こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの3/7のMad Moneyはどうだったでしょうか。

わいの言うことを聞いてほしいで。まず息を吸って。それから時間をかけてゆっくり息を吐いて。今大事なことを言うで。どんな痛みにでも耐えられると自信が持てるまでは、何も行動を起こさないでほしいんや。もし自分に不利な状態になったとしても、それに対処できると思うなら、この株式市場で起きている狂乱を利用してポジションを始めたり、SB500に連動するインデックスファンドに資金を投じたりするといいと思うで。きっとうまくいくやろう。

でも、もし痛みに耐えられないなら、そんなことは考えないほうがいい。今の市場は出来高、あるいはボラティリティが大きすぎて、脆弱すぎるんや。少なくとも短期的には、ほぼ確実に痛手を被るやろう。だから強いメンタルがないと、市場が反発するのを見届ける前に高値で買って安値で売ってしまうことになりかねない。実際、今日も平均株価はそこそこ良い水準で始まったのに急落し、その後すぐに持ち直したやろ。

最終的に今日はダウは+0.52%、SP500は+0.55%、そしてナスダックは+0.70%だったわけやが、昨日の動きとはえらい違いや。どうしてこんなに市場が制御不能になるんやろうか?率直に言えば、今は非常に感情的な市場になっとるんや。全体が下がった今こそ絶好の買い場だと見る買い手と、そうでない側との板挟み状態になっとる。

そしてホワイトハウスでは、大統領が話すたびに、まるでどんどん株価を下げようとしている状況や。そういうことが冗談ならよかったんやけどな。今朝、労働省から非農業部門雇用者数の発表があったが、率直に言って、マーケットにとっては完璧な数字やったで。そこそこの雇用増加があり、インフレはそれほど強くないという感じやった。

これは、不況に向かうのではないかと急に恐れ始めた投資家や、自分の政策を実行しようとするトランプの気まぐれな態度を考えると、投資家にとって素晴らしい材料になったと思うで。でもマーケットが開くや否や、大統領が新たな関税をかけるつもりだという話が聞こえてくる。誰に対してなのかさえわからないが、とにかく“今日”それをやるらしい、という話になったんや。

すると今度は、一部の愚かなファンドマネージャーたちが、テック株や景気敏感株を何十億ドル分もいっぺんに売り払い、その資金で景気後退に強い銘柄を同時に買おうとするんや。それが今日起きたことや。これは市場全体を歪め、株価表示を見ているほとんどの人を惑わせるとんでもなく愚かな動きや。とはいえ、こうした乱高下する取引の動きに、大統領がもたらす恐怖が合わさると、投資家の信頼は何よりも損なわれるんや。そして、ほぼ必ず短期的な底を示すような売りの連鎖が起こってしまう。

だからこそわいは深呼吸をしてほしい、と言うんや。もしそれができないなら、これはあなたにとって酸素を遮断する、つまり息の根を止めるようなマーケットになりかねないんや。ということで、これまでの説明を踏まえたうえで、来週のゲームプランにいってみようやないか。まず月曜日やが、貿易政策に関してまったく新しいパラメーターが提示されるやろうと考えるべきや。週末の間にいろいろな発表があるかもしれんからや。

実はこれが、金曜日に激しいポジションの組み換えが起こる大きな理由の一つなんや。投資家は怖いんや。大統領が恣意的に関税をかけたり、中断したりすることで、個々の企業の収益への注目度が下がってしまっている。そして、人々がこの市場から離れていくのが見受けられるわけや。わいはそれでも、株式市場が歴史上もっとも大きな富の創造エンジンであると信じとるが、大統領とはしばしば相反する立場になってしまうと感じるで。

わい私は基本的には関税推進派や。なぜなら貿易相手国は決してフェアには戦わないと思っとるから。でも最終的に、わいは“プロセス重視”派なんや。わいは計画的に関税を導入していくのが好きなんやが、Wall街はもともと関税を嫌うんや。そしてそれ以上に嫌うのは不確実さや。明確さがないことを何より嫌うんや。もしかしたら関税よりも嫌うかもしれん。

つまり、個人投資家は個別株を売買するにあたり、自分たちがホワイトハウスのおもちゃにされているように感じるということなんや。ホワイトハウスが内部で戦っているように見えれば見えるほど、自分たちは弄ばれているように思うんや。でもそう考えてしまうと、驚くほど大きなチャンスを見逃すことになりかねない。たとえば、月曜日にOracleが決算があるが、きっと良い数字を発表してくれると思うで。

