アメリカ発ーマカベェの米株取引

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【ジム・クレイマー】本格的に始まった関税ショック!これを免れる銘柄は!?【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの2/27のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

トランプ大統領は毎日インフレと戦っとるつもりやろうが、それはわいらの望む方法ではないで。ショッピングモールとかスーパーマーケットとかでインフレと戦ってくれたらええのに、トランプはあろうことか株式市場でインフレと戦っとる。彼はわいらに株価下落をプレゼントしとるんや。もし彼がやっとることをこのまま続ければ、彼は本当にCOVID以前の水準まで株価を戻してしまうかもしれん。今日の動きを今一度見てくれ。ダウは-0.45%、SP500は-1.59%、そしてナスダックは-2.78%やで。叩き売られとるやないか。まさにバーゲンの嵐や。完全にイカれとるで。

 

なんでこんなに下げたのか。言うまでもなくトランプの関税のニュースや。この日トランプは、中国からの輸入品に対して3月4日から追加で10%の関税を上乗せすると発表したんや。これは2月4日に発動済みの10%追加関税に加えてのもので、だから合計で20%の追加関税となるで。トランプはSNSへの投稿で、合成麻薬フェンタニルのアメリカへの流入が止まらないことを理由として挙げとる。同じ発表の中で、トランプはカナダとメキシコに対しても、当初の予定通り3月4日から25%の関税を適用することを確認したんや。これらの関税は2月4日に発動する予定やったが、両国と麻薬や不法移民対策などについて協議するために、1ヶ月延期されとったんや。トランプはSNSで「メキシコとカナダから流入する麻薬は大変多く、受け入れられない水準だ。フェンタニルの多くは中国から供給されている」と主張して、3カ国を非難しとるんや。

 

そもそもトランプは、一日前に開催された就任後初の閣議でも、EUからの全輸入品に対して25%の関税を課す計画を発表したよな。「対象は自動車やその他、全てだ」と述べとる。トランプはEUに対して「我々の自動車や農産物を受け入れない」と主張して、アメリカがEUに対する貿易赤字を抱える現状について不満を表明しとるんや。「EUはアメリカをだますために結成された」との持論すら展開しとるからな。さあ、こうなってくると、でも結局のところ、トランプの関税のコストは誰かが負担せんとあかん。もしかしたら量子コンピューティング関連企業や、社名にAIが含まれる企業、原子力関連のブームを追いかける企業、それから中国から何かしら輸入している企業の株主がそのツケを払わされるのかもしれん。

 

こんなに株式市場が荒れると、嵐にあまり巻き込まれない銘柄は何なのかを知りたくならんか?NVIDIAは昨夜最高の決算を出したわけやが、それにもかかわらず値下がりしているような今日のような日には、「守られた銘柄(protected stocks)」のリストを皆知りたいやろうと思うんや。つまり、わいらの株が下落している最大の理由、すなわち関税とは無縁で、価値を保てると思われる銘柄のリストや。ということでトランプ関税からある程度身を守れそうな銘柄について話していこうやないか。どの国が次の関税対象になっても、価値を維持できる株や。オーストラリアからジンバブエまで、除外法で絞り込んでいくで。

 

まずはテックセクターからや。まず、中国に販売可能な製品を扱う企業は、この状況を無傷では切り抜けられん。台湾製部品を使っている企業も、価値は保てん。中国で製造している企業も上値を維持できないやろう。次にどこに関税の矛先が向くか分からない以上、これらの株はもっと下がるまでは買えないんや。下がったその後で買うしかないんや。テック企業がアメリカで巨額投資を行い、何千人もの雇用を生み出したとしても、その痛みを和らげる仕組みが何もないなら、結局はなるべく被害を受けにくい銘柄にこだわるしかない。Appleが5,000億ドルをアメリカに投資すると発表したが、だからといってAppleがええわけではないで。

 

Mag7に関しては、AppleとAmazonは、海外販売の製品が多すぎる。Alphabetは広告モデルで、コマース頼みやからあかん。NVIDIAだって?今日の株価の下落を見たらわかるやろ?あんなに素晴らしい決算を出したのにこれやから、今はあかん、となっとるのは自明や。MicrosoftはMark BenioffによるCoPilotへの言及で揺さぶられとる。そしてこの会社も国際的すぎるで。Metaはどうかというと、広告の話が広がっていて、競合も少ないから、これは悪くないかもしれん。Teslaは、政府で2番目に力を持つ人物がおるのに株価が下がっとる。あかんやろう。

 

では、テックで残るのは何かって? それはサイバーセキュリティーセクターかもしれんで。CrowdStrikeが今日出した脅威評価レポートを読んだか?この会社は業界最高峰のサイバー脅威分析レポートである「2025 グローバル脅威レポート」を発表したんやが、それによると、北朝鮮だってどんどんサイバー攻撃をしかけてきとるらしい。北朝鮮のサイバー攻撃グループが企業内部に潜入し、正規の従業員を装って機密情報を盗み出す手法が新たな脅威として浮上しとるんや。

 

これらの脅威に対抗するためには、エンドポイント、クラウド、IDの活動を相関させて攻撃者が隠れる盲点を排除する、統合プラットフォームが必要や。ええプラットフォームを持っとる会社が役に立つというわけや。CrowdStrikeもPalo Alto Networksもだからプラットフォーム化をすすめとるんや。まあでもこのセクターはここ数週間下落傾向にあることは知っておかんとあかんけどな。それでも少なくとも、関税リスクがないソフトウェア企業は存在するし、今後4年間価値が大きく高まる株は多いはずや。だからわいは、それらを買うべきだと言うで。

 

