こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの2/19のMad Moneyはどうだったでしょうか。

わいが子どもの頃にこの業界に入ったとき、すでに重要なのはビジネスサイクルだと知っとったんや。ビジネスが好調すぎると、Fedは金利を引き上げて景気を冷やすかもしれん。ビジネスが弱すぎると、金利が引き下げられるかもしれん。こういったことには常に注意を払うべきよな? なぜなら、Fedと対立するのは得策ではないからや。でも、今日はダウは+0.16%、SP500は+0.24%、そしてナスダックは+0.07%と上昇して、株価は史上最高値を記録したわけやが、わいは、「ちょっと待てよ、ビジネスサイクルという言葉自体、時代遅れになりつつあるんやないか」と本気で考え始めとるんや。

今、わいらは複数のビジネスサイクルを抱えとって、しかもそれらがどこか調和して動いているわけではないんや。だから多くの人々が何をすべきか分からなくなっとるんや。あるビジネスは大暴れしているし、あるビジネスは崩壊しそうに見えるんや。だからこそ、ナスダックやSP500が新高値を次々に更新している一方で、その裏では非常に多くの悪いことが進行しているのが、なんとも奇妙に感じられるんや。しかも、トランプ大統領が行動を起こしたらどうなるやろうか。彼は良かれ悪かれ行動を起こすのが大好きやから、サイクル全体が粉々に引き裂かれる可能性すらあるんや。

だからここで、最も強気なサイクルと最も弱気なサイクルをざっと紹介して、どれが狙うに値し、どれが危険すぎるかを判断してもらおうと思うで。まず、最も驚くほどポジティブなサイクルは「旅行・レジャー」や。これは主にCOVID時代の名残で、そのときわいらは「お金はあるが時間がない」という状況に気づいた。わいは、このサイクルの中でも特に優れた銘柄は、弱含んだときに買う価値があると思うんや。航空会社は息をのむほどの好調ぶりで、こんなのは初めて見るで。

わいのような古株は、航空会社が10年に1度か2度は崩壊するのを見慣れてきたが、もうそんなことはないんや。深く考える必要もなくて、ただ当然のことをすればいいんや。Unitedを買えばいいんや。年初来で10%上がっとる。わいはこれが昔の高値116ドルに挑戦できると思っとるで。人々はどうやら何があっても旅行をしたいようで、Unitedの株が利益の8倍なのは十分に正当化できると思うで。旅行するときには宿泊先が必要よな? このサイクルで勢いづいている銘柄が2つある。MarriottとAirbnbや。彼らは素晴らしい決算を発表したばかりや。COVID以前にはシクリカルな銘柄と見なされとったが、今ではセキュラー、つまりどんな状況でも成長を続けるように見えるんや。

旅行ではどこかに行く場所が必要やろ?わいはずっとDisneyの株を買うといいとしつこく言うとるで。好調なのに、人々はどうもケーブル事業の弱点ばかり気にしているようや。でもわいは、それも今期には回復すると思っとるで。テーマパークは高い?そうよな。でも、それが人々が行くのをやめる理由にはなっていないようや。クルーズ銘柄はどうや?DisneyはDisneyクルーズがあるし、あるいはRoyal Caribbeanの株を買うのもいいやろう。彼らはずっと好決算を出し続けとる。それに、クルーズ会社はCOVID以降、シクリカル的というよりもむしろ変動が少ないように見えるで。支払い手段が必要か? 予約手段が必要か? それなら、ExpediaやBooking Holdingsを買えばええし、自分のAmerican Expressカードを使えばええで。彼らには衰えが見られないんや。

では、この強気の「旅行・レジャー」サイクルの反対は何かというと、「住宅」サイクルの弱気さや。わいのお気に入りの住宅建設会社の1社であるToll Brothersが決算を発表したが、内容はまちまちで株価は急落したで。そしてセクター全体が下げたんや。カンファレンスコールはとても勉強になったで。なぜなら、全米で平均住宅価格が下がり始めていて、そのせいでいくつか非常に弱い市場が出てきていることが分かったからや。Fedが利下げをしているときには本来起きないはずのことや。住宅ローン金利はこのセクターにはまだまだ高すぎるんや。