Oracleは非常に優れたソフトウェア企業で、同時に素晴らしいデータセンター企業にもなっとる。これは、中国のある企業がごく少ないハードウェアで高品質のAIモデルを作れるという情報が出てくるまではとても魅力的な話やった。でもその中国企業が驚くほど高速で、かつはるかに安価なAIを開発できるとわかったあたりから、AI関連株は以前と同じようには取引されなくなっとる。そんなことが本当に筋が通るのか?正直、わいはそう思わんが、とにかく半導体銘柄のバリュエーションには確実に悪影響があったのは確かや。

昨夜、Broadcomの決算は驚異的だったよな。株価は引け後にしっかり反応したんや。テック株への売り圧力で一時は押し下げられたんやが、そのばかげた作為的な動きが終わるとすぐに株価は戻って、最終的には8%以上の上昇で引けたんや。多くの人が昼頃には離れてしまったかもしれん。こうした動きが当たり前になってきとる。わいはOracleが、Broadcomとほぼ同じくらい良い四半期決算を出して、そして同じような動きをするだろうと予想しとるで。

火曜日の朝にはリテールの決算があるで。わいはDick's Sporting Goodsに注目しとるんや。スポーツ関連のカテゴリーでは、この会社が他社から抜きん出つつあると思うで。彼らは好調な数字を出すと思うし、そういう数字が出れば、株価は棒高跳びのように急上昇するやろう。水曜日には消費者物価指数(CPI)の発表があるんやが、ここでまたマーケットが痛手を被る可能性があるで。

もしCPIが高止まりすれば、Oracleのような銘柄から良い数字が出ても、全然関係なくなるかもしれん。売りまくられる可能性があるとだけ言っておくで。ただ、もしCPIが落ち着いていて、さらに木曜日の生産者物価指数(PPI)も弱ければ、利下げを求める声は大きくなるやろう。場合によっては、ホワイトハウスがもたらす痛みの予想をかき消す可能性すらあるが、どうなるやろうか。

今週で最も重要な決算は、水曜日の引け後に発表されるAdobeの決算だと思うんや。これはIT銘柄を取り巻く根拠のないネガティブ感情を断ち切るかもしれん。木曜日の朝にはDollar Generalの決算がある、個人的には、Walmartが価格をあまりに安く設定しているため、Dollar GeneralやDollar Treeのようなディスカウントストアは競争が難しくなっていると思うで。わいはだから、Dollar GeneralやDollar Treeを買う気にはなれないで。

わいが買いたいと思うリテール銘柄としては、やっぱりCostcoがあるで。昨夜、素晴らしい数字を出したのに、それでも株価は急落したんや。火曜日まで待ってから買うといいかもしれん。売り手はその頃までには売り終わっているやろう。わいのファンドで長期保有している銘柄やが、わいはさらに買い増したいくらいやで。ちなみに言っておくが、Costcoは決算をミスしたわけではないんや。決算の読み方がわかっていない人々が売っていただけや。

更に引け後にはUlta Beautyの決算があるで。Ultaが、もっとも人気があり、かつ手頃な価格帯のコスメチェーンである状態をどう維持しているかを説明しないとあかんやろう。競争が激しくなる中で、コスメ市場のより大きなシェアを取りにいかんとあかん。今やコスメは最大の戦場の一つになっとるんや。UltaはAmazonに奪われた顧客を取り戻さんとあかんのや。

最後に、金曜日にはミシガン大学の消費者信頼感指数が発表されるで。バイデン大統領の時代はあまり注目しなかった数字や。というのも、バイデンは非常に予測がつきやすく、計画を立てるのが容易だったからや。確かにウォール街はバイデンの政策、特に金利に関するものを嫌っていたが、彼に驚かされることはめったになかったんや。

でもトランプは毎日のように驚かせるんや。これは消費者主導型の経済に大きく関わるで。もし楽観的であれば、とてもリスクの高い銘柄でも買う価値が出てくるんや。しかし悲観的な見方が支配的になれば、売り、売り、売りが続き、多くのファンドマネージャーが景気敏感株を一斉に手放し、それが済んだ後に一部銘柄は力強く戻るという感じになるやろう。

結論やが、これほど厳しい市場はここ数年見たことがないで。もしあなたのポートフォリオがクォーターバックのような状態なら、ディフェンダーは一人もおらず、毎回ブリッツを食らうようなものや。だからもし株を買うなら、一度に全部買わないように。ゆっくり買ってほしいで。
明るさが戻りますように。
応援よろしくお願いします。