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【ジム・クレイマー】データセンター銘柄の下落が続く中...【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの2/25のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

データセンター銘柄に対する反乱が続いとる。これこそが今月の支配的なテーマや。データセンターは、数か月にわたり唯一最大の投資ストーリーやったんやが、それが逆流した形になっとる。今日はダウは+0.37%、SP500は-0.47%、そしてナスダックは-1.35%と下落の日になったんやが、わいらがリアルタイムで経験している大きな変化、つまりデータセンター関連のテーマが突然ポジティブからネガティブに転じたという変化は、株価指数だけ見ていてもわからんが、まるで生き物のようや。呼吸し、煮えたぎる獣のようで、鼻息荒い雄牛がグリズリーに変わって、あなたのポートフォリオで得た利益をひっかき奪い返しているかのようや。

 

他にもいろいろな要素があるやろ?という問いには、もちろんあると答えるで。例えば、終わりの見えないトランプの関税騒動や。大規模に株式を押し下げたりしとる。結局ダウを除けば、SP500もナスダックも大統領就任日から上昇してないんや。小型株のRussellのように大打撃を受けているものもある。まるで毎日新しい懸案事項が増えていくように感じないか?そんな中、やっと大型ハイテク企業を守る動きが出てきた。これらの企業は、ヨーロッパの同盟国によって延々と標的にされてきたんや。AmazonやAlphabet、Appleのようなわいらテック企業をまるで蜜壺のように利用しようと多くの国がやってきた。でももしまた同じようなことが起これば、わいらの政府アメリカは同額程度の報復を行うということが現実的になった。もはや略奪はさせない、というわけや。

 

関税が人々の神経を尖らせているのはわかる。消費者信頼感の指標は急落しとる。景気が失速するんやないかという不安から、金利も下落しとる。注目すべき10年物国債の利回りは、多くの人がもっと利下げがあると見ていた昨年12月中旬の水準まで戻っとる。わいらは利下げの議論を一時止めざるを得んかったが、いまその話題がまた再燃しとる。新たな停滞感が生じとるからや。いろいろなことが同時に起こりすぎて、人々を怖がらせる材料が多く、そのうち良いものはほとんどないように感じる。トランプ大統領が関税を使って資金を呼び戻し、アメリカの産業を守ろうとしているのはわかる。

 

一方で、トランプは自らのパフォーマンスを株式平均の動きでも測っているはずで、もしこの株価下落が勢いを増し続けるなら、大統領が市場下支えに動くようなこともあるかもしれん。でも、まだその段階には至っていないというところやろう。でも彼は、かつて華々しく上昇していまや見るも無残に崩れているデータセンター銘柄のような、特定のテーマを救うために動くつもりはないと思うで。でも今ちょっとそのデータセンター銘柄について歴史を振り返ってみようやないか。

 

NVIDIAという、あまり知られていなかったグラフィックス企業兼ゲーム用チップメーカーが、アクセラレーティッド・コンピューティングとGenerative AIの両方を可能にする半導体を発明したんや。たとえば、ベトナムのケサンの戦いに関する本を一冊買うと、その悲惨な戦争に関連する他の4冊をおすすめしてくるような種類のAIや。わいは昨晩Alexaにチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲第2番をリクエストしたとき、実際にはプロコフィエフの交響曲がかかったんやが、まあ、どんなAIボットも完璧ではないよな。

 

NVIDIAの半導体が電気自動車やロボット、そして最も重要なことにデータセンターそのものの中核となっとるんや。データセンターを「頭脳を備えた納屋」と考えてみてほしい。サーバーで埋め尽くされた巨大な倉庫や。まともな大手テック企業なら、これらのデータセンターなしではやっていけないんや。だから彼らは何十億、何百億ドルもの資金を投入して、NVIDIAのチップを屋根裏までぎっしり詰め込むんや。ところが突然、中国のある企業が半導体をより少ない数で、しかもずっと多くのことを実現できる方法を見つけ、データセンターの世界全体がひっくり返された形になった。いわゆるDeepSeek Shockや。

 

いくつかのデータセンタービルダーは、NVIDIA製ハードウェアの大量導入が本当に必要なのか疑い始めたんや。すると、にわかにデータセンターのストーリーが脆弱に感じられるようになってしまった。Amazon、Alphabet、Meta、Oracle、Microsoft、そしてTeslaといったテック業界の巨人たちは、このデータセンターとその関連支出に依存してきた。Constellation EnergyやVistraなどの電力会社株も一緒に連動して取引されてきたんやが、今これらはまだまだ互いに結びつきあいながらも、危ういバランスの上に成り立っていると言えるやろう。