Toll BrothersのCEOであるDoug Yearleyの言葉を抜粋するで。「買い手がやや慎重になっている地域というのは、第一に、COVID期を通して他の地域よりも大きな価格上昇を経験した場所だと思います。ここ5年で40~50%の価格上昇ではなく、60%、70%、80%、90%、そして100%の上昇があった地域があるのです。フロリダや、とりわけテキサス州オースティンなどがそれに当たります。こういった価格は下げなければいけません。これらはインフレそのものです。この国でインフレを抑えるには、それらの価格を下げなければなりません。」Toll Brothersは業界を切り開いた存在や。LennarやD. R. HortonからHome Depot、Lowe's、そして彼らが販売するあらゆるものに至るまで、すべてが影響を受けるんや。

そして銀行サイクル、こっちは今、すごい盛り上がりや。民主党の規制による逆風が弱いことと、利下げペースが遅いことが彼らには好材料や。Wells Fargo、Goldman Sachs、JP Morganは軒並み急騰しとる。業界全体が、「トランプ政権の規制当局はバイデン政権のときよりも銀行に優しいだろう」と確信していることも追い風や。まあ、そうやろうな。誰だってそう思うやろう。一方で、輸送株のグループがあるが、今日はNorfolk Southernが軟調なガイダンスを示したことで大きく売られたで。Union Pacificもそれほど魅力的には見えん。石炭は弱く、化学品もひどい状況や。そういうセクターもあるんや。関税の標的になりかねないという話もあるからな。もしメキシコとの関税戦争に突入するとしたらJ.B. Huntのようなトラック運送会社を本当に持ちたいやろうか?わいから見ると、このセクターはほとんど景気後退サイクルの真っただ中にいるように感じるで。

今日、食品・飲料株や医薬品株は上昇したんやが、これらは本来、景気に左右されない“アンチサイクル”な企業群のはずや。つまり、景気サイクルがないはずなんや。でも今や、健康福祉長官が加工食品やワクチンを嫌っとるから、これはもうサイクルなんかじゃなくて、業界全体への災いなのでは、と思うかもしれん。この政権では何が起きても驚かないやろ? もし明日になってRFK Jrが起きて、体重減少用の注射を禁止するとかなんとか言ったらどうする?この政権の誰もが連邦政府は何でも好き勝手にできると思っているようや。でも実際には、それはわいらの制度の仕組みではないんや。少なくとも憲法上はそうではない。とはいえ、政権からの“災い”はまだまだわいらの前に横たわっとるで。

農業サイクルはどうや?Deereの株価は止まらん。明日、Agcoの株を買えばいいとわいは思っとるで。もうひとつ止まらないサイクルが航空宇宙サイクルや。わいはGE Aerospaceが大好きやが、わいのファンドではHoneywellを買ったで。この航空宇宙サイクルはあまりにも強力や。こっそり言いますが、あまり大きい声では言えないんやが、もしかしたら今だったらBoeingすら買えるかもしれん。リテールはどうや?ここは大手3社だけや。Costco、TJX、Walmartや。

テクノロジーにはサイクルがあるとわかっとる。IoT、「Internet of Things」に強気相場がやってきとるで。半導体製造装置のサイクルも素晴らしい。同時に、地獄のようなPCサイクルもあるで。中国の、誰も聞いたことのない企業によってデータセンター事業が揺さぶられたりしとる。一方で、Apple自身の新製品サイクルは安価で素晴らしいで。でも、今人々はエンタープライズソフトウェアにはかなり否定的になってきとる。Workdayや信じられないほど素晴らしい私のお気に入り、ServiceNowまで株価は決算後急落したりしとる。

結論やが、こんな不安定な状態が続くのか? 残念ながら、答えはYesや。実は今日、相棒のJeff Marksに「この相場、どう見える?」と声をかけたんや。彼が「toppy(天井に近い)」と言ったように聞こえたから、わいも「そうやな、toppyやな」と答えたんや。でも、どうやら彼は「toppy」ではなく「choppy(不安定)」と言ったそうで、わいは「そうやな、不安定やな、天井圏ではなく」と言い直したんや。そして、この“自信のなさ”こそが、いまの状況をすべて物語っているように思うで。
株価平均は絶好調なんですけどね。
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