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【ジム・クレイマー】NVIDIA株の近未来には、もう希望が無いのか!?【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの2/27のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

NVIDIAの決算は素晴らしかったんや。本来なら株価が大きく上がっていてもおかしくなかったんやが、株は大きく売られてしまった。わいは『許されざる者』でクリント・イーストウッドが、今は亡き偉大なジーン・ハックマンに言った言葉を思い出したで。「当然の報いなんて関係ない」んや。当然が通用しないことなんか、株式市場には山ほどあるんや。残るのは事実だけ。株価が下がったという事実や。もしこの株を持っている人なら、昨日より資産価値が下がったことになる。そういう意味で、長年わいの大のお気に入りだったNVIDIA株は、今や不当に「負け組」とみなされてしまっとる。

 

でもこのままが妥当なのかどうか。ここで、NVIDIAという実際の企業が何をしているのかを改めて話しておこうやないか。彼らのチップやソフトウェアが何をやっているのか。中国の話ばかりではなく、来月開催されるNVIDIAのGTCカンファレンスで何が取り上げられるのか。わいはそこで語られるんやないかと期待している、あるユースケースについて特に話したいと思うんや。NVIDIAのチップの利用分野はとてつもなく広いんやが、関税の標的にされそうな状況では、それが重要視されないという状況になってくるかもしれんが、決してそれでいいわけはない。中国の話はおいておいて、やっぱりNVIDIAという会社の製品が適切な使い方をされれば何が可能になるのか、そこが大事やと思うんや。

 

まずは一つずつ具体例をあげていきたい。わいはクラシック音楽が好きなんやが、チャイコフスキーが好きなんやが、プロコフィエフは別にそんなになんや。そんな中でAmazon Alexaに「チャイコフスキーの美しいヴァイオリン協奏曲第2番をかけて」とお願いしたら、当然それが流れると期待するよな。でも違うんや。Alexaはしょっちゅうチャイコフスキーとプロコフィエフを混同してしまうんや。要するにAlexaはまだまだ一面的な子どものような面があるということや。まだまだ今はこの段階なんや。同じ間違いを何度も繰り返すんや。

 

もちろんAmazonが、自社でより優れたチップを作って音声を聞き分けるようになる、といった話はよく耳にする。でも実際にはまだそうではなくて、莫大な収益の可能性を逃しとるんや。ここで出てくるのがNVIDIAの新しいBlackwellチップや。この製品なら、この問題を解決できるやろう。音声を誤認識すれば謝罪し、正しい音楽を流し、どのバイオリニストを聴きたいのか尋ねてくれるようになるかもしれん。わいが「クリーヴランド・フィルのダヴィッド・オイストラフで」と言えば、それをかけてくれて、そうなったらわいはそのサービスに喜んで月7ドルをAmazonに払うやろう。

 

では次に、あなたが貨物輸送業者だと想像してほしい。空港には数十万もの荷物があって、トラックから箱を降ろし、正しい場所に運び積み上げて、次のトラックに載せる準備をするために何十人も必要になるんやが、これは地道で過酷な作業や。しかもいまどき、その仕事をやってもらうには最低でも年10万ドルと医療保険を用意しないと人が集まらん。箱を落としてケガをしたら入院する可能性も高いよな。でもそういった倉庫にNVIDIAのBlackwellチップが導入されるとする。そうしたら、配送ロボットを6万ドルで一度購入すれば済むようになるんや。あなたは、持ち上げや配置を決して誤らず、ケガもしないし、こんなつまらない仕事だからといって遅刻することもない、疲れ知らずの機械を手に入れるわけなんや。酒に酔うこともなければ病気にもならず、怒ることさえない。掘り出し物以外の何物でもないで。

 

そして最後に、あなたが家の階段を下りてきてコーヒーを飲みたい、でもただのコーヒーではなく「Eight O'Clock Coffee」が飲みたいとしよう。AIロボがコーヒーを淹れるだけだと足らん。たとえば「今日はハーフ&ハーフにしますか? アーモンドミルクにしますか?」と尋ねてほしい。あなたは「いや、クリームがいい」と言うかもしれん。機械はそれを探しにいって、もしそこにあればちゃんと見つけてくれる。こういうロボットにいくら払ってもいいと思うやろう?

 

今のところ、まだまだほとんどのAIはあまりに愚かすぎて、ネット上に書かれていることを片っ端から調べて要約するくらいしかできないんや。これは大したことじゃない、単なる退屈な作業の置き換えや。でも、もっと高度なこと、つまり反復処理ができたり、下支え的で礼儀正しく振る舞うようなことが、本当にハイパースケーラーたちが求めていることであって、彼らはまだまだ彼らが見据える未来を一般の人たちに伝えてないんや。その一因として、彼らは今のチップではそれを実現できないということがある。処理速度が遅く、能力も足りない。確かにいろいろできることはあるけれど、人々がお金を払いたくなるレベルのことはまだできないんや。でも、NVIDIAの次世代チップなら、それができるようになり、人々はそのためにお金を払うやろう。

 

じゃあ、NVIDIAの株価はこれからどうなるやろうか?現時点ではまだまだわからんのや。関税がここからどうなっていくのか不明なんやから。関税の最高責任者が今や価格を決める立場の一端を担っとる。なぜならチップは台湾で製造されとるからや。そしてトランプの目から見ると、台湾はただの州のようなもので、アメリカの防衛費を払わせておきながらアメリカの雇用を奪っている、ということになっとる。現実の政治の世界では、中国が次に台湾を手に入れるかもしれん。そうなれば、わいらにはチップが全く入ってこないということになる。アメリカ国内で作る能力がないからや。ということは、NVIDIAのチップもわいらの手には入らない。中国はチャイコフスキーもハーフ&ハーフも楽しめるのに、わいらには箱を運んでくれる人も見つからない、そういう世の中になるのかどうかということが、NVIDIA株の下落には隠されている。

 

簡単なことではない。びびっているだけでもない。軽く考えていいことでもない。でも全部ひっくるめてわいはやっぱり、NVIDIAの半導体がますます輝かしい未来を創る方に賭けたい。だからわいは依然としてNVIDIAを世界で最も優れた企業の一つと見なすし、その株はOwn it' don't trade itだと考えとるで。

 

 

持ち直しますように。

 

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