アメリカ発ーマカベェの米株取引

アメリカ在住マカベェがジム・クレーマーの発言等の米株情報をアップデートします。

景況 銘柄

【ジム・クレイマー】トランプの言動を個別株に落とし込むのが意外に難しい状況で、引き金を引くべきセクター!【Mad Money】

投稿日:

 

こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの1/23のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

アメリカ合衆国の大統領は、生きていて、呼吸していて、話をする存在や。この番組を見ていくれている人なら、わいのLightning roundのコーナーを知ってくれとると思う。素早くそれぞれの銘柄のわいの判断を言っていくコーナーやが、トランプはまるで超人の如く、超高速で24時間いろいろなものの売り買いの指示を出しとるような勢いや。そして今、Wall Streetはそのエネルギーを好み、次々と湧いてくる彼のアイデアを気に入っとる。だからこそ今日も、ダウは+0.92%、SP500は+0.53%、そしてナスダックは+0.22%と上昇の日になったんや。

 

こういう動きはこれまでとは違う、新しい動きや。ということで、今ここで、少し時間をかけて、こういう状況に対する対処法について話す必要があると思うんや。もしかしたらこういうことが4年間続くかもしれんからな。ワシントンからWall Streetへ物事がどう翻訳されているのかを、説明する必要があると思っとるんや。あなたには常に最新情報を把握してほしいし、大統領のLightning roundを理解してほしいんや。ということでわいが今考えている「第2期のTrump政権で予想できること」について、政治ではなく経済面・お金の面から述べていきたいと思う。

 

もしあなたがトレーダーなら、トランプ大統領は夢のような存在や。彼が話すたびに、大量の相場材料、カタリストが生まれる。プロとしてやっているのでなければ、あまり必死にトレードするべきとはわいは思わんが、でも現時点ではまさにトレーダーにとって天国のような状態や。今の状況は類似例があるで。そう、レーガンが大統領に就任したときや。わいはトレードできる年齢やったからトレードをしとった。彼は当時、600隻の海軍艦艇を建造すると話しとったんや。あの時、防衛関連企業の株を買っていたら、もうひと財産得ていたことやろう。

 

ただトランプとレーガンの違いとしては、レーガンはトランプほど言葉が速射的ではなく、もっと慎重やった。しかしそれでも、今と同様の株のバーゲンセーみたいな状況が生まれたんや。でもトランプはもっと極端で、トランプが話をするたびに、そのすべてがマーケットに影響が及ぶように感じられる。ただ、気をつけんとあかんのは、トランプは時に意図的でやっとると思うが、彼の話すことの大抵はパフォーマンスや。でもそれでも彼は前任者のバイデンよりはよりよく状況を把握しているように見えるけどな。

 

彼の今日の発言を聞いたか?ダボス会議でオンライン形式での演説で、OPECには原油価格引き下げを求めるといったし、Fedには金利の即時引き下げを要求すると表明したんや。そうすることで消費者への物価高の負担が和らぎ経済の押し上げにつながると述べたんや。トランプはこういう演説を使って、自分の政権の枠組みを示しとるんや。彼が「Make America Great Again」を掲げていることは周知の通りやが、その「Great」の定義は人によって違うやろう。そこが常に論点になる。でも彼がこういう発言をするときは、話を額面通りに受け取らず、少し割り引いて考える必要がある。

 

忘れてほしくないのは、この番組はMad Moneyであって、Mad Politicsではないから、わいやあなたがトランプをどう思うかは重要ではないんや。重要なのは、トランプの言動からお金を稼げるかどうか、それだけや。わいがここにいるのは、それについてのためだけや。彼のイデオロギーがどうとか本当に多くの議論が巻き起こっとるが、わいがこの番組で言いたいのは、単に何が実際にお金の動きにつながり、何がそうでないかを指摘したいだけや。実際、大きな話は案外マーケットを動かさないんや。興奮させることはあるかもしれんが、長期の上昇を生み出すわけでは無いんや。

 

OPECには原油価格引き下げを求めるという話やが、トランプは常にエネルギー政策について話したがっとる。石油は掘って掘って掘りまくれ、というものや。でも前のトランプ政権一期目で何が起きたか覚えとるか?当時、石油会社は実際に在庫を抱えたんや。だから、価格がものすごく急騰した後、今度は原油価格が下落に転じてしまい、石油会社の利益を大きく損ねることになってしまった。だからその後、石油会社は規律を身につけ、価格を高く保つために喜んで生産を抑え、はるかに多くの利益を得るようになった。

 

多くの人は、トランプが親石油的だから、それを当て込んで石油関連株を買いたくなるかもしれんが、それは間違いやろう。前回は彼らは生産しすぎて価格を下げてしまい、さらにサウジアラビアのOPECが増産して価格を下げたとき、大打撃を受けてしまったんや。今回は必ずそうなるとまでは言わん。アメリカはより価格をコントロールするようになったし、サウジやOPECよりも確実に、アメリカの生産者は規律を持っとるからな。だからわいは、世界が原油であふれることにはならないと見とる。それでも残念ながら、石油関連のものはわいは今のところ投資対象にはならん。

 