ヘルスケアは厳しいで。関税免除の恩恵は大きいが、HHS長官になったRFK Jr.からの攻撃からは免れそうにない。それにDOGEや。USAIDとかあっという間に無くなったやろ。もしかしたら次に狙われるのはMedicareやMedicaidかもしれん。そうなると、このセクター全体の銘柄はほぼ壊滅的な打撃を受ける可能性があるで。じゃあどうする?Intuitive Surgicalぐらいは買い候補リストに入れておいてもええかもしれんな。次はリテールやが、冗談やろ?と言いたくなるで。この国で物を作るのは何年も前にやめちゃっとるんや。メキシコや中国との取引の一部としてな。アメリカ人は国内で作るよりずっと安い商品を手に入れる代わりに、製造能力のほぼ100%を失ってきたんや。

 

そういう取引は共和党も民主党も支持した素晴らしい取引のはずやった。ポルターガイストの逆版みたいなもので、雇用は移転させたのに墓石はそのまま残したようなものや。飲み込みがたい話や。でもわかっているのは、縫製職人や織機を作っていた人、ハンマーの使い方を知っている人たちが元の仕事に戻ることはもうないということや。今となっては、その分野の専門知識がほとんど失われてしまったからな。それに、もし知識や技術が残っていたとしても、コストが高くて競争力を保てない。小売は膨大な商品を輸入しなければいけないから、もはや荒れ地みたいになっとるんや。

 

じゃあ消費財はどうや?こういう製品を作るメーカーはずいぶん前から「本当の収益源は海外にある」と決めてかかっとったんや。国内では十分稼げなかったからな。でも今は海外展開をしていない会社を探すしかないんや。そういう会社がある程度関税の面で免疫を得ているかもしれん。例えばCloroxや。オールアメリカンな企業で条件に合う。いい投資先になるかもしれん。食品はどうや?例えばMcCormickや。海外部門もあるが、スパイスの関税は厳しくなかったりしないか?それに共和党からの影響も少ないやろう。スパイスなんてトランプにとってはどうでもいいはずや。大統領令の対象にもなりそうにない。Coca Cola株を買いたい人もいるかもしれんが、缶入り飲料は関税の対象になるかもしれんで。

 

輸送業? 冗談言うたらあかん。輸送業は貿易に依存しとるんやし、関税を課すということは、世界的に商取引が課税されるということや。そうなるとビジネスは確実に鈍化する。価格が上がれば売れなくなるからな。自動車はどうや?悪口をずっと言っているみたいで悪いが、でもやっぱり厳しいで。トランプが1期目で結んだ貿易協定の前身であるNAFTAは、自動車を国境を越えて行き来させることで、生産性を高めるためのものやった。自動車は自由貿易の本質だったんや。でも今や状況は一変した。もしFordやGMの株価を下げたいなら、Mexicoに関税をかければいい。それがまさに今現実のものとなっとるんや。

 

石油ガスセクターはどうや?ここは魅力的かもしれん。パイプライン株を持つ根拠は十分にあるで。利回りも良い。ただ仕事量が以前ほど多くはないから、どうなるかはある程度慎重にはいかんとあかん。わいはEnterprise product partnersが好きやで。こういうシンプルなのがええんや。Utilitiesもいいな。Sempreなんかは、Californiaが彼らに対してドカンと締め付けをした後や。それから、ほぼすべての銀行も大丈夫リストに追加していいかもしれん。その筆頭はWells Fargoや。アメリカの銀行で、経営もしっかりしとる。規制当局に睨まれるお手本のような存在やったが、今や規制当局は解体されて、去勢されようとしとる。

 

レストラン産業もええかもしれんで。輸入品はさほど多くない。わいが好きなのはBrinkerやが、今日は大きくやられた。Texas Roadhouseもある。このレストランチェーンはTexasとRoadhouseという名前のとおり、あらゆるレストランチェーンの中でも最もアメリカ的かもしれん。さて、そろそろS&P500の中でわいが考えるナンバーワン銘柄を紹介しようやないか。それはNucorや。世界一とまでは言わないまでも、この国で最高の鉄鋼メーカーや。中国が最も積極的に狙ってきた企業やが、関税のおかげでメキシコ経由の中国鋼材の迂回輸送はもう通用しなくなる。中国が海底トンネルを掘りまくる一世一代の一帯一路イニシアチブでもやらない限りはな。

 

さあ、連日トランプ大統領による株価引き下げ政策とでもいうべきものがどんどん発表されとるが、わいはあまり悲観的になりすぎたくはないと思っとるで。ただ、これは株番組だから正直に言わんとあかん。大きな声では言えないが、わいは時々こう思うで。バイデンが恋しい、と。彼はビジネスというビジネスや、世界中のビジネスパーソンを全部嫌っているように見えた。でも株式市場については理解していなかったから、せめて一貫はしとったんや。トランプは株式市場を注視しながらしかけてくるから厄介や。

 

結論やが、ウォール街は関税が大嫌いや。でも一貫性のなさと予測不能さをもっと嫌うんや。実はわいは関税賛成派なんやが、わいが思うに、トランプ大統領がいわゆる、急速に引き上げていく関税、という形を取れば、株式市場はもっと健全になると思うんや。最初は5%から始めて、毎週5%ずつ上げていく。そして25%で止める、みんたいな。そうすれば、少なくとも何が来るか、そしていつ起こるかがはっきりするからな。そうやって株式市場が落ち着いたあとでみんなNvidiaを買えばええんやが、今はいろいろなことが突然すぎるし、先行きが不透明やと言わざるを得ないで。

 

 

そもそもトランプってこんな感じでしたよね。

 

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