

 

結果的に、明らかに自分の手に余る状況に彼女は自分自身を追い込んでしまったとわいは思うで。彼女の任期終了間際の最後の重要な訴訟は、アメリカ最大のアルコール卸売業者であるSouthern Glazer's Wine and Spiritsに対するものや。彼女がこの訴訟に勝てば、アルコールの価格が皆にとって上がることになるやろう。彼女は完璧や。庶民に寄り添う姿勢が素晴らしい(皮肉)。バイデン大統領にとってはある意味「最高の功労者」だったのかもしれんけどな。リナ・カーン率いる「何も分かっていない」FTCの終焉は喜ばしいことになるかもしれんで。銀行、小売、素材、エンターテインメント、エンタープライズ・ソフトウェア、製薬企業、どの業界においても今まで以上にM&Aが活発になって経済が活性化されるやろう。これは株式市場にとって素晴らしいことや。

 

この点に関連して二つ目にいきたいんやが、ご存じの通り、いま株式不足が進行しとる。すなわち需要に対して供給が少ない状態で、お金の行き先がだぶついている状態や。FTCや司法省の体制が変われば、M&Aだけではなく、IPOももっと活発になるやろう。まだ大きなIPOは出てないが、IPOが活発になったら株式不足は解消されるやろう。ただ、そうなっても、M&Aが十分に株式を市場から買い上げていくから、結局は発行株数が減り続けるだろうとわいは思っとって、そうならば株価はやっぱり上昇方向に向かうと思うんやけどな。

 

三つ目として、トランプの関税プランの過激さだけが話題になっとるが、わいは、もしトランプの関税が交渉可能だったらどうなるやろうか、ということを考えたいで。もちろん貿易戦争はあまり良い話ではないかもしれんが、アメリカは関税推進派の大統領を選んだんやからそれはある意味しょうがない。でもトランプだって株価は高い方が絶対にいいと思っとる大統領になる。ならば、各国が対米輸出価格を引き下げるような、あるいは多国籍企業が製造拠点をアメリカやもっとアメリカの友好国に移すような、交渉可能な関税を持ち出してくるかもしれん。Constellation Brandsが典型的な例や。メキシコビールの輸入が関税で打撃を受けると言われて株価が落ちとるが、意外に交渉可能やったらどうなる?だって、ModeloやCoronaをどっちにしろオハイオ州とかでは作れないやないか。交渉可能やとなった途端株価は戻ってくると思うで。

 

四つ目は住宅価格、すなわりハウジングマーケットについて、や。フロリダで見られるように、住宅の過剰建設が起こると住宅価格は下がる。住宅ローン金利が上昇しても、やはり住宅価格は下がる。そして価格が下がり始めると、買い手はさらなる値下がりを期待して市場から離れる。すると今度は売り手が焦り始め、身動きが取れなくなる前にと、慌てて価格を下げる。これがサイクルと呼ばれるものやが、ここ数年はこのサイクルが正常に機能してなかったんや。住宅不足とインフレがひどくてな。わいは今年は再びこのサイクルが戻ってきて、Fedが大きな勝利を収めると思っとるで。その勝利は、Fedがゆっくりと金利を下げる余裕を得られるほどのものになると思うんや。まあでも、まだまだハウジング株の下落は終わってないと思うから、まだボトムを狙って買うには早すぎるで。

 

五つ目としては、HHSの長官になるRobert Kennedy Jr.についてや。彼はワクチン反対派でGLP-1受容体作動薬も敵視しとることがさかんに言われとるが、わいは彼が“体に悪い食品”を追及する方針を打ち出すことを期待しとるで。良いワクチンに反対するのではなく、本当に健康を損なう食品を問題視してくれればいいとわいは思う。医薬品メーカーが開発するGLP-1受容体作動薬、いわゆる体重減少薬については、高血圧や心臓病、認知症、さらにはがんなどに関してこれからもどんどん信頼できるデータが出てくるやろう。それがカナダ進出やその他の地域展開を推し進めると思う。確かにRobert Kennedy Jr.はそういう薬に反対かもしれん。でもそれは彼が、食事にきをつけたり運動をしようということをより重視しとるかららしいんや。それはある意味正しくて、彼は見方を変えれば本当に面白い人物や。わいは、製薬関連株は彼のHHSトップ就任を見越して下落したらその後底を打って、勢いを盛り返すんやないかと思っとるで。