もしトランプ大統領がPermian盆地からのパイプラインに関する法案を迅速に通したり、天然ガスターミナルの建設を手助けしたりしたら、わいらはもっと多くの資源を生産できるやろう。海外には巨大な天然ガス市場があるのに、現時点ではそれが閉ざされとるからな。天然ガスにからむのは実は石炭だったりもする。トランプは、石炭の復活を承認したんや。わい自身は石炭株が好きではないが、Peabodyは最もクリーンな石炭を扱っているし、Alliance Resource Partnersは非常に収益性の高い電力向け石炭ビジネスを持っとる。石炭は天然ガスの代替にもなりうるし、実際天然ガスが高騰したときのことを大統領も話しとった。

 

石炭は汚染度が高いので、長年にわたって市場シェアを失い、かつてはエネルギーの30%以上を占めていたのが、今では15%まで下がっとる。でもそんなことトランプは気にしてないんや。むしろ彼は石炭について好意的な発言を改めてしたんや。なんでや?それはわいらにはもっと電力が必要だからや。数多くのデータセンターには石炭でも対応できるんや。OPECには原油価格引き下げを求めるという話と共に、金利の即時引き下げを要求するとも言うたわけやが、トランプは短期金利を低く抑えたいようやが、それは簡単にはありえないで。トランプは当然直接金利を引き下げることはできん。金利を決めるのはFedと債券市場や。

 

もしトランプが本当に金利を低くしたいのであれば、財政赤字を縮小する必要がある。どれだけ声高に主張しても、実際の数字の変化がなければ何の違いも生まれないやろう。彼はインフレを下げるように訴えたが、それを実現するには食料品や保険料、自動車の価格、自動車保険、住宅価格、医療費などをどうやって下げるかを考える必要がある。彼がそれをどうやって実行するつもりなのか、一切言及はなかったんや。だから今回の演説は実際の政策というわけでもなく、ただやたらとアクションを見せたかっただけやったんや。

 

でも具体的に動いとる株価もあるで。Stargate構想でOracleの株価は一段と上がった。でもそもそもデータセンターをめちゃめちゃ作るというのはOracleは随分前からその目標を言うとったんや。よく考えると目標自体は目新しくもない。例え多くの人にとって初耳に思えても、この番組を見てくれとる人にはなじみがある話のはずや。ARMだって株価が上がったが、実際そう新しい材料でもないんやないかということで、今日は株価が落ち着きに戻っとる。

 

でもやっぱりさすがやな、今日は多くの人が「ちょっと待て、それはもう織り込み済みだ」と気づいて、株価が戻ってしまった銘柄が多かった中で、真の勝ち組がひとつあったんや。それが始めは下落しとったNvidiaや。トランプが話しているような一流のデータセンターを構築したいなら、Nvidiaの半導体を是が非でも買わんとあかん。AIに関して言えば、今のところ事実上Nvidia以外に選択肢がないんや。Nvidiaの株価は昨日、即座に上がりましたが、今日になってあまり伸びなかったのはSK Hynixという企業が原因でもある。この企業は韓国に本拠を置く半導体メーカーやが、昨夜あまり芳しくない決算を発表したんや。多くの人がSK Hynixの悪い数字に惑わされてNvidiaを売ってしまったが、でも大規模なデータセンターのニュースは、Nvidia製品の需要をこれ以上無いぐらい裏付けるんや。だから依然として買う価値があるということで、株価は戻って今日もこの株はプラスで終わったんや。

 

トランプは毎日何かしら発言をして、それが大々的に報じられる。でも注意すべきは、それらすべてがすぐに投資のアイデアとして使えるわけではない。たとえマーケットを押し上げる強気の雰囲気、いわゆるアニマルスピリッツのようなものを生み出しても、だたS&Pを買えばいい、と思えるというだけで、個別株に落とし込むのはまだまだ難しいと思っておいた方がええで。例外的な銘柄としては石炭関連やNvidia、Oracleなどが挙げられるかもしれんけどな。

 

まあでも大半の場合、あのエネルギッシュな動きやドタバタ、政権交代の影響は単に規制緩和につながるんや。そしてどうや?実際に規制は緩和されとる。となると一つ注目はやっぱり銀行株や。買うべきなんや。そうや、あなたは買うべきなんや。BlackRockを買うんや。これはトランプが煽ろうとしているブル相場を支えるてこの会社や。さらにGoldman Sachsも買おうやないか。これから行われる多くのM&Aで大儲けするはずや。特に、Lina KhanだのFTC(連邦取引委員会)の怒りを恐れる必要がない今の状況では、な。

 

結論やが、いろいろなニュースが乱れ打たれる中、今から更に上がる個別株を同定するのはそう簡単なことではない。でもトランプは銀行が成功することを確実に望んどる。株式市場が高い水準で推移すれば、それがそもそも彼の求める銀行に有利な状態なんや。いろいろな話に目移りしそうになる中で、でもただのトランプの大言壮語が多いだけということもあり得る中で、実際にトレードできるアイデアは限られとる。でもわいは、あなたにはぜひ行動してほしい。買いの引き金を引いてほしい。今それには、銀行セクターのピンアクション、すなわち連鎖的な好影響が非常に大きいという事実を利用するのが今は良い手やと思うんや。

 

 

銀行株は一個も持ってないです。。。

 

応援よろしくお願いします。

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

米国株ランキング

-景況, 銘柄
-

Copyright© アメリカ発ーマカベェの米株取引 , 2025 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.