 

わいらは今何が起こっているかを理解しとるよな。Mag7のうちAppleを除くすべての銘柄が下落しとる。データセンターにあまりに巨額の投資をしすぎたのかもしれん。逆にAppleだけが踏みとどまっているという事実が、データセンターこそが問題の焦点だということを明確に示しとるのかもしれん。というのも、AIプラットフォームの生命線とも言えるNVIDIAへの巨額支払いをしていないのはAppleだけだからや。Appleは常に、他社から技術をライセンスするだけで自分たちの膨大なユーザーベースを提供すればいいと考えてきたんや。その結果データセンターに何百億ドルも費やす必要がなかったんや。だからこそ、中国製部品に関する潜在的な関税のリスクがあってもAppleの株価は持ちこたえとるんや。

 

確かに台湾がどうなるのか、中国政府が懲罰的に動くとしたらどうなるか、いろいろ懸念はあるが、とにかくトランプは今のところAppleには害を及ぼしてないんや。本題に戻ると、今データセンター銘柄で多くの人から照準を定められているのは何か。それはAppleでもMicrosoftでもAmazonでもAlphabetでもMetaでもTeslaでもない。結局Mag7で大事なのはNVIDIAや。株式市場全体で最も重要な銘柄、それがNVIDIAや。NVIDIAは主要テック企業だけでなく、Arista Networks、Marvell Technology、Cadence、Synopsysなど、実に数えきれないほど多くの企業の鍵を握っとる。

 

さらに、NVIDIAはいま、中国への輸出規制をさらに強化しようとしているトランプ政権の動きによって痛手を被る可能性があるで。最も影響を受けやすいのは半導体や半導体製造装置関連の企業群で、その中でもNVIDIAが最も目立つ犠牲者になりうるというわけや。一部の人々は、NVIDIAがPalantirやApplovinみたいなモメンタム株の運命を左右する鍵を握っている、とまで言うたりしとる。そしてついに明日の引け後、NVIDIAが決算を発表するんや。

 

今のところ、マーケットは2つに分かれていると思うんや。NVIDIAとその仲間のテック大手に依存するマーケットと、それ以外、つまり製薬会社、リテール、消費財メーカー、さらには食品関連株とかのマーケットや。リンカーンの言葉を引用して「内部分裂した家は立ち行かない」と言いたくなるかもしれんな。でもだからこそ、NVIDIA界隈の売りがこれほど激しいのかもしれん。売り手にとっては勝者はただ一つしかなく、それは今データセンターではないと考えとるんや。こういった売り手は、過剰に加熱したモメンタム株にも同じような評価を下しとるで。

 

データセンターが電力網に大きな負荷をかけているからこそ恩恵を受けるはずだ、などと謳われていた、いわゆる「夢物語」のような原子力企業や、ポストNVIDIAのコンピューティングを探すことを主目的とした量子コンピューティング関連銘柄など、これらすべての周辺的なデータ関連銘柄も同じように叩かれとる。たとえ20年、30年後には花開くとしても、それは投資対象としてはあまり魅力的なタイムラインではないと思われとる。

 

さあ、今から24時間後には、NVIDIAが大量の製品を売っているのか、それとも売れていないのか、あるいは需要に生産が追いついていないのかがわかるやろう。NVIDIAにとって、大手テック企業以外にも大口顧客がいるのかどうか、それも明らかになるはずや。中国向けチップの規制の問題をそれほど回避できるのかどうかもわかるやろう。すべてが明らかになるはずや。そして、それがわかった後でも、人生は続いていく。NVIDIAの決算は、わいが「クリアリング・イベント」と呼ぶものやと考えてほしい。

 

株価に嵐が吹き荒れた今、被害はある程度は出揃っとる。もしかしたらもっと被害が必要で、その後で初めて、テック業界や多くの産業関連銘柄について考え始められるかもしれん。食品関連株は再び地味な扱いに戻るやろうし、製薬株は利益確定の売りに揺さぶられるかもしれん。今度は「Amazonではなく、なぜProcter Gambleにあんなに高値を払ったんだ?」と不思議に思うことになるやろう。結論やが、NVIDIAの重要性はどうあったって否定できないやろう。今は最重要の会社や。そしてだからと言って、今回の決算が悪ければ、それがテック全体を崩壊させる、という考えにはわいは断固反対するで。正直言って、すでにある程度はそうなった部分があると思うんやが、とにかく明日の決算が大注目や。

 

 

とにかく明日の決算が楽しみですね。

 

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