 

さて、六つ目のポジティブ要因やが、わいは2025年はAIによる本格的な成果が出始める年になると思っとるんや。単なるコスト削減ではなく、たとえばヘルスケア分野やったら、がんの治療法に関する有力なデータが得られたり、これまで治療の難しかった病気を克服する新しいデバイスをAIが生み出したりする可能性があるんや。脳をマッピングして神経学的な問題を解決したり、身体を修復するためのあらゆるアプローチをモデル化し、その際に働くすべてのタンパク質の反応を解析したりすることも視野に入ってくるで。

 

そして七つ目は更にAIに関連することやが、AIが非常に高度なロボットを生み出すことで、ロボットが5人分とかそれ以上の仕事をこなせるようになり、トランプの提案する強制国外退去政策なども相まって、世の中に変化が訪れるやろう。ロボットがレストランや小売業、自宅、建設現場、交通分野で人々に取って代わるようになるし、トラックの荷下ろしや保険、クレジットカードのコールセンターなどもロボットが行うようになるかもしれん。少々過激に聞こえるかもしれんが、実際トランプは厳格な強制送還政策を掲げて当選したわけで、もしそれを実行に移したらどうなると思う?果たして大幅な賃金インフレが起きるのか、それともロボットなどの自動化が急速に進むのか。わいは後者を望むで。

 

八個目は自動運転の採用が急速に進む年に2025年はなるかもしれんということや。例えば、連邦政府が取り仕切る高速道路網を完全自動運転ゾーンと定めて、テスラのデータを採用することでテスラが全国的な自動運転車の担い手となる、そんなことになったらとても大きな前進や。イーロンマスクに関連して九個目やが、Starlinkがより安いネット網や電話網をより大規模に提供する年になるかもしれん。連邦政府が国全体の正式なインターネット・システムとして衛星電話とネット接続を月60ドルでセットにするようなイメージやが、全然あり得る話ながら、こういう進捗があれば驚くべきことやで。

 

最後の10個目やが、もう投資家は時価総額が一兆ドル以上の規模に慣れてしまうやろうということや。より良いテクノロジーをもつ会社は株価が数兆ドル規模で取引される状態になるということに多くの人が慣れてしまって、もはや異常とは思わなくなるのが2025年や。まだまだ多くの企業が1兆ドルを超える時価総額になっているのはおかしい、と言う人が大勢おるが、わいはメタ、アルファベット、アマゾン、アップル、エヌビディア、マイクロソフト、テスラ、いわゆるMag7のような銘柄は、さらに大きく成長する可能性があると思うで。だってインデックスファンドへ資金が流入し続ければ、それらの多くはこうした時価総額が大きい株にいって、株価を更に押し上げる原動力になるんやから。でもそれだけではなく、そもそもやっぱりMag7は事業が素晴らしくて、割高とも言える評価を受けるに値するもので。成長は続くと思うで。

 

ということで結論やが、いわゆる「2025年の10のポジティブ要因」を言ってみたわけやが、もちろんわいは、ひょっとしたら皆が望むような、「10年物国債の金利が5%を超えて1933年のような世界的不況が来る」といったネガティブなシナリオを全部盛り込んだ解説をすることもできる。例えば、大規模な強制送還が起きて賃金が急上昇し、Fedが金利を上げざるを得なくなって株価が大暴落する、とか。アップルやエヌビディア、マイクロソフトが業績を下振れするとか、エンタープライズ・ソフトウェア株が競争激化で壊滅するとか、あるいは自動車メーカーのいくつかが倒産するとか、さらに極端な例としてはポンドが半値になり、ビットコインが5万ドルまで下がるといった話もできるかもしれん。でも、わいは結局そういう極端にネガティブな事態は起きないと考えている、ということなんや。だからわいは悲観論はもっとわいよりうまく語ることができる人に任せたいんや。

 

 

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