こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの5/20のMad Moneyはどうだったでしょうか。
この決算シーズンで実際におこっとることが信じられるか?特にリテールの決算や。わいは実はこの決算でリテールはええ数字を出すと思っとったんや。だから、希望を方程式を解く時に考慮にいれたらあかんのがわかるやろ。希望は戦略にはなりえないんや。実際のところリテールの決算があって、それは執行猶予どころか死刑宣告のようなものやったんや。火曜日と水曜日、大事な四つのリテールの決算発表があったんや。WalmartとHome DepotとTargetとLowesや。この中で良かったのはHome Depotだけや。Lowesはまあまあやった。一方でWalmartとTargetの決算は恐ろしかったんや。両方とも利益がインフレにがつがつ食われとるんや。そしてインフレによって消費者の好みも変わっていっとるんや。
人々はパンデミック中みたいには消費しなくなったんや。消費はクレイジーだった時からノーマルに戻り、その代わり皆旅行するようになったんや。やけどその急激な変化についていけないから、WalmartやTargetは在庫の消費にいそしまんとあかんかったり、コスト増に苦しんだりしとるんや。インフレは全てのシステムにコストを上乗せするんや。だからやっぱりパウエル議長はどうあっても早く急激な行動をおこすべきなんや。皆が思うよりもっとずっとハードな行動を起こさんとあかんのや。
当然のことやが、このWalmartとTargetの決算後の暴落がピンアクションとなって、他のより小さいリテールの株価もどんどんやられたんや。水曜日は多くのリテールで二けた%の下落が見られたで。それらのリテールには全然ニュースが無いのにもかかわらず、Targetが下落したことでそうなったんや。Targetの決算があかんかったことで、リテールを持っとる人は皆そのことにConfortableじゃなくなったんや。
ただ、ここで注目に値するのは、WalmartとかTargetがあかんかった一方で、より小さいリテールの中には良くやっとるものもあるということや。わいはそれをハイライトしたいと思うんや。このセクションではWalmartとTarget以外のリテールがどうだったのか、それに焦点をあてたいと思うで。WalmartとTargetの決算は至る所で口々に語られとるが、その他のリテールは十分に語られてないと思うからな。水曜日から時系列順に言ってみようやないか。
水曜日はTJXとBath & Body Worksの決算発表があったで。TJXはT.J.マックスとかマーシャルズの親会社や。オフプライスリテールと呼ばれとるんや。他のメジャーな店の余った在庫を割安で買い取って売る商売や。他の店はただただ在庫を処分したいからTJXに安く売るんや。TJXの決算はミックスやったんや。売り上げは予想より低くてミスしたんやが、EPSはビートしたんや。来期のガイダンスは良くて、通年の予想もエンカレッジングやったんや。
決算後株価は上がったんやが、なぜ上がったかというと決算の数字がめちゃめちゃ良かったというよりは、他の店の在庫不足で苦しんどるやろうという予想を裏切ってなかなかの数字をだったからや。しかもこの会社は自社株買いも大々的にやっとる。金曜日は株価が下がったが、概ね素晴らしいんや。わいはTJXは買いやと思うで。もちろんTJXは例外や。同じ日に決算発表があったBath & Body Worksは、リテールの中でも素晴らしいストーリーを持っとる会社なんやが、株価はどんどん下落しとってそれはこの株がパンデミックプレイやと思われとるということもあるんや。
そして決算まで売っていた人は正しかったようや。ネットセールスが予想を下回ったほか、通年のEPSのガイダンスもカットされたんや。通年の利益見積もりを削るというのは決定的に見たくないことなんや。利益を削ったのは顧客のロイヤリティープログラムにかけるテクノロジーの投資のせいでもあるんや。すなわち将来の成長のためでもあるんや。やけど今の状況では誰もそのような未来の希望には目を向けないんや。ああ、ガイダンスがカットされたな、とそれだけや。だから株価はクラッシュしたんや。
さて、木曜日はBJ'sの決算発表があったで。Costcoと同じように、会員制の大型リテールで倉庫型のスーパーや。まあCostcoと同じようにというのは違うな。Costcoの方がベターなオペレーターや。やけどCostcoと同じフォーマットの店という意味や。このBJ'sの決算はエクセレントやったで。売り上げもEPSも予想をビートしたんや。通期のガイダンスも堅持したんや。まあ決算後には上がったんやが、やけど前日にTargetの決算の煽りをうけて二けた%下落しとったから、上がったと言うても大したことなくて、しかもその上がりも金曜日には無くなってしまったんや。
更にKohl'sも決算発表があったんやが、これはトリッキーやったで。売り上げもEPSも予想をミスしたんや。ガイダンスも、通期の売上高、一株利益、共に下方修正しとるんや。既存店売上高は5%以上落ちとるしな。まあでも木曜日に株価は上がったんや。前日に大きく下がっとったからな。やけど木曜日の上がりも金曜日には消し飛んでしまったんやけどな。CEOは、Kohl'sのビジネスはここからどんどん良くなっていくやろうと言うとって、自社株買いプログラムも堅持しとるんや。最も大事なのは、買収でいろいろ噂になっとるKohl'sやが、身売りも含めた選択的代替策を模索しているという声明があって、今後数週間のうちに実行可能な入札を提出するための手続きをすすめとるということや。この決算でわいはKohl'sがそれほど高値で売れるのかどうか疑問に思ったで。
後はChildren's Placeの決算発表があったで。子供服とかの小売業者やが、売り上げもEPSもミスしてわいはこの決算は良くなかったと思ったんやが、やけど株価は決算後、ひどく売られた後は急回復して上がったんや。たぶんこのケースも、水曜日に大きく株価が下がっとってそれが下がりすぎやと皆思ったのかもしれん。やけどどっちにせよ、他の株と同じように株あは金曜日に戻ってきたんや。CEOのJane Elfersはええ仕事をしとると思うが、他のリテールと同じように戦場の株になっとるんや。
木曜日の引け後、最悪の決算があったで。それがRoss Storesや。TJXのようなオフプライスリテールやから、TJXのような株価の動きをするかと思いきや、まさかのダメダメな決算やったんや。売り上げもEPSも大きくミスして、通年のガイダンスも下方修正したんや。本当にひどい数字やったで。通年でで存店売り上げ成長で+3%と言うとったのに、それを下げてなんと-3-4%と、ダウンになったんや。通期の予想はたった2-3か月前に出しとったのに、それをひどい修正や。重要なのは、経営陣が、結局なにがうまくいっていないのかということについてはっきり言及せんかったことや。カンファレンスコールはかなり曖昧な言い方に終始したんや。そしてウクライナの状況に責任があることにしようとしたりした。奇妙や。あかんと思ったで。まあでもだから、こういうダメなカンファレンスコールのせいもあって、株価は22%以上下落したわけや。アウチや。
最後にFoot Lockerについて触れとこうやないか。これは意外な、ナイスなサプライズやったんや。売り上げは予想通りでEPSはピートしたんや。Full Yearのガイダンスも予想の上の方やったんや。わいはこの会社については心配しとって、Nikeとかがメジャーなサプライヤーで、それらが苦しんどるからな。しかも2月の終わりの決算では弱いガイダンスを出しとったからな。まあ今回の決算が特別良かったからといって、自分はこの会社はコンセプトから何から別に好きやないんやが、やけどこの会社が今のリテールの中でええ決算を出した数少ない一つであることに変わりはないで。今週上がった珍しいリテールになったんや。
結論やが、リテールは今ひどい有様や。ただ全てが一様にひどいわけじゃなくて例外もあるで。ほとんどのリテールはもがいとるが、数少ない良くやっとるリテールもある。わいはTJXは買いやと思うし、BJ'sはOKやと思うし、Foot Lockerの短期トレードやったらええかもしれん。BJ'sの決算はもうすぐあるCostcoの決算に望みをつなぐことができるものやったで。わいはここまで大きく下落しとるCostcoをわいのファンドで今買い増そうかなと思ったんやが、今マーケットは気まぐれすぎるからちょっとやめといたんや。
Costcoの決算が楽しみです。
記事に価値を感じていただけた場合、Amazon JapanもしくはPayPal経由で投げ銭いただけると励みになります。
応援よろしくお願いします。